二人の恋の行方、それは誰にもわからないもの。そう、当の二人にもそれはわからなかった。
だが、週を明けて火曜日に、それは突然訪れた。
「ひろさん、短い間だったけれど本当にありがとう。明日、私はこの地を離れます。さようなら」
このメッセージが突然、洋貴のところに送られてきた。しかも、夜遅くに。
「えっ、どうしてこんな時間に?」
洋貴は今から寝ようとしていたところだった。驚いて飛び起き、慌てて返信をした。
「明日、ですか?明日、会う時間はありませんか?」
洋貴はスマホを握りしめ、まみの返事をずっと待っていた。だが、いつまで経っても返事はこなかった。いつしか洋貴は眠りについていた。
翌朝、いつものように朝早く目を覚まし、すぐにスマホを確認したが、まみからの返事はない。
「さようならって、本当にこれで終わりなの?」
もう一度メッセージを送る。が、やはり返事は返ってこなかった。
「もうこれで終わりなんだ…」
体中の力が一気に抜ける。何かをやろうという気力も起こらない。けれど、毎日続けている動画配信はやらなきゃ。そう思って悲痛な顔を隠して、朝の動画配信をいつものように行う。が、言葉に力が入らない。
「今日、休もうかな…」
〜おしらせ〜
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