2100年。高度36000kmの静止軌道上に完成した、SSS-GAIAは、
スーパー・スペース・ステーション-GAIAであり、人類はここか
ら火星をめざすことになる。
このSSS-GAIAへは、ロケットによらず日本が完成させた宇宙エ
レベーターで昇降する。このとき月にはすでに常駐1万人規模の
月面基地ができており、この宇宙ステーションとの間でシャトル
が運行されていて、自由に行き来できるようになっている。
スタートレックの世界への入口というわけだ。
月では大気がなく、太陽風に含まれるヘリウム3が大量に蓄えら
れていて、夢のエネルギーとも言える核融合発電によって必要充
分な電力が供給されている。
火星もしかりで、大気が地球の1%しかなく、磁場もないという
ことで、薄い大気は太陽風の影響をまともに受けることになる。
ヘリウム3は火星にも大量に存在し、やがて発電のためのエネル
ギー源となるだろう。
他方、AIは飛躍的に進歩していて、ASI(人工超知能)さえ超え
る知的モンスターとなっているかもしれない。
宇宙ステーションを統括管理するのはマザーと呼ばれるASI。そ
してその配下にガイノイドをはじめとするすべてのコンピュータ
システムが組み込まれ、人間などいてもいなくても大差なしとい
う世界になっているのだろう。
想像するだけでワクワクする。そうした科学的根拠も多少は取り
入れつつ、人間臭い感情の世界を描いてみたい。
半分パロディ。俺自身が宇宙で遊ぶ。その表現方法が文章だとい
うだけなんだ。