Cafe Shelly next 第56話 隆史の事件簿 第6章 オレと真理恵 その24 | 【小説】Cafe Shelly next

【小説】Cafe Shelly next

喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「あのさ、隆史、私に話があるって言ってたでしょ。実は私も隆史に話があるの」

 

 真理恵から話、なんか嫌な予感がする。きっとオレが周りの人に振り回されているってことに対して、何か言いたいことがあるんじゃないかな。覚悟をして聞かねば。

 

「隆史、今日カフェ・シェリーに行ったんでしょ。私のこと、何か言ってなかった?」

 

「えっ!?」

 

 マスターやのりこさんからは何も聞いてない。オレは首を横に降った。

 

「実はね、私この前久しぶりにカフェ・シェリーに行ったんだ。ちょっと思うことがあって。それでシェリー・ブレンドに答えを聞きたくてね」

 

「ど、どんなことなんだい?」

 

 話をしている間、オレの左手と真理恵の右手はつながったまま。それをさらに大きく振って、真理恵は話を続ける。まるで何かをごまかすかのようにも感じた。

 

「私、隆史に甘えすぎてたのかなーって思って」

 

「オレに甘えすぎていた?」

 

 どういうことだ?これは予想もしなかった言葉だ。

 

「隆史って周りの人からすごく頼られてるじゃない。お金にもならないのに、人のために動き回って。でも、それが回り回って商売にも結びついてるし。いつもすごいなーって思ってるの。でもね…」

 

 そこで動きが止まった。

 

〜おしらせ〜
Cafe Shelly第1部、全120話をAmazonの電子書籍で読むことができます
https://x.gd/EbZwg