Cafe Shelly next 第3話 困ったを良かったに その7 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

 二人は早速サンドイッチにかぶりついた。

 

「んっ、これはうまい。トマトがとても甘いし、レタスの歯ごたえがとてもいい。そしてこのチーズがなんともいえない風味を出している」

 

「ほう、こいつは年寄りでも食べやすいのぉ。トマトは苦手なのじゃが、これだったらいくらでも食べられるわい」

 

「お二人とも気に入っていただけて光栄です。じゃぁ、コーヒーの方もぜひ味わってくださいね。そして、味の感想もぜひ聞かせて下さい」

 

 まつ子は何のためらいもなく、コーヒーを口に含んだ。その瞬間、まつ子の目がパチリと開いた。

 

「なんじゃ、これは。これ、本当にコーヒーなのかい?」

 

「おばあちゃん、どんな味がしたんですか?」

 

「いやいや、驚いた。こいつはコーヒーと言うよりも元気が出るドリンクのような感じじゃ。といってもあんな市販の薬臭いドリンクとは違う。コーヒーの味はするんじゃが、目がパチリと覚めて一気に元気が湧いてくる、そんな味じゃ」

 

「ということは、おばあちゃんは今、目が覚めるような元気が欲しいって願っているんですね」

 

「うむ、たしかにそうじゃ。今朝は花壇のボランティアがあったから早起きできたが、最近朝起きるのがつらくなってしまってのぉ」

 

〜おしらせ〜
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