Cafe Shelly next 第17話 仕事ができない人 その28 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

 安西は早速見積もりを客先に提示。すると客先からすぐに電話があった。

 

「本当にこの金額でいいんですか?」

 

「はい、何かありましたか?」

 

「いや、おたくの対応もいいし、金額も思った以上に安いし。それなら一つ御社に任せたい案件があるんですけど」

 

「どんな案件でしょうか?」

 

「製造ソフトの保守点検、およびその場での簡単なアプリの開発。これをぜひ我社で常駐していただいて行ってほしいんです。さらに、今回の製造ソフトを他の工場にも応用したいと思っています。どうでしょうか?」

 

 いきなり来た大型案件。これはさすがに安西一人では判断できない。

 

「上のものと相談し、御社にうかがって詳しく話を聞いてからにしたいのですが」

 

「もちろん、そうしてください」

 

 電話を切った後、安西は急いで課長に報告。

 

「あのオリエンタルコーポレーションとソフト保守の契約が結べるということか。こりゃ一大事だ。部長にも報告しに行くぞ!」

 

 課長も大慌て。早速部長に報告すると、部長自らオリエンタルコーポレーションに出向くことになった。そこからあれよあれよという間に話が進んでいく。

 

 気づいたら、今までにないかなりの大型案件を安西が受注してきたことになってしまった。

 

〜おしらせ〜
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