Cafe Shelly next 第7話 鬼と金棒 その11 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「ふっ、ふっ、ふっ、そこんところは俺にまかせろって」

 

 友永は自信満々でそう言う。一体どんなことをやろうと思っているのか。この日はこれで終わったが、ことが起きたのはその翌日であった。

 

カラン・コロン・カラン

 

「いらっしゃいませ。あっ!」

 

 いつものようにお客様を出迎えたのりこ。だが、そのお客様の顔を見てちょっと驚いた。なんと、友永がやってきたのだ。

 

「昨日はどうも。今日は社長を連れてきましたよ」

 

 友永の後にいたのは、ヤセ型のいかにも紳士と言える男性が立っていた。

 

「こんにちは。友永くんからここのコーヒーがとても変わった味ということを聞いてやってきたんです。私、コーヒーには目がなくてね。それにしても、街なかのこんなところに喫茶店があっただなんて、今まで気づかなかったなぁ」

 

「よく言われます。ビルの二階にあるから、こんなところに喫茶店だなんて誰も思わないみたいで。おかげさまで隠れ家的に使う常連さんが多くて」

 

「それはいい。コーヒーの味が気に入ったら、私もぜひここを隠れ家として使わせてもらうよ」

 

「ありがとうございます。窓際の席が埋まっているので、こちらでよろしいでしょうか?」

 

 案内したのは真ん中の丸テーブル席。

 

〜おしらせ〜
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