Cafe Shelly next 第8話 神のご利益 その21 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「そうだったんだ。それで麻祐子の状態はどうなの?」

 

「あぁ、怪我は擦り傷程度で大したことないんだって。ただ頭を打っているみたいだから、念の為検査をしているらしい。といっても、こっちも大丈夫だろうって言ってた」

 

 それを聞いてホッと胸をなでおろす深雪。

 

「ところで、どうして麻祐子のこと知ってるんだ?」

 

「それがね、今雅臣から紹介してもらった喫茶店にいるんだ。ここのマスターや店員、お客さんが親切で、事故のことを手分けして調べてくれて。そして、神について知ることもできたの?」

 

「神様について?」

 

「違う違う、神様じゃなくて神」

 

「一緒じゃねーかよ」

 

「それが違うんだよね。そのことは今度あんたに詳しく教えてあげるから。あ、そうだ、麻祐子もこのお店に連れてこようと思うから、そのときあんたも一緒にどう?」

 

「一緒にって言われても、休みが合うかなぁ」

 

「お店は水曜日が定休日だっけ。えっとすいません、このお店の定休日っていつですか?」

 

 深雪はマスターの方を向いてそれを尋ねた。

 

「ここは年中無休。朝7時半から夜は7時まで開いているよ」

 

「聞こえた?だったら朝早くでもいいんじゃないかな」

 

「そのことは考えておくよ。じゃぁ、またな」

 

〜おしらせ〜
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