私の母は、北海道のそこそこ不便なところで、父が亡くなってから一人暮らしをしている。
近所に仲良しさんが何人かいるが、交通の便が決して良いとは言えない場所に住んでおり
もともと社交的ではないので、放っておくと引きこもる。
食べることにあまり興味がないので、放っておくと食べ物が適当になる。
ということで、週に2回デイサービスに通っている。
デイ・サービスでは年齢は若い方だそうだ。
朝迎えに来て
午前中は脳トレ
お昼を食べて
午後はゲームをしたり、皆で何かを作ったりして
送ってもらって帰ってくる。
午前か午後のどちらかに入浴タイムがあるとのこと。
『今日は何をしてきたの?』とか『お昼ご飯は何食べたの??』と聞くと
答えられる時もあるし、なにやったかなぁ?なんだたっけなぁ?という時もある。
こちらが、午前中脳トレでしょ? どんな脳トレしたの?と質問していくと思い出すことがほとんど。
お昼ご飯もなにたべたっけなぁ???
お肉だったの?お魚だったの?と聞くと、殆ど思い出すことができる。
覚えられない、忘れちゃうというのではなくて、
覚える気がないのだと私は思う。
それ、自分の意志で、今日はこれしよう!とかこれやりたいというのではなく
『デイ・サービスにいって用意されたことを言われたままにする』という感じなのだろう。
食べ物も自分で選択できない、用意されたメニューを食べる。
今日はパン食べたいとが、ご飯食べたいとか、肉がいいとか、あるとおもうのですが。
これって?だれのために役に立っているんだろう?というプログラムで一日過ごす。
そういうのって記憶にのこらないんだろうなぁと感じる。
だれかのなにかの役に立つ役割を持つって必要なのだと思うが
それをどうしたら実現できるかというのは、とても難しいことだと思う。
人やお金の関係で、できることも限られる。
私の年代で、いわゆる首都圏や県庁所在地以外で生まれた人は、就職などで親とは離れた場所に住む人もとても多い。
親が一人になったときの対応は、
傍に呼んで暮らせばいいじゃない~という人も多いが
実際の経験者から言うと、そんな簡単なものではない。
離れての介護、施設の検討など、親と離れて暮らす人が多い年代。
いろいろ難しい。