みなさんこんにちは☆


おげんきでいらっしゃいますか。


とってもとってもとっても素敵な写真とことばの本

ご献本を賜りました。


齋藤陽道さん著「それでも それでも それでも」。



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陽道さんは、

とても素敵な

写真で詩をうたうような

写真家のかたなのですが、去年、ほんとうの偶然で、

熊本地震のあった日に

わたしのエッセイ「バリアフリーのその先へ!-車いすの3.11ー」(岩波書店)を

読んでくださったご縁で、

手作りコンサートをいっしょにつくり、陽道さんの写真と、わたしや音楽仲間たちとのうたとで、


昨年 ふるさとにある<古民家ギャラリーかぐや>という大好きな場所で初共演をしました。


本を読んでくださったことを、ツイッターに書いてくださり

やりとりがはじまって

ライブの風景や

与野公園へ行ったところなどなどを

写真も撮影してくださって。


「して くださって」

って なんだかあらたまって


ご献本の ご贈呈を 賜りまして、、、 、、、というかたいかんじで


いま 書いておりますけれども


友達です。(^▽^)


これはわたしの 片思いかもしれませんが 

すごく大切な 運命の友達ではないか という気さえします。


ギターの奥野さんや 彩の国ゆめコンサートをいつも撮影してくださっている三好さんや

水戸で日々を丁寧に生きているパステル画家の辻友紀子さんや

わたしのだいすきで大切な友達 に 「会った瞬間」


そのときと 「同じ感じ」 がしたんです、齋藤陽道さんに会ったとき。


なんでだろうね。


写真集の、あとがきの中に


陽道さんご自身の、小学校低学年のころのある体験が出てきます。


陽道さんは耳が聞こえません。


だから、クラスメイトの口の形をなんとか読んで ことばを 目で見て 聞こうとする

その 口元を凝視する ときの 心のなかの嵐のごとくさまざまに渦巻く気持ち

『相手を読む』

ということへの 圧倒的な描写があるのですが


わたしは 障害が違えども


その 心情が きっとすこし 解る。


相手を 見て 読もうとする それをしないと 生き抜けなかった当事者の


心情のなんたるかが 解るんです。


養護学校にいた頃 女性の先生にトイレの介助をしてもらわなきゃならないのだけど


「あー といれに行きたいけど A先生 今は忙しそうだな」

「他の子の食事介助まだやっているなあ」

「先生いま 機嫌がいいかな」

「掃除のあとのほうがいいかなあ」

「ごはんたべて すぐに頼んだらやっぱり申し訳ないからあと5分まってようかな」

「今わたし生理中だけど A先生とB先生 どっちの先生に頼んだほうが

『ああ大変、大変、お世話がかかって大変だわ』って思われないかなあ」


そうやってね


介助を頼む先生たちの 顔 表情 忙しさ 周囲の動き ぜんぶを 見て


「今だったら トイレを頼んで心地よく介助をしていただけるタイミング」


を 見てた。


見る癖が付いていた。


大人になってからは 介助さんを 見てた。


見る癖が付きすぎていて


少しずつでも それが抜けるのにほんとうに時間がかかった。


生きることに介助を必要とする以上 介助してくれる相手のことを

穴が開くほどよく見なければ 人生をやってられないような

そう やっぱり 学生時代と 20代前半なんて

一人暮らしもまだ慣れないし

特にそうだったんだけど


それでも もうわたしはわたしなんだからいいや(^▽^)って


ある種あきらめて開き直ったところから 

『自分が円滑に今この時間を切り抜けられるように』という

ためにだけ 他者を見るのではなくて


もうすこし 楽しみや喜びをもっても いいんだよ


他者だって味方なんだよ


世界って 美しいよ


と 教えてくれるような 友達や 日々の介助を支えてくれる仲間や 仕事の仲間や


いろんな人に


ひとりずつ ひとりずつ 出会って わたしの心の内も 昔よりやわらかく豊かになった。


少なくとも、養護学校の一教室の中 しか 知らなかった小学生のときよりも。


陽道さんのことを なんだかとっても特別な友達な ような気がする と 勝手ながら強く感じるのは


たぶん 小学生と小学生でばったり出会ってもぜったいに友達だったろうし


文章を読むにつけ


写真を見るにつけ


「あ。この人とは人生のいつどこで会ったとしても

わたしたちは友達になったと思う。」


という確信があるから。


それで そんな きっと目の前数センチに広がる日常のあらゆるものを

だいたいいつでもぼけっとしてるわたしなんかよりはるかに高い頻度で

人の1000倍 それはもう 目で風景を切り取れるほど

見つめてきたであろう齋藤陽道さんの作品は


かわいくて かっこよくて 鋭利で でもふわっとしてて


ああもう くやしいですよ。d(>▽<)b


こんな詩をわたしはまだ書けたことがないもん、自分の人生で。


きっとこのひと


目が1000万画素なんだとおもう。(←っていうか、最新鋭が何万画素なのか知らないけど。もう何億とかなの?)

4Kのテレビとか 8Kのテレビとか あるじゃない?

何Kってすごいんだよ 最新式で タレントさんの産毛まで映るんだよって。


ああこのひとあのテレビのやつで言うと

何Kなんだろう、って思う。


だって時代は進んできたけど


ざしきわらしの息づかいが映る8Kテレビとかまだないもんね。


いいなあ 写真って!


すてきだ。


このかたの写真を見ると わたしはいつも


たましいが まあるくふくらんで


「ああ わたし うたをうたいたいわ」


と 必ず思うから


だから特別に凄い写真なんだと思う


それは こころを ゆりうごかすということだから。


で ここまで書いてきて 今 最後のページを何気なく見返したら

あら 発売日前なの?!


ああ この写真とこの写真がすきだ と おもう 写真が あるのだけどね


その作品の タイトルとかも すてきすぎて


ネタバレしないほうがいいから


ないしょです。


さあ みんな、買ってね!(^▽^)

 


それでも それでも それでも/ナナロク社 

¥1800円+税
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齋藤陽道著



あ。 これもないしょですけど


あっとおどろくかたちでわたしもページのどこかにいるので探して見てね(・v・)



愛をこめて。

 


「自分を生きたい」すべての人に届きますように。

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