赤司忍さんを偲んで | カフェ・コンセール・エルムのブログ

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名古屋市千種区吹上にあるシャンソニエ『cafe concert ELM』のスタッフブログです。
ライブ情報だけでなく、シャンソン情報、イベント情報、はたまたスタッフの小話など色々更新していきます♪

エルム・スタッフのアヤネです。


今日は
とても悲しいお知らせをしなくてはいけません。




1月28日、
エルムの厨房を長年守ってきた赤司さんがお亡くなりになりました。


まだ65歳、これからもっとやりたい事もあっただろうと思います。


数年前、突如がんに侵されながらも治療を続け、
倒れる直前までずっと厨房に立ち続けた赤司さん。



その優しい笑顔で、エルムの歌手・バンド、シスターズ達を癒し、
お客様とも親しくおしゃべりしたりして、
エルムにとっては「なくてはならない存在」でした。


太陽のような微笑で、
細身なのにめちゃくちゃ力持ちで、
言われるまでもなくサッと出演者にコーヒーを差し出したり、
シスターズがうっかり音響や照明をつけ忘れたら
厨房担当にも関わらず即座に気づいてフォローしたり、
時にはシスターズやスタッフの悩みを閉店後も聞いてあげたり、
アヤネが空腹でバテていたら「赤司特製おにぎり」を作ってくれたり…


「赤司さんがいたから、
辛いことがあっても乗り越えてこれた」と言う人は沢山いると思います!
私もその一人です!


早すぎる別れが残念でなりません…




亡くなる4日前、
病室で面会した赤司さんは目を閉じて息苦しそうにしていました。
話しかけても、少し反応があるかないか…

自分が風邪をこじらせていたせいで
お見舞いが遅れてしまったことが悔やまれます。
そう思いながら一度退室し、少しご家族とお話した後再度入室した時に、
奇跡が起きました!



エルムメンバーが集まり歌った「ジュテーム・ア・ラ・フォリ」の動画を
流した途端、赤司さんの目がパッと開いたんです!
「あぁ、今日もステージが始まった!仕事スイッチ・オン!」
と言わんばかりに手が動き、自分がベッドの中にいることに気づいて
笑っていました。
赤司さんがお休みの間厨房に入ってくれていたスタッフの姿を見つけ、
「ありがとうね、本当ありがとうね」とはっきりとした口調でお礼を言いました。


そして私達が帰ったあとは「今日は僕はエルムお休みだったんだね」
とご家族に言っていたと、後から伺いました。


ジュテーム・ア・ラ・フォリ~あなたが好きでたまらない~は
エルムのオープニング曲としてずっと歌われている曲です。
毎日2回厨房で聴き続けた赤司さんは
「僕は音痴だけど、歌詞だけは完璧に覚えているよ!」と
自信満々でした。


病院へ通うようになってから知り合った方達に
「あなたは“あの”有名なエルムで働いているの?
“あの”加藤修滋さんと一緒に仕事をしているの?すごいね!」
と言われたことで、とても誇らしい気持ちになったと
嬉しそうに話してくれたことを思い出します。


亡くなる直前、「幸せだった?」とご家族の問いに、
「うん、幸せだった」と答えてそれからスーっと眠るように
息を引き取ったそうです。



棺に眠る赤司さんは、
とても穏やかなお顔をしていました。


沢山に人を幸せにし、
沢山の人に愛された赤司さん。
きっと天国で、私達を見守ってくれることと思います。


赤司さんの笑顔を胸に、
今日もエルムが皆様に楽しんで頂ける癒しの空間であるように、
様々な音楽を発信していきたいと思います。




合掌






~写真~


ずっと厨房にいる赤司さんは
なかなか写真を撮る機会がなかったのですが、
ル・クプル藤田恵美さんがエルムライブを行った時は
ニッコニコでステージの方へ来てくれました♪

赤司さん、なんだか照れくさそう★
岡山加代子さんお手製のエプロンが恥ずかしいのかな(笑)