今朝、明治神宮拝殿前には6時前に
立ちました。

ドコモビルがバックに見えます。



奈良、京都の様な風情が有ります。


昨日のような光の写メは撮れませんでしたが、
本日の帰りも厳かな日が上っていました。


西参道口迄の砂利道の両脇の風景も
素敵です。

ここからもドコモビルが見えます。


素敵な枝振りの木に光が当たります。


熊笹を見ると思い出します。

和歌山県の高野山大学に行っていた時、
空海の十大弟子のお一人、真如親王が
開基された【親王院】にお世話になりました。

お台所を任されていた【おばちゃん】という
80代の方が、いつもお台所の端の椅子に
座っていましたが、ストーブにアルマイトの
やかんがかけられていました。

中身は熊笹を煎じたお茶です。

何度か頂きましたが、特に美味しいわけでも
ないので当時は健康にそれほど気を使って
いなかったこともあり、あまり飲みませんでした。

その時のおばちゃんの話です。

ー高野山内には修行だけするための学院が
あります。おばちゃんはそこの賄いなどを
されていました。
殆どが全国から来る寺の跡取りとなる
息子さんです。
何十人もいるのですが、途中で一人の
学生が喘息が酷くなって、
「おばちゃん、僕はもう修行を続けられない
から、山を降りるつもりです。お世話になりました。」と泣きながら言うので、
そりゃあ、実家の住職であるお父さんも、
さぞがっかりされる事だろう。
と思い、「熊笹を煎じたお茶を暫く
飲んでみてごらん。」
そう言って、毎日何回か飲ませたら良くなって
修行が続けられたんだそうです。

卒業の時、何度もお礼を言って自坊に
帰っていったそうですー

高野山には沢山の熊笹が自生しています。

おばちゃんは山内の人だから少しばかり
採っても怒られません。

自生の三つ葉も教えてもらいました。

数年前に亡くなられましたが、この世での
おばちゃんの役目って、素晴らしいですね。

熊笹は沢山採ってきて段ボールの中に
立てて室内で乾燥させていました。

それを煎じていました。

濃い茶色の液体でほうじ茶を
少し苦くした感じでしょうか。

熊笹を見ると一緒に採りに行った日の事を
思い出します。
鎌と軍手とゴミ袋を持って、ひょいひょい
歩いて刈り取っていました。


帰りの緑道も日の射し具合が素敵でした。

上の方には白い花がビッシリと
咲いていました。