去る12月9日、慶應義塾大学三田キャンパスでゲスト講師を務めさせていただきました。

オーガナイザーは社会学者の後藤吉彦先生。

このかたほんとにほんとにスピリッツもそしてお顔もちょーーーーイケメンのお方なので、

織姫と彦星のように1年に1回だけお会いできることを、だっこは今年もとっても楽しみに

しておりましたのでございます(^▽^)


「ジェンダーによってカテゴライズされた一面的なラべリングからの解放、たとえば『障害者らしさ』。」

と言われても、まったく学識に縁がない体当たり人生を歩んできてしまった私は、どうにもこうにも

「すみません、カタカナの部分をもう1回言ってくだされd(・v・)b」

という感じになってしまうので、一問一答にさせていただきました。


Q 障害を持っているが故の、メディアやライブの写真にはない、苦闘(?)はあるか。

Q 表現活動をしているのはなんのため?

Q 『車いすの歌姫』という他者から見てわかりやすいアイコンであることへの思い。

補足として、かなりメディアにそのキャッチコピーというか、本のタイトルが大きく取り上げられたと思うが、

それについて葛藤のようなものはあるのかどうか。

Q 『車いすの歌姫』から今3年くらい経っていて、去年の講演から1年経って、変わったことは?

Q 文身プロジェクトへの挑戦はなんで?


などなど。うーん、ほんとに本音を沢山話せた時間になったかと思うので、ほんと、もっと話したかったよー!



これ、ここに熱く文字に起こして回答を全部書いちゃうと、次の本とやや被ってしまう内容もあるので、

どうお答えしたかは、今出そうとしている、ダッコプロジェクトの写真詩集と、エッセイが出たら

個別にしゃべりまーす(^▽^)♪


生徒のみなさまの、書きたてほやほやの感想を楽屋でちらっと見せていただきましたが

(またあらためて見せていただけるそうです)

余白がないくらいびっちりと書いてくださったかたも沢山いて、みなさまの声が、また、

だっこの生きるエナジイですから、とっても嬉しかったです!!!


オリジナル曲「名前で呼んで」を、みなさまの手拍子で歌わせていただきました!!!!

みんなの手拍子がだんだん早くなりだっこのうたう節がだんだん遅くなり

何かがどこかがおぼつかない2番になってしまいみんなごめんね(-▽-)


これは、いろいろな機会に、だれにでも言っていることですが

「わたし、障害者の代表なのよ?!

わたし、障害者のエリートなのよ?!

わたし、こんなに障害が重いのに、他の人なんかとは違って、

特別なことをやっていて、どう、えらいでしょっ?!」

という自己満気質(?)が、わたし、それだけは、ほんとに大きらいなんです。

正直、「障害者を助けてあげたい健常者のひと」にも、いると思うの、こういうタイプ。


そうではなくて、だれでもみんなが1回生きて1回死ぬだけなんだから、

できることで、できる分だけ、あんまり気負い過ぎないところ

それから、人への押し付けがましさがないところで

社会づくりを、「楽しく」やればいいじゃん、

と思っていて、何より、私にはできないことがすごくたくさんあるし、

知らないこともすごくたくさんあるし

だから、できないところや知らないところは、

みんなに補って足していただいて、

でもわたしも、みんながしらなくて、わたしがちょっとだけ生きた経験値の中から知っていて

みんなが

「知りたいなあ。でもこういうことって聞いたら失礼なのかなあ。

でもだっこにだったら、きいたとき、いきなり怒られたり責められたりしなそうだから、

聞いてみようかなあ」

と思ってくださったことがあれば、できるかぎり

主語を、

「我々障害者はー!」

ではなくて、「わたしは」で、答えようと思う。


「障害当事者の一人としてこう思う」という当事者としての語りを真に重んじなければならないところ

(たとえば、<介護制度>や<災害時要支援者>というキーワードについて語りたいときとかね)と

「わたしはこういう性格で音楽ライブをやっていてこういう感じに日々を愛しているからこう思う」ということは

分けて語らないと、と、思う。

それが、話しながら、やっぱりあらためて、だいじに向き合いたいことだなあ、と、

思いながらお話ししました。


障害を持っていることの苦労はそりゃもちろんありますが、こうして多くの方に出会える喜びは

それを遥かに上回ります。

本当に、日々感謝しかない。


またお会いできればうれしいです!

後藤吉彦先生、慶応義塾大学三田キャンパスの皆様、

本当にありがとうございました!!!!!!