の撮影の紹介が続きますが、GW中の写真撮影術に関する
思考整理と思っておつき合いください。
撮影術の基本編を書いている途中でも悩んだ部分なんですが、
(1)撮影者の意識からのアプローチと、
(2)フォトグラファー側とモデル側とに要素分解したアプローチ
とがあり、どちらも正しいのですが、初心者・初級者に
分かりやすいのはどちらなのか、ということから記述が
少し乱れています。(今後の改善点)
ここまでブログで述べてきているのは(2)の要素分解アプローチ。
撮影術の基本セオリーからは
画角・アングル・構図・フレーミング・目線の有無・顔の
向き・背景処理という要素があります、
と繰り返してきました。
これを、より分かりやすく要素を並べますと、
(イ)フォトグラファー側
①画角
②アングル
③構図(タテヨコ)
④フレーミング
⑤ライティング
⑥撮影技法(背景処理もこの一つ)
(ロ)モデル側
⑦ポージング(身体)
⑧表情(顔・手指)
⑨顔の向き・目線
という要素になります。
以前の記事(風薫ちゃん(23))では、ヨコ構図のバスト
ショット(胸上)での右顔・左顔・正面顔の例を掲載
しつつ、基本セオリーの全体像を示しました。
風薫ちゃん(24)ではハイアングルと画角の考え方
風薫ちゃん(25)ではアングルについて述べました。
(イ)の②ですね。
で、本日は(イ)の③にあたるタテヨコ構図。
いや、実際は斜めに傾けて作図することもあるので、
「構図」と称しますが、初心者向けの説明をするとき
には、
タテの構図を選ぶか、ヨコの構図を選ぶのかという判断
です、とする方が分かりやすいですよね。
タテ構図は、撮影者の主観的な要素が入れやすく、
ポートレート撮影の場合には、あなたが主役です、
私(=撮影者)にはあなたしか見えていません、という
主張をしやすいものといわれています。
風薫ちゃんの撮影から、③タテ構図のバストショットで、
⑨顔の向きを変化させたものを並べてみます。
(1)タテ構図での顔の向き・目線の変化
ほぼ同じバストショットになるようなフレーミングですが、
タテ構図とヨコ構図では当然入ってくる背景部分が異なる
ために、持っている意味も変わってきます。
背景を写し込める・写り込むことから、客観的な視点が
ヨコ構図の場合には表現でき、また、画角選択と合わせると
空間の広がりなども表現できる構図とされています。
ということで、タテヨコ構図のお話でした。
最後に、傾けた構図のものも。
(3)ニーショット
傾けると人物が静止していても、写真に動きが出ると
言われています。あんまり成功していませんかね。
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