11.17、18に小出遥子さん主宰のTemple Festival 「いのちの対話・超宗教・超宗派フェス」に参加しました。
小出さんが普段から交流のある、様々な分野の方々が参加され、分野が違っても共通するところがあることが、私にとっても心地よく、心に響くことがたくさんありました!
小出遥子さんが伝えたいことをいろんな方々、アプローチを通して表現されたかと思います。
ほんと、素敵な方ばかりでした✨✨
私は発酵分野からお話をさせていただき、決まっていたことは、小出さんから皆さんに腑から感じてもらうのが一番早いからと、甘酒を作ることを依頼されていました。
新潟に入っても、発酵の話か、いのちの話をメインにするか白紙状態でしたが、迎えにきてくださったお坊さんとお寺に向かう道中で、
「発酵は体にいいとはわかっているのですが、どのように取り入れていったらいいか、とても興味があります」
と言われ、よし、このお坊さん1人のために話すだけでもいいと内容を決めました。
甘酒をお寺で仕込むために、新潟に前日入りをしていて、地元の材料で作りたかったので、糀も白米も「古町糀製造所」さんで用意させていただきました。
甘酒はどのような配合でもそれなりに作れるのですが、初めて使う糀や、現地の気温、環境、調理器具などを考えると、現地でもう一度、発酵過程のイメージをし直すことからしています。
糀屋さんが皆さんに渡しているレシピは、そこの糀の特性を一番知っていらっしゃるので、それに合わせていきながら自分の作りたいイメージを想像していきます。
初めて甘酒を飲む方、市販の甘酒の味を甘酒と思っている方もいらっしゃるでしょう。
でも、昔ながらの純粋な甘酒の味を知ってもらいたい。
なぜ自分で作るかというと、発酵止めをしていないこと、純粋に麹菌で発酵させること、そしてなによりも美味しいから。
夜中の発酵は調理場をお借りした金寶寺副住職様がしてくださり、朝の4時には起きていらっしゃるということで、そのタイミングでスイッチを切っていただくというお願いをしまして、古町の糀の良さと皆さんのおかげで、私としては理想の甘酒ができました(^^)
生姜を用意していなかったので、現地のスーパーに買いに行ったら、地域性が出ていて、楽しくなってきまして、あれやこれや講座で紹介することにしました。
発酵仲間なら、この食材を見てどのような説明をしたかわかるでしょうね(^^)
本物造りの味噌、新潟の塩、地元の方が作られた添加物のない梅干と漬物。
その味噌から即席味噌汁の素を作ってお味噌汁の試飲と、新潟の塩を使ってザワークラウトの作り方、生糀、乾燥糀、冷凍糀の保存と使い方の説明です。
この時点で夜の9時。
そこから、レジメを作り直して0時を回りましたが、お坊さん1人に伝わるだけでもいい!と楽しかったです(^^)
でも、忘れてもらってもいい。
今、わからなくてもいい。
いつか引き出しが開くきっかけとなればと、いつもそう思っています。
講演は小出さんがナビゲーターをしてくださいました。
いつも発酵の話をすると夢中になってしまうので、隣で会の核心へと軌道修正してくださり、普段、小出さんと会話している雰囲気そのままです(^^)
その他の講師の方々も、分野は仏教、保育、整体、祈りと様々ですが、その手法だけに留まらず「調和」というところが共通していたのではないかと思います。
それをフェスとして、様々な分野の方を集めながらも調和された会となっていたのは、小出遥子さんの世界、メッセージだったかと思います。
第二部は、バランストレーナー・小関勲さん×ヨガインストラクター・遠藤栄理香さんコラボワークショップでした。
小関勲さんは本もたくさん出している「ヒモトレ」の先生で、紐をゆるく体に巻くだけで、体のバランスがとれるという不思議。
実際にやってみると、すぐに体感します。
紐をキツく縛ると体は拒絶反応をするのですが、ゆるくすることによって、体全体が無意識の内に意識して整っていくという感じです。
ヨガトレーナーの遠藤栄理香さんが実際にヨガの中に取り入れて、紐がある時時、ない時の体の動きを体感させていただきました。
ほんとに、しなやかに体が動くんです!
紐がある時とない時の差がわかります!!
国内外でヨガ教室をされていて、とにかく可愛い💕
この可愛さ。どうします?
おじさま達のファンも多いのがわかります!
私もメロメロです(^^)
第三部は保育士起業家・小竹めぐみさんと天台宗僧侶の阿純章さんトークセッションでした。
阿純章さんは禅サンガという会の特別講師もされているので、時々お会いしていますが、お人柄も素晴らしくて尊敬しています。
今後、いろんなところでご活躍されていく方かと思います。
小竹めぐみさんはお会いしたのは初めてで、保育士という立場からどのようなお話かと思っていましたが、とにかくサバサバしていて、斬新という印象が残りました。
親と子、先生とのあり方が未来型で、視点の転換を思いました。
第四部は羽黒山伏・星野文紘さんトークで、修験道を通して大自然から学んだお話は、皆さんの関心もとても高いものでした。
最後はお寺の本堂に皆さんが集まり、東日本大震災で災害に遭われた、曹洞宗僧侶・佐藤良規さんによる「命灯会(みょうとうえ)」でした。
二本のロウソクを灯し、
一本は今を生きれなかった「いのち」のために。
もう一本は今を生かされてる「いのち」のために。
二本の燈明に明かりを灯し、宗派を超えて誰もが祈ることができる「祈りの場」でした。
阿弥陀如来様のもと、明かりを見ていると自ずと鎮魂し、静寂の中に入っていきました。
参加されているお子様の純真無垢な姿がとても印象的でした。
実際に東日本大震災で何度も津波にあい、トラックの上で九死に一生を得た僧侶、佐藤良さんはその後、助かったいのちと、亡くなっていったいのちをずっと考えられたそうで、今を生きる、生かされている「いのちの対話の場」の活動を始められました。
ただ、ただ、いのちの現れは不思議です。
今回は新潟で行われましたが、各地で行われるといいなと思います。
小出さんのイベントでされる3人一組になり対話する「ダイアローグ」というのがあるのですが、私はそれがとても好きで、毎回、年齢も性別も超えて、出会った人が話するというものですが、共通項がなくても何かしら話が出てくるのですね。
最初は何の話をしようかと戸惑うのですが、出てくるんですね。
それこそが「いのち」の現れかと。
相手がいるから現れる。
相手がいなければ現れない。
ただそれだけで、意味も目的もない。
だけど、それがこの世界なんでしょうね。
ただ現れてる。
それは躍動感で溢れています。
すべての人に、現れに、体験させてくれてありがとうと思います。
18日は東京に戻らなくていけなかったので参加できませんでしたが、禅僧の藤田一照さんを始めとする皆さまでよりファイナルの会は盛り上がっていたかと思います。
この会をお手伝いしてくださった僧侶のスタッフの皆さま、細やかな心配りをくださりありがとうございました。
テキパキと動く姿に、いつも修行をされているからだろうなぁ思いました。
主宰の小出遥子さん、素晴らしい会を作ってくださりありがとうございました。
今後のご活躍も楽しみにしています!
ダイアローグ、体験してもらいたいなぁ(^^)
ほんと、楽しいですよ✨✨