正直に言おう、「トレイン・スポッティング」がずいぶん話題になってた時、

いわゆる「洋楽ロック」好きでもあったし、期待もして観に行ったが

感想は「うーん・・・?」だった。

 

もちろん「T2」とやらは観ていない。

だけど監督ダニー・ボイルが仕切ったロンドン・オリンピックの開会式と閉会式は、

もちろん洋楽ロック好きには最高! だった。

(東京オリンピック中止しろ、ロンドン開催になれ、以下百回呪文)

 

「イエスタデイ」もさんざん話題になっていたし、どうかしたら観て来たように

ストーリーや笑いどころ語れるぐらいまで事前情報インプットされてた。

それでも何かを期待して観に行ったが、感想はやはり・・・

 

なんだろうこの、ああここであの曲が流れてウオー、という爽快感の少なさは。

「ここでこんなシーン、どう? 面白いでしょ?」と言わんばかりのこれ見よがしの演出が

ちゃらいのよ、だれるし飽きちゃうのよ、そうあの時から。

 

最後の方、想い出のホテルの屋上で「ルーフトップ・コンサート」のパロディやるなら、

選ぶ曲は「ゲット・バック」か「ドント・レット・ミー・ダウン」か、

「アイブ・ガッタ・フィーリング」だろ、普通は。いやこれは個人的な好みだけど。

斎藤和義「ずっと好きだった」のパロディPV(CMだっけ?)の素晴らしさが今さらのように。

 

でもジョン・レノンのシーンは悪くなかった。キッチンでの会話は、分かる人には

「ああ・・・」と思わず声が出たろうし(斜め後ろの席の妙齢のご夫婦はむせび泣いてた)。

それと主人公に思いを寄せる「そら惚れてまうやろ」笑顔がチャーミングな女優さん、

どこかで見たことあると必死でWiki見るのを我慢して苦節4日、思い出した!

「ベイビー・ドライバー」のウェイトレスのあの娘さんじゃないか!!

 

だぶんあれ観て配役決めたんだね、ダニー。でも残念ながら音楽映画としての

爽快感、疾走感、カタルシスはあの傑作にはとても・・・

あとふてくされてエンドロール流し見しながら改めて思ったのだが、おいボイル、

ロンドンの開会式の最後にサー・ポールに「ヘイ・ジュード」歌わせて、

日本のネット実況民による「いい閉会式だった」祭りを巻き起こした戦犯は、

やっぱりお前だったんだな。

 

でもまあ、オリンピックがほんとにロンドン開催になったら

気を悪くせずにまた頼む。

 

(2020.2.25)

 

なんだこの映画は!? 明るくなった館内でしばし「うぅ?」。

(たぶん多くの人と同様に)

 

でも映画なんてそんなもの、だいたい原題 "The Sisters Brothers" からして、

笑い狙ってるか、どこかわからないい方向目指しているか…

(原作は英・ブッカー賞受賞作とのこと)

 

西部劇で金採掘で殺し屋兄弟で、という「ああはいはい、そういう映画ね」という

ジャンルに落とし込もうとするこちらの予想をことごとく外していく展開、

ちょっとそこのインド系の天才化学者さん、なに平和や人類愛語っちゃってるの?

っておいガンマン、それにまんまとほだされるんかよ!

 

しかしこの映画を観て本当に良かったのは(某師匠に感謝)、

今年亡くなった(ああ…)「ヒッチャー」&レプリカント親分、

ルトガー・ハウアー様の奇跡的な追悼作になっている点。

 

映画とは謎めいた世界であり、それに魅入られながら人生が完結する人もいる。

合掌。

(ジャック・オーディアール監督、2018年公開)

 

2019.12.14

244分! つまり約4時間!

ちょっと寝たけど許せ!!

 

「ニューヨーク公共図書館」に共通する、運営側の苦労、

特に補助金と関連する経営上の延々と続く議論、

楽しく自由そうな講義、黙々と仕事する掃除人さんや郵便係さん、

そしてキャリフォーニア大学バークレー校だもの、まだまだ頑張ってる

学生団体のデモ行進やストライキ。

 

おっと油断すると出てくる有名人、今回は資本主義批判でお馴染みの

同大某教授(see Netflix)。

 

自由と創造性を保つ「場所」の大切さと、それを支える生身の「人」の大事さを

分厚く楽しく伝えてくれる映画です。(2013年制作)

 

(2019.11.30 Sat)