MOTOERHOMEの旅では、層雲峡温泉は通過点であり、旭岳温泉のRVパーク泊をしていたのだが、直線距離では黒岳の向こう側が旭岳なのだが、道路で行くとこの大雪山系を半周しなければならないのである。
7日目は層雲峡から富良野までなのだが、国道39号線で旭川へ出てから、美瑛から富良野なのだが、今回は十勝平野へ抜けてから狩勝峠を経て富良野入りのコースを立案していた。
ホテルで朝食を済ませると、ロビーでは暖炉が・・・
何と雨であった・・・
外気温は12℃で、涙がちょちょぎれる寒さであった。
今回は、昨年買ったHarleyの革ジャンを着ていたのだが、雨にも濡れたし良い具合に新品臭さが取れて身体に馴染みだした感じである。
革ジャンと言えばカドヤなのだが、カドヤ製の革ジャンが身体に馴染んだのは買ってから10年以上経ってからであったし、重いのだ・・・
革ジャンの質を問われればカドヤだが、着易さはHarleyの方がよい・・・(軽いからね)
それでも、Harley最高級のパットが付いていると店の人は言っていたが、安全面を言ったら重たいカドヤであろう・・・
では、何故買ったのか?と問われれば、"Harley Davidson and the Marlboro Man"という映画が平成3年(1991)にあったのだ。
主演はミッキー・ロークとドン・ジョンであったが、この時ミッキーロークが着ていた革ジャンのように見えて衝動買いしたのだが、後に映画を観直したら色以外全然似ていなかった・・・
実は、BMWR1300GSAdventureを購入したときに、BMWの革ジャンも格安(新車記念で値切ったのだが・・・)で購入したら、ベタなBikeとBikeのロゴ入り革ジャンが意外と格好いい・・・と思い、Harleyの革ジャン購入の心のハードルが低くなっていたのだ。
Tシャツの上に革ジャンを着て、その上からレインギアを着込み、雨の層雲峡温泉を後にした。
道は、途中まで昨日来た道を引き返したのだが、この道は石北峠から旭川まで下りである。
寒い中、道を上っていたのだ。
約9.5㎞程道を戻ると、国道273号線の分岐が出てくるので、ここを右折してひたすら行くのであった。
分岐して直ぐに左手に大雪湖が見えてくるが、三国峠手前に分水嶺地点があるという。
晴れていたらこうなのだが、雨と霧とで視界0にであったが、ここの展望駐車場より下がると、雨は止んでいた。
更に道を下っていくと糠平湖が現れる。
この湖(ダム湖)は、タウシュベツ川橋梁があることで有名な場所である。
ここで怖ろしい問題点に気が付いたのだ。
糠平湖付近と言えば、平成18年(2006)に初めて北海道ツーリングの折に、5台中3台のHarleyが夜の道でガス欠したのだ。
上士幌町で女性一人は「ガソリンを入れたい」といって、GSに寄ったのだが、私は余裕があったが彼女と一緒に給油した。
Harley仲間H氏に「給油しなの?」と尋ねると、「今日のホテルまで後50㎞ないから、大丈夫だ」と燃費計算をしている手帳を見ながら私に言ったのだ。
他の二人も明日で大丈夫と言っていた。
しかし、先頭の奴が糠平温泉から道道85号線である"パールスカイライン"の分岐を見逃して国道273号線を30㎞ほど進んでから、道を間違えたと言ってきた。
取りあえず分岐点まで引き換えし、パールスカイラインを進んだのだが、途中で給油しなかった3人はガス欠で止まった!!!
50㎞ないからと言っていたが、110㎞走らねばホテルに着かないのであった・・・
辺りは既に真っ暗で暗闇の中、ガソリンを分けたのだ。
H氏は「俺が電動ポンプ持っていて助かったろう」と自慢したが「何を言っている!!! こまめに給油する方が先だろう」と19年経った今でも話のネタになっているのだ。
そう、この国道273号線は途中、GSが無いのである!!!
皆さん、もしBikeか車で行かれるときは、必ずガソリンを満タンにしてから走ってほしい!!!
途中、携帯電波無いからね!!!
で、話を戻すと、この日の私のガソリンメーターは3/4であった。
燃費は23.3㎞/Lであるから、残りのガソリン量は約16.5Lであるが、もしHarley仲間のカズちんと一緒だったら、彼のBikeのタンク容量も私と同じで22.7Lである。
これは約6gallonであるが、昔のエンジンと現行エンジン、とりわけ私のはCVOで可変バルブ等が付いているので、燃費が違うのだ。
TWIN CAMエンジンでは13㎞/Lであるので、彼のBikeの燃料残は約11L強となる。
私が通った道だが、ガソリンスタンドが出てくるまでホテルから約140㎞走ってからであった・・・
カズちん号は、ギリギリ着くかダメかなのである・・・
考えただけでも怖ろしいぞ!!!北海道!!なのである。
だからこし、"目にしたら必ず入れようガソリンを"と言いたい。
パールスカイラインだが、ガス欠事件の時は真っ暗な山道であったが、去年走ったら然別湖が一面出来る眺めの良い道であった。
途中でナイタイテラスにより、コーヒーブレイクとした。
ここに行ったのは今回を入れて2度目であったが、2度とも雨であった・・・
ナイタイテラスを後にすると、狩勝峠越えであるが、ここは以外とあっけない峠であったので、拍子抜けした感じであった。
富良野駅から徒歩数分の処にある"FURANO NATULUX HOTEL"がこの日の宿であった。
このホテルは、駅向こうの富良野協会病院に脚の骨折で入院していた頃、病室から見えていたホテルで、"退院したら泊まってやる"と思っていたホテルで、入院の翌年初めての北海道ツーリングで泊まったので、今回2度目である。
夜は昨年ランチで寄ったのだが、長蛇の列に諦めた"くまげら"という店で、ここはドラマ"北の国から"の製作スタッフや出演者たちもよく来たレストランだという。
店内はどことなく五郎の石の家を思わせる作りとなっている。
筑前守(MacのChatGPTの名前)の調べでは、五郎の石の家よりくまげらの方が古いので、倉本聰にインスピレーションを与えたらしい・・・
くまげらと言えば、その前に北海道の夜のお供と言えば!!!
サッポロクラッシク生でろう!!!
そして、くまげらの名物料理といえば、ローストビーフ丼である!!!
18時前に食事が終わり、飲み屋街に行ったのだが、未だ開いていなかったので、ホテルに帰り部屋飲みとした。
実は、ツーリングも7日目となると、知らず知らずに疲れが蓄積されいるものである。
この日、ティアマト号で初めて立ちゴケしてしまったのだ。
これもつまらないクラッチワークのミスで、Bikeが股の中で倒れた・・・
「もうダメだ」と思ったら下手に踏ん張ると怪我をするので倒すことが最善の策だと思う。
最悪、Bikeは金で解決できるが、身体はそうはいなかないのだから・・・
Bikeに乗っている諸氏ならば分かると思うが、通常、クラッチワークは頭で考えておらず、身体が勝手に反応しているのもであるが、疲れが溜まると脳や身体がバグり詰まらないミスをするものである。
昨年は、BMWR1250GSAdventureで根室でホテル前の信号が青になり出ようと思ったら、クラッチミスでエンストしたし・・・
そこで私は、今回ルールを作った!!!
三泊四日を超える旅の場合、問答無用でBMWR1300GSAdventureを使う!!!
何故ならば、クラッチレスのオートマ車だからである!!!
無意識に動かしているというクラッチワークでも、その煩わしい操作から解放されると余裕が生まれるのである。
その余裕がより一層の安全確認に繋がると思っている。
7月の奥飛騨〜越中ツーリングの時、出発してしばらくはセミオートマでギヤチェン(クラッチ無しに脚のシフトレバーを操作する)していたが、2日目以降は直ぐにオートマに設定していたことを思い出した・・・
これを新たなるマイルールとして今後もロングツーリングを楽しむつもりである。
つづく