78日(3日目)

6:30に朝食、7時過ぎにチェックアウト。まずは富山城へ向かう。

かつて『信長の野望』で私の本城だった思い入れのせいか、現在の本丸跡だけを見るとどうにも小ぶり(ごめんなさい……)。

とはいえ往時は城下が広く、泊まったホテルも、飲み屋街の「総曲輪(そうがわ)」も、城域・外郭の内に含まれていたはずだ。


それにしても朝の車の渋滞には驚いた。

ここだけ東京のようだ。

国道8号へ出て越後を目指し、富山市街を抜けると流れは上々。最初の休憩は「道の駅 越後市振の関」。江戸期の要衝で、

「親不知・子不知」の西口にあたる。

 

戸倉上山田温泉へは2ルートを検討。

一つは上越へ出て国道18号を南下するルート。

春日山城の麓を経て新井宿、関川の関、ナウマン象で名高い野尻湖、飯綱を抜けて善光寺平へ下るコースだ。

もう一つは糸魚川から南下する、いわゆる「塩の道」。

小谷村を経て白馬、さらに松本へ通ずる歴史街道で、途中で山越えして善光寺平へ至る。

今回は後者を選び、姫川沿いの厳しい道を走る。糸魚川といえば私の好きな「ひすいの湯」。

ここで昼風呂、

独特の油臭はあるが肌はつるつる——やはりおすすめだ。


篠ノ井駅を経て姨捨駅を目指す。篠ノ井線沿線の駅は“THE 昭和という趣で、金田一耕助映画に出てきそうな町並み。

姨捨駅はスイッチバックで有名。

地名について「年寄りを捨てたからでは」と言う向きもあるが、

もし本当にそうなら地名として残るまい。険しい地形と伝承が重なったゆえの名と私は思う。

この時点で13時過ぎ。チェックインは15時なので、時間調整に聖高原へ。


こぢんまりとした聖湖があり、レストランは一軒だけ。ホテルの朝食が効いていたので、ハーブティーで一服。

聖湖から宿までは約13km14:20に到着。天気予報は雨だったが、結局降らず。——この日の走行は214.6km

まずは全身の汗を一番風呂で流し、冷えたビールに舌鼓。翌朝は朝食時間を勘違いし、7:30のところ6:30に行ってしまったが、

仲居さんが快く対応してくれた。感謝。

79日(最終日ダイジェスト)

午後から雨予報だったので、7:30に宿を発ち、高速で一気に帰路へ。10時前には自宅到着。

下道の燃費は22km/L超だったのに、高速でカッ飛ぶ15km/L台。数字は正直だ。

34日のツーリングは十分に堪能できた。とはいえ、綾小路きみまろ曰く——

「中高年、3日遊んで4日寝る」。まったく、その通りである。

来月早々に北海道ツーリングを企画しているので乞うご期待である。

おしまい