クラココ一家真夏の東京行脚~その3 | cafe cloudy-coco-land 358 カフェな毎日2

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盛岡と花巻のちょうど中間あたり。岩手県は紫波町星山にある『元気が出るチーズケーキとコーヒー』のカフェ。愛称"クラココ"です。

いつもありがとうございます。

 

さて、真夏の東京行脚の第3弾です。

 

2日目の午前中、しっかりと明治建築を堪能した後向かったのは世田谷。

世田谷のとある施設で気になる展示会がやってまして、ドーターと合流し、京王線に。

で、降りた駅が『芦花公園駅』。

 

ん?あしかこうえん?

 

ではなく『ろかこうえん』と読みます。

 

もともとは『上高井戸駅』という名称だったそうですが、この地に住んでいた文豪徳富蘆花の居住地だった『恒春園』を蘆花の死後婦人が東京都に寄贈したことにより、その地が『蘆花恒春園』として整備され、駅名も現在のものに変わったのだとか。

落ち着いた風情の町並みといかにも高級(そう)なマンション群が、『今わたしたちはあの世田谷にいるんだ』感を強く意識させてくれます。(笑)

 

うんざりするほどの猛暑の中、駅を降りて千歳通りを南に下りますと見えてきたのが、

『世田谷文学館』です。(^^)

 

お堀が館の周囲に巡らされていて、その中ではなんと鯉が泳いでいました。

ここでも世田谷感、半端ない。(笑)

 

で、ここで開催されていたのが、

日本を代表するアートディレクター信藤三雄の過去の作品を一同に集めた『ビーマイベイビー 信藤三雄レトロスペクティブ』。

市川崑の名作『黒い十人の女』のリバイバル上映時のポスターも氏でしたか。

岸恵子、山本富士子が美しいのは当然として、中村玉緒もこの頃は。。。(笑)

氏が手がけたCDジャケット、ポスターがずらり。

圧倒的な仕事量(?)にただただ圧倒されますし、何より、見たことがあるものばかりというのが凄い。

この展示が文学館で行われていて、場所が世田谷っていうのに東京の奥深さを感じます。

平日にも関わらず、ドーター世代の若者や小さな子供連れのご夫妻の姿が目立ちました。

うちのように大きな娘と一緒の夫婦はあまりいませんでしたが。(笑)

 

会場奥のスペースには、氏が手がけた映像作品がループで流されていたんですが、オッと思ったのが、

坂本龍一の『Blu』のプロモ映像。

洋服の青山の50周年イベントで制作されたものですが、これも信藤氏の作品だったんですね。

大好きな曲なので、ここで繋がっていたのが、ちょっと嬉しい。(^^)

 

訪れていたみなさんが、静かに、そして真剣に作品を見ていたのが印象的でした。

それにしても、日本のJ-POPシーンをアートにおいて牽引したと行っても過言ではない仕事量。

ドーターも何かを感じてくれていれば、連れてきたかいがあったというものですが。

 

齢70歳を超えた信藤氏ですが、まだまだ現役バリバリということで、枯れることなく、エネルギッシュな作品をこれからも生み出し続けてもらいたいと改めて感じた展示会でした。

観てよかったあ!

 

つづく。。。

B00S0BFD26 Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014 (CD2枚組)
坂本龍一
commmons 2015-03-24


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