「肉」(1976)

 

もろもろ業務上の必要もあり見に行ったが、すごい、

牛の首を次々コンベヤーのフックにかけていって、何するのと思ったら

そうか、つるつるぷるぷるの舌が切り取られていく様に納得、

ツラミじゃないのねタンなのね、はっはあ。

 

ワイズマンらしくシビアな労使交渉の様子も面白い。

画に描いたような強欲会社側代表と、労働強化に抵抗する職人さんと弁護士のやり取りも

よくぞ撮影許したもんだと。

 

最初の方の見学に来た日本人商社マンたちの、昭和の男たちぶりも(笑)だし、

羊の毛刈りシーンで、ああやっと和んだと油断してたら・・・の後の悪魔展開も

思わず笑ってしまった。

 

たぶん解体シーンのどぎつさから?白黒映画にされてますけど、

ほとんど退屈しません、ワイズマンにしては短い2時間弱だし。

(いえ、正直言うと最初はちょっとウトウトしたけど)

 

「州議会」

 

3時間半! 長い!!

でも驚くな、まったく寝なかった!

 

法律を作るお仕事って、そうなんだあ~

ツイ廃「国会クラスタ」の方々に教えてあげたい面白さ。

それにしても、法的規制をしようとするとアメリカってほんとに

リバタリアニズムを「フィロソフィー」と公言して議員たちが反対するんだね~

業務上、頂きたいエピソードが満載。

 

そのリバタリアン議員に、「鍼灸師には資格は要らないの? 酒類販売は?

弁護士は? 教師には? 鷹匠には?」って延々嫌がらせ質問する

リベラル議員と、クソ真面目に返答し続ける御当人のやり取りに、爆笑。

民主主義って、いいなあ。

 

議会冒頭の議長あいさつ、死に瀕した子どもを持つ議員への気遣いと

硫黄島での米「日」戦死者への哀悼の言葉(必見)に始まり、

亡くなった議会貢献者への哀悼の言葉とバクパイプ演奏で終わる構成も

見事。

 

ほんとに退屈させない撮影・編集の達人だったんですね、賢人先生。

感服いたしました。

 

議会って、闘いの場でありながら、意見の違う他者への敬意を保ちながら

知性と品格と忍耐力をもって言葉を重ねつづける場なのよね、本来は。

品格のない言葉を吐き散らかしそうになる前に、初回エントリー終わります。

 

(2019/11/23@神戸映画資料館(新長田))