今日も福井は冬型で
冷たい風と冷たい雨が時折降ってきます
今日は昨夜お越しのお客様の話です
今は日が暮れるのが早いので
外は暗かったのですが
多分時間は18時か18時半頃だったと思います
一人の若い女性が
ニッコリ”微笑みながらドアーを開けて
お越しになりました
ん?
存じ上げているお方かと思い
お顔を見つめ直したのですが・・・
???
(やっぱり、初めてお目にかかるお方です)
そして
カウンター席へお掛けになりました
お話をしたら
どうやら近くにある「中央公園」で
なんか音楽のライブがあったそうで
それに出演されていたミュージシャンのお方だそうです
そこで
お客様が「音楽は何がお好きですか?」と
おっしゃるので
いえ・・・
僕は音楽は全く分かりませんし
音痴ですし・・・と申し上げると
又 ニコニコされて
それじゃ
どんな歌手がお好きですか?
いいえ・・・
歌手も特に・・・
何か煮え切らない
曖昧な返事ばっかりしてしまいました
そこで
そのお客様の横に置いてある
薄くて細長い黒い布バックを見ながら
何かの楽器ですか?
と、伺うと
「はい! ギターです」
そうおっしゃって中から取り出したのです
見たら細長くて三角形をした楽器で
頭の中にあるギターとは全く違った形の小さくて見たこともない楽器でした
それもギターですか? と言ったら
「はい^^ 何か弾きましょうか?」と
ニコニコしながらポロン、ポロン調音を始めたのです
そして
訳の分からない言葉で
全く聞いたことのない歌を小さな声で歌い始めたのです
歌い終わってから
今のは英語ですか? と伺うと
はい!^^
それからは
お客様が他にいらっしゃらなかったので
いろんな話をしました
(僕はあまりお客様と深いお喋りはしないのですが)
お客様のこと・・・
自分の事・・・
ホントにいろんなお話をしました
妻の事も少し話したのですが
そしたら直ぐに目に涙をいっぱい溜めて
ポロポロ頬を伝うほど涙を流して下さったのです
この方はミュージシャンでもあり画家でもあるそうです
こんな商売をしてなかったら絶対にお会いする事も
お話が出来る事もなかったと思います
感受性の高い女性でした
あとから
小さな紙にカウンターの中に居る僕の絵も描いて下さいました
後からになって思えば
初対面で ましてやお客様と
そして、年も離れた(娘と孫の中間ぐらいの年齢)お方と
ここまで打ち解けて
心を開いて気兼ねなく何でも話せたのが不思議でなりません
生まれて74年初めての経験です
前世は身内だったのでは?と思うぐらい親しみを感じました
福岡のお方だそうですが
外国にも10年ほど居られたとか