「友永さん、やっとオレの実力が発揮できる場ができたっすね。もちろんやらせてもらいますよ」
「じゃぁ、今日早速先方と打ち合わせをするから。最初はお前を紹介するから一緒に行くけど、あとはお前にまかせるからな」
「オーケー、まかせてくださ」
「じゃぁ早速出かける準備をしてこい」
「よっしゃぁ!」
信一は気合を入れて会議室を出ていった。その後、友永はどこかへ電話を掛ける。
「あ、結城さん、すいませんが打ち合わせ通りよろしくお願いします」
もちろん、この声は信一には届いていなかった。
そして打ち合わせ、場所はなんとカフェ・シェリー。
カラン・コロン・カラン
「いらっしゃいませ」
「こんにちは。今日はここを使わせてもらいますのでよろしくお願いします」
「はい、承っています。真ん中の丸テーブル席にどうぞ」
そこには「予約席」と書かれてある札が置いてあった。
「へぇ、なかなかシャレた喫茶店っすね。こんなところ、打ち合わせに使うんだ」
信一は店中をぐるりと見回してそう言った。
「あぁ、もうすぐ先方も来ると思うから」
カラン・コロン・カラン
扉が開く。そして現れたのはパンチパーマにサングラス、いかにもあっち系といった感じを醸し出す男。
〜おしらせ〜
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