「そうだったんだ。それで麻祐子の状態はどうなの?」
「あぁ、怪我は擦り傷程度で大したことないんだって。ただ頭を打っているみたいだから、念の為検査をしているらしい。といっても、こっちも大丈夫だろうって言ってた」
それを聞いてホッと胸をなでおろす深雪。
「ところで、どうして麻祐子のこと知ってるんだ?」
「それがね、今雅臣から紹介してもらった喫茶店にいるんだ。ここのマスターや店員、お客さんが親切で、事故のことを手分けして調べてくれて。そして、神について知ることもできたの?」
「神様について?」
「違う違う、神様じゃなくて神」
「一緒じゃねーかよ」
「それが違うんだよね。そのことは今度あんたに詳しく教えてあげるから。あ、そうだ、麻祐子もこのお店に連れてこようと思うから、そのときあんたも一緒にどう?」
「一緒にって言われても、休みが合うかなぁ」
「お店は水曜日が定休日だっけ。えっとすいません、このお店の定休日っていつですか?」
深雪はマスターの方を向いてそれを尋ねた。
「ここは年中無休。朝7時半から夜は7時まで開いているよ」
「聞こえた?だったら朝早くでもいいんじゃないかな」
「そのことは考えておくよ。じゃぁ、またな」
〜おしらせ〜
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