大卒だって無職になる。
こんなフレーズにドキッとして、白クマの写真がシュールで可愛くてついつい手にとってしまったこの本。
1月から無職になる私。
ニートの教科書みたいなものかと思って買ったら全然違う本でした!!
働くことにつまづく若者たちを支援するNPOの方が書いた真面目な本。
正直言って、この本を手に取るまでは
「働けない」
なんて、甘えだと思っていた。
そもそも、超就職氷河期と言われていた私たちの代でしたが、
大学の子も、バイトの子も、就職が決まらないなんてことは無かった。
だから、テレビで騒がれているだけで、働く意思のある人は、仕事があると思っていた。
でも、確かに「働けない」人は存在するみたい。
改めて、「フツウ」の生活が出来ない人っているんだ、と気付かされました。
本の中では、実際の事例がいくつか紹介されているのですが、
その中で気になったのが「空間認知」が苦手な人の例。
身近に同じような人がいるので、もしかして空間認知が苦手なのかもしれないという視点で見れるようになりました。
空間認知とは、「物の位置や大きさ、感覚などを、空間のなかで把握する能力のこと」だそう。
これには時間配分も含まれていて、優先順位をつけて仕事をすることが苦手なんだとか。
この視点から見てみることで、こうしたら認知しやすいかもしれない、と工夫して考えることができるようになりました。
自分にとって、世間にとっての「フツウ」は、
ある個人にとっては「フツウ」ではない。
そのことを改めて感じ、意識させられる本でした。
大卒だって無職になる ”はたらく”につまずく若者たち/エンターブレイン
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