暑中お見舞い申し上げます

スイカ 浮き輪 カキ氷 風鈴

道行く人と顔を合わせると
「暑いですね。」
の言葉しか出てこない毎日です。
散歩している人もワンちゃんも
道ばたの草花たちもみんな暑そう☀。

なるべく室内で過ごすようにと
天気予報で繰り返し言われるので
食べて飲んで(珈琲ですよ~)
読書の時間が増えました。

おかげで今月読んだ本は7冊。

その中から4冊の感想を簡単に。
簡単すぎですがアセアセ

Jam

2018年初版発行。6年前にこんないい本が出版されていたのですね。

楽しそうなタイトルと猫のイラストですが、内容は
「そう、本当にそう。」
と、頷くことばかりでした。


作者は(どうしてこんなに生きるのが下手なんだろう)と、いつも落ち込んでいました。

あるとき人間関係で悩んでいた作者に友人が言った言葉が、タイトルになっている
「そいつ、今頃パフェとか食ってるよ」

その言葉に気付かされたそうですす。

悩んでいる時間がもったいない!


わたしのような高齢者になるとほんの少しだけ賢く(?)そして図々しくなって、スルーするコツも身につけてきましたが、他人に対して敏感な世代や繊細な人にとっては辛いことの多い人間関係。


こんなふうに考えてみるといいよと、視点を変えることで気持ちが楽になり、勇気づけられる作品です。

ただ、6年経っても世の中あまり改善されていないかもしれませんね。




メイ・サートン

夫の入院に合わせて図書館で借りてきました。

心房細動からくる軽い脳梗塞を経験した作者が、
「書くことは自分を支えることだ」と、日々のできごとや体調、考えなどをていねいに綴った日記です。

一人暮らしの作者が老いと病気に向き合うためには、どれだけの強い気持ちが必要だったことか。
その気持ちを見失わないためにも書くことが必要だったのでしょう。

友人に支えられ、犬と猫、庭の四季を愛おしむ日々。
学びたいことや仕事への情熱。
元気を取り戻した最後のページにはこう綴られています。


『まだやりたいことはたくさんある。ふたたび手に入れた生活、そしてこの先に待っているすべてのことへの歓びが胸を満たす』





逢坂 冬馬

ナチ体制下の虐殺や収容所の様子を描いた映画を何作観たことでしょう。どの映画も言葉が出ないほどの残酷さ怖ろしさでした。

でも、そんな収容所の存在をあまり知らないドイツ人もいたのだと、日本の戦時下と重ね合わせながら読みました。


愛国心の名のもとに生命や自由を奪う軍や信奉者たち。良心や大切なものを奪われたくないと彼らに立ち向かう少年少女たち。


まっすぐな考えや行動に若さゆえの美しさを感じ、自分も同じ時代、同じ場所にいるような気持ちになりました。そしてラストの悲しさ。こんな悲しみを人は幾度、いつまで繰り返すのでしょうか。


話題になった本「同志少女よ、敵を撃て」を書いた作者の第二弾。日本人だということを忘れて読みふけりました。



頭木 弘樹

もちろん、いいはずがありません。
口が立つことと正しいことはちがうし、深く考える人ほど言葉を発することに慎重になります。「訥弁の雄弁」なんて言葉もあるし、もっと言えば「負けるが勝ち」なんて言葉もあります。

ともすれば一面的になりがちな視野を、こんなふうに見ると違う世界も見えますよと提案してくれるおもしろい本でした。

ボランティアに行って、感謝の言葉がなかったと憤った人がいた話が書かれていました。
親切にされたらお礼を言うのかあたりまえ、と誰でも思いがちですが、

「親切にするのがあたりまえで、お礼を言わないのがあたりまえ」


「愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに」


それが実践できたら、もっと生きやすい社会になるだろうなと考えさせられました。




7月の満月

夫は少し良くなったかなと思うと、またぐったりして食欲をなくし、まだ安心できない状態です。


本人が一番もどかしさを感じているのでしょうが、そばで見ているわたしも、これ以上どんなことをすればいいのか答えらしきものが見つけられず

悶々としています。


とりあえずこの暑さを乗り切ることを目標に、あまり焦らずにやっていきます。


🌻みなさまもどうぞ

お身体に気をつけて

お過ごしください🏝️