ビューティフル・ドリーマーは、30年ほど前に公開されたアニメ・うる星やつらの2作目の映画です(^^)
この話だけは原作から離れて異色作でした。
今でも記憶に残る作品で、自分で経験してきたこと、思い当たることを重ねて考えることがあります。

話の内容は、主人公たちが文化祭の準備をしていて、文化祭の前日を永遠と繰り返している。
登場人物が1人、2人と消えていく。
それに気がついた人が真相をさぐっていくと、誰かの思考通りの世界で現実ができていることを知る。
その世界はその本人が望んだ通りである。

と、こんな話だったと思います。

当時、うる星やつらのアニメはとても人気がありました。
原作者の高橋留美子さんの描くキャラクターや話が面白く、映画化された第1作目、オンリー・ユーも原作に合った話で、うる星やつらの魅力が詰まった作品でした。
1作目の評判は良く、2作目も当然同じようなつもりで観にいきましたが、全く理解ができませんでした。

映画館を出る時には、私だけでなく、周りの人たちも散々な顔をしていた記憶があります。
当時97%?の人が不評で、わずかな人だけ評判が良かったそうです。
全く理解できなかったことと、私が中一ということもあり、その映画からアニメをだんだんと見なくなりました。
押井守さんが監督をされ、その作品を最後にうる星から離れたとも聞きます。

10年ほどしてテレビをつけたら再放送をしていたので、理解できなかった映画だと、どちらかというと「愚作だ」とまで思いながら観ていました。
ところが見終わったあとに、何か衝撃を受けて、頭脳で考えたのではない、心でもない、いうなれば細胞の記憶というか、頭では理解できない部分に衝撃を受けて、腰が抜けた状態になりました。

あれ?こんな考え方があるのかも知れない、ひょっとしたら世界はこうなのかもしれないと、今までの価値観とは違うので少し怖いような、だけど心落ち着くような、不思議な感覚になりました。
なので、これは中一の時の私では理解できない、あの時、多くの人が理解できなかったのも無理ないだろうと思いました。
時代が早過ぎたのかもしれません。
今はスピリチュアルという考え方が多くあり普通になってきていますが、再放送で観てから20年の間で、映画とリンクして考えることが度々ありました。


映画の最後、主人公のあたるが小さな女の子と自分の願う世界を語るシーンがあり、その女の子は「8文字」で返答をして、その願う世界へとあたるは帰っていきます。
私たちもきっと、そう約束して自分で決めて生まれてきたのではないかと思ったりします。
願った通り、思い通りに、今を生きているのではないのでしょうか。
その世界でドタバタ劇をしている・・・そんな考えもできそうです。

その女の子が言った8文字、私も自分で選んで生まれてきたというのが納得いく言葉でした。
映画のキーなので書くのは控えますね(^^;)

ちなみに、映画のタイトルはエンディグに初めて出てきます。
エンディングから映画の冒頭、文化祭準備の前日へと続いていきます。
映画もまたエンドレスで続いていく、そんな不思議な押井守ワールドの映画でした(^^)

今日も良い一日でありますように☆彡