神保町のホームにいた時アナウンスがありました。


「ただ今地震が発生しました。そのままでしばらくお待ちください。」


地震が起きたことに気づきませんでした。


直ぐ側に上りのエスカレーターがありましたので、

それで上に出た方が良いか考えていたら、

ホームの円柱に手をかけて、こちらを見て

笑顔を見せてくれている若い男性がいました。


なので、エスカレーターは止めて私もその柱の側に

行きました。


「地震の時に誰か側にいると安心なので。」

と言ってその男性の近くに立ちました。


「そうですよね、余震けっこうありますよね。」

等と他愛のない会話をしました。


直ぐに私の乗る電車が来ました。


その人は反対方向なので、挨拶して

乗りました。


なんだか、知り合いと分かれたような、寂しい

気持ちになりました。


今までは男性が見知らぬ若い女性に声をかけたら

警戒されたことでしょう。


有事の時に笑顔で話しかけられたら、それ程の

イケメンではなくとも、白馬に乗った王子様に

思ってもらえるかも。


若い独身男性諸君! 余震、チャンス!