ソロバンの帰り、多摩川駅から各停で渋谷に向かった。
自由が丘駅で急行を待ち合わせたが混んでいたので
そのまま各停で帰ることにした。
若い車椅子の女性が駅員さんの介助で、乗ってきました。
駅員さんはホームと電車の間に斜めの折りたたみの板を
渡して車椅子が電車内に入りやすい様にしてくれます。
車椅子には介添えの女性が付いていました。
その電車は空いていたので、介添えの方は離れたシートに
座っていました。
車椅子の女性はお洒落なサンダルに素足できれいな手足を
していました。
紙も茶色にきれいに染めています。
長い間車椅子なのか、短い間だけなのか分かりません。
渋谷駅のホームに電車が到着しました。
夜八時半。
ホームは二列並びで沢山の仕事帰りの人で溢れていました。
駅員さんがホームの降車口で、スタンバイしていました。
あの橋渡しの板を持って。
降車口と乗車口は一緒です。
降りる人を待って両隣の入口から、待っていた人が急いで席取り
です。
車椅子の人が降りるのを待っていた入口の人は誰も座る事
が出来ませんでした。
何だか、割り切れなさを感じました。
車椅子優先で健康な人は待つのが当たり前みたいですが、
並んでいる人達は中高年者のサラリーマンも多く、前の方
に並んでいた人達は何台か電車を見送ったのだと思います。
車椅子をホームに降ろし、板も畳んでしまうまで、かなり
時間を必要とします。
並んでいた人の中には健康そうに見えても、調子が悪かったり、
職場で疲れきっての帰りの人もいたかもしれません。
待って、やっと座れると思っても座れません。
今日は花木だけど飲まないで、サッカー応援に向けて家路を
急いでいる人も多かったと思います。
車椅子の人にも事情があるにせよ、ラッシュになるたけ会わない
心配りも必要ではないでしょうか。
また、駅員さんも、座席が埋まってから車椅子の方を降ろしても
良いのではないでしょうか。
駅員さんがスタンバイしているという事は大分前から連絡が
あるのでしょうからその入口は乗車が遅れるので、
座れない可能性があります、と伝えても良いのでは
ないでしょうか。
でも皆、優しいです。
この様な状況で文句を言う人がいたら、言った人が悪い心
の人だと思われてしまうでしょう。
でも、いつもいつも優しい心で人を想いやれるとは限りません。