今日は目黒にある先祖のおはかにお参りに行きます。


昨日行く予定でしたが、寸前に妹から電話があり、父(93歳)

が、入所先のホームから救急車で病院に搬送された、との

連絡が入り、様子が分かってからでも、という妹の助言を

無視して、直ぐに家を飛び出しました。


母の時、病院で看護師さんが「とても安定しています。」

と言ってくれたので、病院から家に帰ってきてしまったら、

直ぐ後に母は亡くなったので、あまり人の見解だの助言だのより、

自分が今、どうした行動をとりたいのか、それが重要と

考えました。


この頃電車で座るとすぐに寝てしうようになり、やはり

小一時間すっかり寝ていて、携帯を見たら、次の駅で妹が

待っているから。と何度も電話とメールをくれていました。

「メール見てくれた?」とも入っていました。


駅のロータリーで怒って腕組みした妹が立っていました。

ついでに駅のトイレにも入ってきちゃいましたから。

すみません。


旦那さんと一緒でした。


面会時間までまだあるので実家に行こうということになりました。


姉がやはり連れ合いと来ていました。


姉妹で、当番制にしてお花とお線香、家の風通しに

行ってくれています。


一人ではなく、皆いて慌ただしいので母のお骨の前に座っても

感慨深さが減り、簡単に手を合わせてしまいました。



集中治療室の父は横向きで目を開けていました。

母の時の様に酸素マスクをしているわけではないので

安心していられます。


それでも1か月で5キロ体重が減ったそうです。


お医者様の所見では、

脳が委縮、そのため痴呆が加速している。

脳梗塞を起こし、次第に老衰状態になるでしょう。

と書かれた用紙を姉から見せてもらいました。


父の手を握ると少し握り返してくれました。


私誰だかわかる?と聞くと、小さな声で姉の名前を言いました。


妹の事も姉の名前を言いました。


しばらくしてまた

「この綺麗な人はみー子。こっちの美人はいっこ。」


と顔を近づけて言うと、へっと笑って、

「なんだか似ているなあ。」と2人の顔を見て言ったのには

驚きました。


脳が委縮して分らないだろう、というお医者さんの見解は

家の両親に限ってはまったく当てはまらない状態を示す事

が多いです。


耳を触ったり、顔をなでたりしたら目をつむってしまうのは

子供の様です。


それにしても私たちはものの10分ほどしかいませんでしたが、

夫々の患者さんの担当の看護師さんが、ベットから3メートル

ほど離れた小さい机を前にじっと立っています。

それも女の子も可愛いし利口そうだし、男の子はイケメンっぽいし、

たいした病気でなかったら入院生活も楽しむ人もいる事でしょう。


モニターの数字とか、患者さんの全体が観察

できるからそうして立っているのでしょうか。


親子ほど血のつながりがあるわけではないのに、こうして、

母の時も看護師さんが最後まで家族の疲れを軽減して

くれています。


本当に有難うございます。