今年は、ウルトラセブンが放送されてから、何と55周年だそうだ。
私も、幼稚園の頃から何度も観ているし、DVDボックスも持っている。
子供の頃は、宇宙人を倒す格好いいヒーローであったが、大人になってからみると、地球人の傲慢さが描かれているというのに気が付きビックリした。
26話目の"超兵器R1"を観ていると、こんな地球を何故ウルトラセブンは守るのか?という疑問が残る。
"R1"とは、人間が作り出した"惑星破壊ミサイル"である.
「これがあれば、地球を侵略する宇宙人はいなくなる」という現在の核兵器の理論であるが、その実験台としてギエロン星にミサイルを撃ち込み破壊して人間は喜んでいたが、その時、ギエロン星から地球を目指して行くる物体を確認した。
ギエロン星人が復讐に来たのだ。
モロボシダンは、当初からR1開発に反対していたにも拘わらず、人間は超兵器を作り出し、ギエロン星を破壊しのだ。
詰まり、地球人がギエロン星人を皆殺しにしたのである。
この時点で、ウルトラセブンがギエロン星人と戦う必要は全くなく、ギエロン星人に敵討ちされる側なのである。
自業自得である。
モロボシダンは、互いの兵器開発を「血を吐きながら走り続けるマラソンだ」と言っていた。
ウルトラマンとの違いは、ウルトラセブンは視聴者側に"考える余韻"というべき問題提起をしている作品であると思う。
又、ウルトラマンは、円谷プロのカラー作品であったため、取りあえずカラーとしての作品作りであったと言うが、ウルトラセブンでは、一歩踏み込んだ監督を始めとして制作者側の撮影に対する挑戦があったという。
それが、第8話の"狙われた街"である。
夕日をバックにしたカットがあったり、光と影を利用した名作中の名作となっている。
メトロン星人は今でも人気の宇宙人らしいが、私は昔からトウモロコシ星人と呼んでいた・・・
だって、顔がトウモロコシじゃん!!!
そして、ウルトラセブンと言えば、ウルトラセブン以上に人気があったのが、我々の生涯のマドンナの一人(もう一人は森雪でしょう)でるアンヌ隊員である。
元々は豊浦美子女史が決まっていたのだが、東宝の映画"クレージー怪盗ジバコ"に出演のために、ひし美ゆり子女史となった。
我々男子は、アンヌ隊員の胸に釘付けであった筈である。
今、首を横に振った諸子は、嘘吐きですよ〜
このアンヌ隊員用のウルトラ警備隊の制服は、豊浦美子さんで採寸して作っていたものをそのままひし美ゆり子さんが着たため、胸がキツかったらしく、中のゴムを切ったからセクシー系になったという。
豊浦さんもウルトラセブンを蹴って映画に出たのが良かったのか悪かったのか、人生の分かれ道であった事は間違いない。
映画的には、翌年に作られた"クレージーメキシコ大作戦"の方が、遥かにスケールも大きく面白かった・・・
何と言ってもメキシコロケであったし・・・
豊浦さんはメキシコ大作戦にも出演していたが、主演女優がなんとボンドガールの浜美枝さんであったので、私は浜美枝さんに一票であるが、決して彼女が巨乳であったからではない!!!
どれ程セクシーであったかは、007の第5作目の"007は2度死ぬ"をご覧あれ!!!
若かりし日の丹波哲郎氏も格好よかったし、何と言っても地下鉄丸ノ内線に国家極秘車両があった事など知らなかったわ〜である。
そうそう、ウルトラセブンの第1話の"姿なき挑戦者"でウルトラ警備隊の隊員紹介があるのだが、キリヤマ隊長年齢38才という具合に・・・
そこで「アンヌ隊員、年齢・・・おっと失礼、隊員歴2年」と言って年齢を伏せていたのだが、私は短大卒若しくは、看護学校卒で22才かと思ったら、アンヌ隊員は看護婦でなく女医であったのだ!!!!
と言うことは、一番若くても彼女の年齢は26才となるのである。
話は変わるが、モロボシダン役の森次浩司氏の談によると、撮影当時自分は金がなかったら電車で撮影所(祖師ヶ谷大蔵駅)通っていたが、ひし美ゆり子さんは、颯爽とタクシーで来ていたらしく、ギャラも違っていたと言っていた。
こうなると、ウルトラセブンを観直したくなっていたが、ウルトラセブンには幻の第12話があるのである。
これは、"遊星より愛をこめて"でスペル星人が出てくるのだが、これが核戦争で荒廃した星から、新鮮な身体だか血を求めて地球にやって来る話であったと思ったが、放映時には問題なかったのだが、昭和45年辺りの小学館の小学二年生という雑誌の付録にスペル星人が被爆星人と書かれていて、ある女子中学生がそのカードを被爆者団体に勤めている父親に見せたら大問題となったらしい・・・
朝日新聞が報じていたが、新聞社が言論統制をしていたのは既にこの頃にはあったという諸悪の根源の朝日新聞であることが伺える。
しかし、大多数の人が受け入れているのに何故少数意見に従うのかが理解できない。
いやなら観なければ良いのであった、この12話は、実相寺昭雄監督の"核兵器のない世界を目指す"意欲作であったのに、見た目でNOって文化レベルが低すぎるし、それを現在も続けている円谷プロにも問題がある。
"コンプリート版ウルトラセブンBlu-rayBOX"と言いながら、12話が欠番であれば、それは詐欺である。
"見たくないものもきちんと見る"のが大人であると思う。
それが現実を知ることだし、世の中全てが"右向け右"ではないことを知る必要があると思う。
それに、一旦世に出した作品は、制作者の物でなく、視聴者の物である。
それをどう判断するかは、視聴者1人1人の問題であり、宿題なのである。
それを一方的に発禁にするのでは、検閲と同じであると思うのだが・・・
つづく





