四人は社長であるさくらがあまりにも若いので驚いた。
「みなさん、はじめまして。弟の佑樹がお世話になっています」
「あ、いや、お世話って。逆にこっちこそお世話になります」
急に恐縮する四人。
「でも、社長さんってすごくお若いですよね」
「はい、まだ二十歳です」
「すっげー!二十歳でこんな会社の社長って。どうしたら社長になれるんですか?」
グイグイ質問をするさち。
「うーん、まぁ成り行きというか。本当はこの会社を設立した人は別にいるんです。私がその人をサポートしようと思って、経営の勉強を一生懸命やったら、その人がぜひ私に会社の運営を任せたいと仰ってくれて」
「社長さん、尊敬します!私もこんなふうになってみたいです!」
「さち、あんたの将来の夢が決まったじゃん。あんたは社長になる。うん、そうしなよ」
「それいいね。そんときはぜひうちのパンをバンバン売ってよ!」
「どうせなら介護の仕事も請け負ってね」
「あ、さちの会社の中に美容院もつくって!」
「なによ、あんたら。自分たちの夢をあたいに託そうってのか?いいじゃない、それ全部やってやらぁ!」
さくらの存在を知り、突然勢いづいたさちであった。その顔はとても活き活きしていた。
〜おしらせ〜
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