新宿2丁目で何十年とお店をやってきている
経営者の年配男性が、おみえになりました。
久し振りだったので思わず
「お久しぶりです」と出てしまいましたが、
何だか、バーのホステスの
「近頃おみかぎり!」みたいな発言だったかな、と
一人思っておりました。
ずっと、作家さんみたいな自由な風を持っている人
だな、と思ってました。
「いつ来ても準備中の札がでているので、
いつやってるんだろうと思ってます。」
と言われました。
営業中の裏が準備中の札をそのまま
使っていたのですが、
「あ、ちゃんと営業時間分かるように
書きますね。」と反省。
さっそく、書きました。
作家さんですか?とお聞きしたら、
2丁目でお店やっている人でした。
「女の人は好きじゃないんですか?」
とお尋ねしたら、
「好きになるのは男の人、でも女の人も
良いお友達は沢山います。」そうです。
女の人は安心して、悩み事の相談とか
してくるし、一緒に飲みにいったりとか
するんだそうです。
ブスな顔と性格の人には冷たくするので、
いつの間にか来なくなり、だから、うちのお店
に来る女の子はみんなきれいよ。
そうすると男のお客さんも喜ぶし、何十組も
店で知り合って結婚したんだそうです。
私、ずっと男役と女役があって、ゲイの人って、
なよっとした、線の細いきれいな男の子が
好きなのかと思っていたら、
自分が女の子の気持ちだから、相手は
男らしい男性が好きなんだそうですね。
ここにきて初めて知りました。
いつも、ムスッとした感じでしたが、今日は
メガネも取ったら、昔は結構きれいな男の子
だったんだろうな、と思わせるような
顔立ちの人でした。
独立するまでの数年間が一番人間的に
苦労したけど、後はずっと、毎日が
楽しくて、お蔭でストレスもないから病気
にもかからず、ちょっと血圧が高い位。
だそうなんですよ。
自分の気に入ったお仕事を数十年
続けてこられて一人で立派に生きてきて、
そうそう「過去の事は思い返さない、未来も。
きょう、今をどう楽しい時間にするかを
思っています。」と言っておられました。
お帰りに「ここのカレー美味しいから
時々食べたいと思って。」と言ってくださいました。
頑張ろ~!