梅雨の中休みとは思えないような猛暑が続いておりますが
お元気にお過ごしでしょうか
めったに30度を超えることが無かったはずのこちらでも、厳しい暑さにうだっております
さて、すこし前から、鶏を飼い始めました
こちらは烏骨鶏
もう1種類、岡崎おうはん
烏骨鶏のほうが賢くて落ち着きがあるのに対して
おうはんはせわしなく動き回り、餌を求めて羽ばたいてきたりしてヤンチャ
どちらも懐っこい性格で、人の近くに寄ってくるところが可愛いです
いわゆる庭先養鶏というやつでして
ちょうどブルーベリー畑に、鹿除けの柵をしてあったのを利用しております
昼間はブルーベリーの周りの雑草をつついたり、土を掘ってミミズを食べたり
夜はイタチや野良猫が来るので、小屋に戻るというスタイル
鶏小屋の材料は、店の古看板とか、古民家を直した時の残材による間に合わせです
鶏が人と生きるようになってから数千年と言われているそうですが
実際に飼ってみると、なるほど、人の暮らしによく馴染む生き物だなぁと実感
野菜の皮などの人が食べない部分や、クズ芋などの畑の余り物を消費して
出てきた鶏糞はまた畑の肥やしになって循環し
人の近くにいることで獣から襲われる危険を減らし
たまごを取らせてもらう
人と鶏との互恵関係
しかし、やはり生き物の世界には厳しいこともいろいろあります
まず、烏骨鶏の1羽が、成長して大人になったら、オスだったことが判明
メスで注文したのですが・・・雛が小さいうちは雌雄誤判別がたまにあるらしいです
たまご産まないし、早朝4時半からコケコッコーの鳴き声で起こされるし
ただただ餌を食べて鳴くだけなので、締めちゃうかどうしようか迷いましたが
小さいころから成長をみてきて愛着が湧いちゃったし
まぁ初めての鶏飼育だからと、飼う練習も兼ねて、ペットとして割り切ることにしました
そして、烏骨鶏の小さい1羽、子どもも抱っこしたり、腕に乗せたりして戯れ
とても愛らしい姿を見せてくれていたのですが
人が近くを離れたタイミングを見計らって、カラスにやられてしまいました
普段と違う鳴き声と大きい物音に、何事かと思って行ってみると
倒れた雛と、飛び去る2羽のカラス
もう手遅れになってしまった可哀想な様子に、立ちつくしてしまいました
まだ小さかったのに、小屋から出すのは早かったと、申し訳ないことをしました
いちばん可愛がっていただけに、親子ともども鶏ロスでしばらくションボリしておりました
ふつうに鶏肉食べているくせに、身勝手な感情であることは自覚しつつも
やっぱり、手をかけてお世話した鶏
可愛いものは可愛い
それ以来、まだ雛のおうはんたちも、成鶏になるまでは、外に出すのは人がすぐ近くに居られるときだけにしました
たった1羽失っただけでも悲しいのに
ときに感染症で何万羽の処分なんて、想像したら気絶しそうです
狭い所で身動きできず、お日様も風も当たらず、水ももらえず、太りやすい餌と抗生剤やホルモン剤漬けにされていたら、すぐに病気になるよね
そんな大量生産・大量消費の仕組みに家畜を組み込んでしまったのも
私たち消費者が、安く、早く、ラクに、を求めたから
結果として、処分に携わる人たちに心の負担を負わせ
消費者は急に品薄になって困ることになり
そうでなくても薬漬けにされた生き物を口にすることが身体の不調にもつながって
因果応報というのか、自分のしたことは回りまわってはねかえってくるものかもしれないです
お肉をいただくことも、専業化・分業化することも否定しないのだけれど
あまりにも自分の手から遠く離れすぎて、実態の想像がつかなくなるのは危険だなって思いました
知ることは、考えること、そして自分や家族の未来を守ること
まだまだ知らないことだらけです
もう中年オバチャンだからといっても、超高齢社会の田舎ではまだまだオネエサンなので
好奇心を持ち続けて、いろいろ首突っ込んでみたいな~と思います