と、えらそうなタイトルにしてみる(^o^)
今日は東大受験生が夏休みにしておくといいかなと思う勉強の方針について書いてみます。
現役生編と浪人生編に分けてみる~
もちろんわたしは現役では落ちてるから、あてにならないと言われればそれまでなんですが。。
ただひとつ言えるのは、わたしが宅浪を選んだ理由のひとつは、落ちた瞬間すでに「自分が現役時代なにをしなければいけなかったのにできなかったのか」ということはわかっていたつもりだったからだ、ということです。そして一応合格したので、現役生がなにをすべきかということは、少しはわかっているつもりです(..)
☆この記事では現役生編を書きます☆
あ、その前に雑談。
この三連休は、ママがこっちに泊まっていきました~
ひさしぶりにおふくろの味っぽい料理が部屋で食べられてしあわせでした(*^^*)
洗い物や料理をしなくていいのも久々だった!感謝(^o^)
新宿や池袋も一緒に見られてよかったー、ただほんとうは東大案内したかったけど時間なくてあきらめることになりちょっと残念でした
わたしの試験に関しては、先週1週間がとにかく山で、きつい試験とレポートの嵐でした(..)
暗記一列と称される英語一列に、ほとんど手付かずでのぞんだのは愚かでした←G3確実
ていうか単位来なかったらほんとうにやばい…(;;)
基礎演習のレポートは4時間くらいで書いて出して。
明日も試験が1限からあるので、これから勉強します(._.)笑
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○夏休みの勉強について○
【現役生編】
まず全体として、あせって過去問や予想問題に手をつけるのではなくて、基礎がためを大事にすることをおすすめします…
現役で、特におくれをとってるという認識のある人は焦りがちだとは思います。わたしも高3のときはそうでした。
でも、「急がば回れ」はやっぱり真理で、基礎的なことをおろそかにして発展的なものをいくらかじっても身にはなりません。自分が得意なもの、もう基本はおっけー!と思えるものならいいですが、そうでないならちゃんと足元から固めるのがおすすめです(><)
◎国語
・現代文
漢字や評論用語によっぽど苦手意識がある、とかなら参考書を1冊つぶすのがいいかもしれませんが、そうではないなら現代文に関しては過去問を解くことをおすすめします。
東大現代文は緻密に練られた構造をしています。市販の参考書から始めて、最後に東大のもの…という段階を踏む必要はあんまりないんじゃないかな、とわたしは思っています。市販の参考書に載っているものが優れた問題だとは限らないので。。
東大国語は2000年度を境に一新されてるから、それ以降をやればだいじょうぶです。2000年度以降の現代文の問題を、夏休みを利用して何題か解いてみるといいと思います(ただし、リービ英雄のやつとか難しいから最初にやらないほうがいいかも笑)
模範解答としては、東進の林修先生が書いているものをおすすめします。または、『東大の現代文25カ年』も基本的には真っ当な解答を載せています(たまに変な解答あるなあと思います)
また、文系に関しては、第1問に限らず第4問も解いておくと後々苦手意識があまり出なくていいかもしれません。
解く年数に関しては、2000年度以降のものが15年分あると考えると、4~5年分できるといいのかなと思います。文系なら第1,4問があるので8~10題程度ということです。
・古文漢文
古文に関しては基本的な古文単語、助動詞、敬語、文法、漢文に関しては重要句形を完璧にしておくことは第一だと思います。
それが完全なものになっているなら、記述対策をどんどんしておくべきです。
受験総括でも紹介しましたが、記述の導入としては古文・漢文ともに『得点奪取』(河合出版)をおすすめします。これは例題も合わせて15題だったと思うので、夏休みのうちにじゅうぶんつぶせます。
過去問はやりたければやっていいと思うけど、わたしは現役時はセンター後に10年分をがーっと解いて演習し、それでじゅうぶんだと感じました。
それよりも古文単語をしっかり何周もやりこむことのほうが自信になります(^^)
◎数学
苦手な人向けに書きます。なぜならわたしは数学すごく苦手だったから笑
得意な人は、どんどん解けるものを解いていってしまえばいいと思います。
25カ年はたくさん問題も載っているし、レベルごとにA~Dに分類されているので段階的な勉強がしやすいと思います。
ただし、得意な人にも気をつけてもらいたいのは、細かな計算ミスや記述の抜け。得意な人ほどおろそかにしがちだと思いますが、たとえば相加相乗をつかうなら0以上であることを明記するだとか、そういう繊細さをなくさないように!くだらないことで点数を落とさず、能力を最大化するべきです。
それで、苦手な人についてですが、まず、
簡単な問題からでいいから確実にすすむ
ということがやっぱり大事です。
できない人がいきなり東大の問題を解いても、解けないものばかりで当然です。それを無理して解こうとしたり、わからなくて模範解答を写すだけでは勉強になりません。というか、してないのに勉強した気になってしまってかえってよくないと思います。
東大の問題よりは少しやさしめのものでいいです、1冊、「これをつぶす」というものを決めましょう。それはこの夏休み中に完璧にする、という意味ではありません。過去問の前にやる問題集として、これをやりきる、というものを決めるということです。
東大受験生がよくやる問題集としてはやっぱり『スタンダード演習』『プラチカ』あたりだと思います…あ、わたしは文系のことしかわからないので理系の人の参考にどこまでなるかはわかりません(..)
わたしはプラチカをやっていたのでおすすめします(プラチカって、数学の得意な人は「簡単」「解説がすごく丁寧」って言うんだけど、わたしは苦手だったので難しいし解説も不親切だと思いました。笑)
で、使い方についてなんですが、わたしはまずすべて解いてみて(解く努力をしてみて)、「自分で完璧に解ける」「うっかりミスをしてしまった」「途中までは自分で解ける」「まったくお手上げ」の4つに分類して印をつけていました。個人的にスタンプを打つのが好きだったので、スヌーピーのスタンプを4種類買ってきて押して楽しんでました笑
分類できたら、これらがすべて「完璧」印になるまで解きます。と、口で言うのは簡単だけど苦手な人にとってはすぐに終わる作業ではありません。秋までかかると思ってください。
ここで注意しておきたいのは、「第一章を解く→第二章を解く→…→最終章を解く→第一章を解く…」ってやっていくと、1周したあとには記憶が初期化されてる可能性が高いということです。つまり最後まで解いてからもう一回はじめのほうにやった解けなかった問題をもう一度解いても、記憶が古すぎて「これ見たことあるけどどうやるんだっけ…」状態になることが大いに考えられます。
わたしはそれだと効率が悪いと思い、「完璧」印でない問題を20個弱ずつに切って、その20個弱単位ごとに完璧にしてから次に進んでいました。だいたい2週間ずつあてていました。こうすると時間はかかっても、ある程度着実な進歩が感じられます。
というわけで、夏はそうした問題集を決め、地道な一歩を踏み出すことをおすすめします。
また、計画をしっかり立てることが必須です。
◎世界史
よっぽど得意なら別ですが、現役生は夏休みに大論述などに取り組む必要はないと思います。あ、1題や2題はかじっておいて感覚をつかむのもいいかもしれないけど…
とにかく知識勝負だから、知識を詰め込みまくりましょう(^^)わたしは現役時これに失敗しました。反面教師としてみなさんにいかしてもらいたいと思います(;;)
やることは単純…と思います。
・一問一答を何周も何周もする
・教科書、もしくは『見取り図』(東進)や『ナビゲーター世界史』(山川)で教科書全体の流れをおさえる
・通史をやる
っていうのが柱かなって。
現役生、特に地方公立高校の子だと問題になるのが「通史がまだ終わってません!!」ということだと思うんですが、これは自分で教科書なり参考書なり読んでさらっておくことをおすすめします。なにも夏休み中に現代史すべてを覚える必要なんてありません。なんとなくこういうことなんだな、というのをつかむことが大事です。
「なんとなくこういうことか」というのはストーリー的に把握されるものだから、わたしは見取り図やナビゲーターをすすめます。どちらも読みやすいです。
一問一答に関しては、山川の世界史B一問一答が鉄板です。☆2つのものと3つのものをやればじゅうぶん対応できます。一日何ページ、と決めて毎日やることをおすすめします。
また、一問一答に関しては、「夏休みに一周、秋にもう一周」とかやっていても身になりづらいと思います。大事なのは一単語一単語を完璧にしていくことではなく、何度その用語に出会ったかということです。できればざーっとまわすやり方で、何周も何周もするのがいいと思います。また、わからなかったものに×印をつけるのはもちろん、「ど忘れしかかった」ものや「たまたま当たった」ものにも印をつけることをおすすめします。そうしないと、そのときよくても次に間違う可能性が大です。
3周目以降くらいは、印のついたものだけやればいいと思います。ただ、そうするとだんだん印のないものを忘れてしまいそうだったので、わたしはたまに全部やる周もつくりました。
あと年号に関してですが、いきなり何百個とか覚えなくてもいいので、基盤をつくっておくことをすすめます。個人的には『まんが必修年代暗記法 世界史』という小さい本が、覚えやすく、数もそんなに多くなく、基盤づくりによかったです。(それが固まったら『ワンフレーズ』をすすめます^^)
◎日本史
これはアドバイスが難しいですが笑、まずやはり基礎を固めてしまうことをおすすめします。基礎が固まっていないって自分で思うと、最後まで自信がつかずマイナスに働きます。。
基礎、というと一問一答と教科書通読かなと思います。
一問一答は世界史と同じ要領でやるといいと思います。特に、東大日本史では用語そのものを問われることはほとんどないけど、センターでは必須になるのでちゃんとおさえておきたいものです。
教科書通読はしんどいですが、これなくしては語れない気がします…東大日本史は山川の最新版の教科書をもとにつくられています。これを読み込むことが第一歩だと思います。
過去問ですが、日本史については早めに始めてしまったほうがいいと思います。これは現役・浪人時のわたしの反省なんですが、日本史は慣れていないと解くのに時間がかかるため、「秋冬にやればいいや~」とか思ってるとこなせなくなります。なぜなら日本史は国語や数学と違い30年分くらいやったほうがいいからです(..)
現役生にすすめるのは、東進の東大特進に行くか笑、『25カ年』で地道に進めるかです。25カ年は解説がわりと丁寧なのでいい気がします。
また、通史が終わっていない人は終わらせましょう。世界史と同様、完璧にする必要はありません。でも、日本近現代史は結構盛りだくさんだから、ちゃんと流れが追えることが大事です。教科書でわかりづらかったら、新書や文庫などで日本近現代史について扱ったものを読んでみるとなかなかいいと思います。
◎英語
これに関しては、英単語と英文法を完璧にすることが第一でしょう。
読解の練習ももちろん必要だけど、それを基軸におく必要はまだないと思います。
まず単語。これがちゃんとできていると思えないと、自信がつかなくて精神面できついです笑
ターゲットなり速単なりシス単なり、有名どころを1冊決めて何周も何周もするべきです。これは世界史や日本史の一問一答と同様です。
ただし、上記のようないわゆる「単語帳」みたいな参考書が苦手な人は(わたし←)、DUO3.0をおすすめします。暗唱例文の要領でとにかく書いて書いて覚えると、560個の例文が自分の血肉になります。自然と単語・熟語・会話表現が身につくので、単語を一個一個覚えるのが苦手な人にはおすすめの参考書です。
英文法に関しては、『英文法・語法のトレーニング 1戦略編』(Z会出版)を最初から最後まで完璧にしてしまうと手っ取り早いと思います。レイアウトも見やすいしおすすめです。英文法と聞くと学校でやったものは全部わかるし、なにしたらいいの?と昔のわたしみたいな人もいるかもしれませんが、これをやると知らなかったことが多々出てきたり盲点を突かれたりします。
過去問については、たとえば1年分を時間を計って解く、というようなことはおすすめします。東大英語は時間との戦いだから、現時点で自分がどの程度解けきれるのかということを知っておくのは大事だと思います。
それから、第4問に関してはどんどん解いてしまっていいと思います。
あとはリスニングについて。これはなるべくなら毎日やるべきです。できなくても2日に1度は絶対やりましょう。
苦手な人はキムタツのBasicや駿台文庫のパーフェクトリスニングのvol.1からはじめるといいと思います。わたしは現役時、私立の一貫校の多くの人が夏休み時点でキムタツのふつうのやつ(赤いやつ)やSUPERを解いていることを知ってあせってしまいましたが、無駄な焦りでした。実際、得意でないなら夏休みは簡単なレベルから始めるほうがいいです。冬までにはじゅうぶん間に合います。
だいじなのは、ディクテーションや音読をしっかりやること。まず問題を解いたら、そのあと1時間かけてでもディクテーションをします。はじめは「こんなしんどいこと意味あるのかな?」って思ったけど、いま思えばこれのおかげで聞き取れるようになったんだなという感じです。
読解関連についてはぼちぼちかと。学校の課題が出ているならそれからやればいいと思います。特に要約問題の難しい年なんかを夏休みに解いてしまっても「単語がわからない」だとか「流れがわからない」だとかになりがちだと思うので、無理する必要はないと思います…
ただし、英文に毎日ふれることは大事なので、過去問よりもう少し軽いものでも連日ふれるようにしましょう。
と、だいぶ長くなってしまった(こんなつもりではなかった)けど、参考になるところは参考にして、そうでないと思うところは聞き流してください。上記はすべてわたしの私論なので、もっと別のことを言う東大生もたくさんいるかと思います。
また、なにか質問や相談などあればなんでもきくのでどうぞ(^^)
それから、この程度の記事だとどのくらい参考になるのか知りたいので、ぜひコメントお願いします(><)!!JOPのサイトづくりにも役立てたいので!