7月8日(3日目)
朝6:30に朝食、7時過ぎにチェックアウト。まずは富山城へ向かう。
かつて『信長の野望』で私の“本城”だった思い入れのせいか、現在の本丸跡だけを見るとどうにも小ぶり(ごめんなさい……)。
とはいえ往時は城下が広く、泊まったホテルも、飲み屋街の「総曲輪(そうがわ)」も、城域・外郭の内に含まれていたはずだ。
それにしても朝の車の渋滞には驚いた。
ここだけ東京のようだ。
国道8号へ出て越後を目指し、富山市街を抜けると流れは上々。最初の休憩は「道の駅 越後市振の関」。江戸期の要衝で、
「親不知・子不知」の西口にあたる。
戸倉上山田温泉へは2ルートを検討。
一つは上越へ出て国道18号を南下するルート。
春日山城の麓を経て新井宿、関川の関、ナウマン象で名高い野尻湖、飯綱を抜けて善光寺平へ下るコースだ。
もう一つは糸魚川から南下する、いわゆる「塩の道」。
小谷村を経て白馬、さらに松本へ通ずる歴史街道で、途中で山越えして善光寺平へ至る。
今回は後者を選び、姫川沿いの厳しい道を走る。糸魚川といえば私の好きな「ひすいの湯」。
ここで昼風呂、
独特の“油臭”はあるが肌はつるつる——やはりおすすめだ。
篠ノ井駅を経て姨捨駅を目指す。篠ノ井線沿線の駅は“THE 昭和”という趣で、金田一耕助映画に出てきそうな町並み。
姨捨駅はスイッチバックで有名。
地名について「年寄りを捨てたからでは」と言う向きもあるが、
もし本当にそうなら地名として残るまい。険しい地形と伝承が重なったゆえの名と私は思う。
この時点で13時過ぎ。チェックインは15時なので、時間調整に聖高原へ。
こぢんまりとした聖湖があり、レストランは一軒だけ。ホテルの朝食が効いていたので、ハーブティーで一服。
聖湖から宿までは約13km。14:20に到着。天気予報は雨だったが、結局降らず。——この日の走行は214.6km。
まずは全身の汗を一番風呂で流し、冷えたビールに舌鼓。翌朝は朝食時間を勘違いし、7:30のところ6:30に行ってしまったが、
仲居さんが快く対応してくれた。感謝。
7月9日(最終日ダイジェスト)
午後から雨予報だったので、7:30に宿を発ち、高速で一気に帰路へ。10時前には自宅到着。
下道の燃費は22km/L超だったのに、高速で“カッ飛ぶ”と15km/L台。数字は正直だ。
3泊4日のツーリングは十分に堪能できた。とはいえ、綾小路きみまろ曰く——
「中高年、3日遊んで4日寝る」。まったく、その通りである。
来月早々に北海道ツーリングを企画しているので乞うご期待である。
おしまい