Cafe Shelly next 第7話 鬼と金棒 その20 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「友永さん、やっとオレの実力が発揮できる場ができたっすね。もちろんやらせてもらいますよ」

 

「じゃぁ、今日早速先方と打ち合わせをするから。最初はお前を紹介するから一緒に行くけど、あとはお前にまかせるからな」

 

「オーケー、まかせてくださ」

 

「じゃぁ早速出かける準備をしてこい」

 

「よっしゃぁ!」

 

 信一は気合を入れて会議室を出ていった。その後、友永はどこかへ電話を掛ける。

 

「あ、結城さん、すいませんが打ち合わせ通りよろしくお願いします」

 

 もちろん、この声は信一には届いていなかった。

 

 そして打ち合わせ、場所はなんとカフェ・シェリー。

 

カラン・コロン・カラン

 

「いらっしゃいませ」

 

「こんにちは。今日はここを使わせてもらいますのでよろしくお願いします」

 

「はい、承っています。真ん中の丸テーブル席にどうぞ」

 

 そこには「予約席」と書かれてある札が置いてあった。

 

「へぇ、なかなかシャレた喫茶店っすね。こんなところ、打ち合わせに使うんだ」

 

 信一は店中をぐるりと見回してそう言った。

 

「あぁ、もうすぐ先方も来ると思うから」

 

カラン・コロン・カラン

 

 扉が開く。そして現れたのはパンチパーマにサングラス、いかにもあっち系といった感じを醸し出す男。

 

〜おしらせ〜
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