Cafe Shelly next 第46話 あたいらだから その26 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

 四人は社長であるさくらがあまりにも若いので驚いた。

 

「みなさん、はじめまして。弟の佑樹がお世話になっています」

 

「あ、いや、お世話って。逆にこっちこそお世話になります」

 

 急に恐縮する四人。

 

「でも、社長さんってすごくお若いですよね」

 

「はい、まだ二十歳です」

 

「すっげー!二十歳でこんな会社の社長って。どうしたら社長になれるんですか?」

 

 グイグイ質問をするさち。

 

「うーん、まぁ成り行きというか。本当はこの会社を設立した人は別にいるんです。私がその人をサポートしようと思って、経営の勉強を一生懸命やったら、その人がぜひ私に会社の運営を任せたいと仰ってくれて」

 

「社長さん、尊敬します!私もこんなふうになってみたいです!」

 

「さち、あんたの将来の夢が決まったじゃん。あんたは社長になる。うん、そうしなよ」

 

「それいいね。そんときはぜひうちのパンをバンバン売ってよ!」

 

「どうせなら介護の仕事も請け負ってね」

 

「あ、さちの会社の中に美容院もつくって!」

 

「なによ、あんたら。自分たちの夢をあたいに託そうってのか?いいじゃない、それ全部やってやらぁ!」

 

 さくらの存在を知り、突然勢いづいたさちであった。その顔はとても活き活きしていた。

 

〜おしらせ〜
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