滋賀県の郷土発酵料理、鮒ずしを琵琶湖付近で買ってきました。
日本最古の発酵食品ともいわれているそうで、塩とご飯だけで魚を発酵、保存していることに驚きます。

今の私からすると糀を使っているように思ってしまうのですが、発酵仙人から『糀は貴族の食べ物で庶民には手に入らん(怒)』と声が聞こえてきそうです。



臭いと言われているけど、今の鮒ずしは比較的食べやすいように改良されているのでしょうね。
そんなに臭くはありませんでしたが、生臭いのは魚だからね、少しはありました。


他の臭い食べ物との比較でwikipediaによると、

シュールストレミング 8070
ホンオフェ 6230
エピキュアーチーズ(缶詰チーズ) 1870
キビヤック 1370
くさや(焼きたて) 1267
鮒寿司 486
納豆 452
くさや(加熱前の干物) 447
沢庵漬け(古漬け) 430
臭豆腐 420


だそうですが、シュールストレミングに比べると可愛いものです。

さて、実食。
食べ方もわからず、とりあえずご飯を用意して実食。

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こういうものは、チビチビと食べては味がわからない。(←ドリアンで経験済。ドリアンをチビチビ食べても、臭いだけが充満して味がわからなかった)
バクッといけ!バクッと。塩辛ければ、ご飯を食べればよい!と実食。


結果は…



『酒だ、酒!』



という通の味。



乳酸発酵をしたご飯「いい」もなかなか乙な味でありまして、発酵したご飯で魚の香りもあり、実食した感想は…



『酒だ!酒!』



と、結局、酒のアテがよさそうです。
(↑アテという時点で関西人)



醤油をかけて食べるのもおすすめとあり、醤油もあうのなら味噌も合うだろうと、隣に味噌を用意したのですが、食べてみてわかりました。
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塩漬けしているので、すでに「いい」の部分に塩満載。
魚臭がなければ、白い味噌。
そこに味噌を合わせれば、味噌×味噌。
塩辛さ倍増というだけ。

で、結局、


『酒だ!酒』


となります。(何回、酒と叫ぶのだろう?)



今朝、「いい」を料理に使ってみようと、お味噌汁の出汁にとヒラメキました。


結果…


魚のエキスがでているわけではなく、魚臭がついているだけっぽいので、何だか生臭い。
良い見方をすれば、天然の魚風味の味噌汁。エキスなし。
味噌の力を使っても、香りを消すことはできず。

さらに、昨夜、味噌と合わせて経験したじゃないと、すでに塩辛いので、味噌を同じ量入れれるわけじゃない。
学習能力なし。



と、こんな素人実食の話で、鮒ずしの魅力が伝わっていないと思うのですが、発酵魂をかけて感想をいいますと、香りや塩辛さはありますが、鮒ずしの乳酸発酵している乳酸菌と、菌が作り出したアミノ酸など、食べると細胞にダイレクトに効くというか、力が内側からみなぎる感じがしました。


臭いと言われながらも、好き嫌いが別れても、それでも郷土料理としてずっと残ってきたのは、郷土の人にとって大切な栄養源であり、健康を担ってきたのでしょう。
それは細胞から感じるような気がしました。


琵琶湖に沖島というところがあり、今回は寄れませんでしたが、鮒ずし作りも盛んなところのようで、機会があれば訪ねてみたいと思います。
島にネコもたくさんいるみたい(^ω^)
写真家の岩合さん気分で写してみたいです。



からだにおいしい発酵生活の本が本屋さんに並んでいるようで、写真を送ってもらいました。
皆さんに手にとっていただき、ありがとうございます。
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また、本に掲載したことを綴っていきます。


今日も皆さまにとって心温まることがありますように*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*