Cafe Shelly next 第21話 気になるあの子 その19 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「大箱さんって、最近会社を辞められた方ではないですか?」

 

「はい、私大箱さんと同じ会社に勤めていました。話している彼は大箱さんの部下だったんですよ」

 

「なるほど、それならひょっとしたら面白いことになるかもしれません」

 

「大箱さん、ご存知なんですか?」

 

「もう少し待っててください」

 

 どういうことだろうと思っていたら、お店の扉が開いた。

 

「あっ、大箱さん!」

 

「おぉ、岩下さんじゃないか。久しぶりだね。君もこのお店に来るんだね」

 

「大箱さんこそどうして?」

 

「実は今日、これから仕事の打ち合わせがあってね。このお店のおかげで新しい出会いがあって、それで営業セミナーをお手伝いすることになったんだよ。ところで、会社の方はどうかな?」

 

「それがもうボロボロですよ。なので私は会社を辞めることにしました。柊さんのところでお世話になる予定です」

 

「あのスーパーか。あそこなら岩下さんの力を発揮できそうだね。でも、そうなると若松が寂しがるだろうなぁ」

 

「どうしてですか?」

 

「おいおい、若松くんが君に憧れているのは知っているだろう?」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「えっ、知らなかったの?おかしいなぁ、若松くんからよく相談されてたのになぁ」

 

〜おしらせ〜
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