徒然草の中の一節(第145段)に、
ある天皇の側近が、馬術に秀でた武士に対して、
「落馬する相が出てるから気を付けるように」といったところ、
その武士は、ほどなくして落馬して死んでしまった。
人々が「落馬の相とはどのような相なのか。」と尋ねると、
「馬の鞍にしりがすわらないうえに、気の荒い馬を好んだので、
落馬の相と言ったまでのこと。私が間違った事を言ったことがあるかな。」と答えた。
ふーむ、こうみえても私もシャーロキアンの端くれ。
これこそまさに、シャーロック・ホームズの推理の仕方と同じ。
シャーロック・ホームズよりおよそ600年前、すでに日本には
このような名推理をする人物が天皇(言い方を変えれば国王)のもとにいたのですね。
すごい。
本日の、コーヒーブレイク。