罪と罰と聞けば、ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの小説を思い浮かべる。

 

昨今、日本では信じられないような犯罪が起こっているが、その犯した罪と、司法から与えられる罰の釣合が取れていない気がする。

特に政治家であるが、裏金問題を有耶無耶にする気満々であると、真面目に納税するのが馬鹿らしくなる

法治国家の建前は、全ての人は"法の下に平等"である。

例えば、江戸時代、武家と町人とが平等に扱われることは無かった。

何故なら、武家は武家の法、町人は町人の法、神主や坊主には彼らの法と法律自体が細かく身分によって分けられていたからである。

武家は評定所、町人は町奉行所、神主や坊主は寺社奉行所が担当してた。

しかし、罰は武家の方が厳しかったでしょう?

町人なら磔か打ち首であるが、武家は切腹であった。

更に、親の敵討ちも武家の作法であったが、江戸時代も後半になると、町人も敵討ちの願い出は叶えられるようになっていた。

だが、敵を見付けていきなり斬りかかり殺してしまえば、殺人罪を問われたので、先ずは地元の役所に行って仇討ち免許状を見せてここに敵がいると知らせると、奉行所が捕まえてくれるのであった。

 

まあ、身分によって法が違い、刑罰も違っていたのを明治になって、あまねく全ての人に同じ法体系を引いたのだが、まあ華族制度があったので、家族対平民では勝負にならなかったのは言うまでもない。

 

第二次世界大戦に身分制度がなくなり、見た目の"法の下の平等"が実現したように思えたが、昨今"上級国民"という言葉と共に司法界の裏側が垣間見えている気がする。

 

少年犯罪者の罪が軽いという話が持ち上がり、一応の法改正はされたようであるが、それでも少年等による犯罪の罪が軽いと思うのは私だけであろうか?

少年法の精神は、"更生"だというのだが、被害者にはセカンドチャンスなど無いのである。

日本は、被害者の権利よりも加害者の権利を優先する悪しき傾向がある。

まあ、少年の過ちは更生するチャンスはあると思うが、少年法を撤廃する必要は無いが、「殺人、強盗、強姦という凶悪犯罪においては、少年法の適用は無い」とすれば良いだけでは無いのか?

 

それと、強姦殺人や強姦致傷は、絶対に100%更生は無い。

この結論は、膨大な判例と医学的な見地から既にFBIが結論を出している。

此奴らを娑婆に帰すということは、新たなる被害者産むことを意味しいていて、司法はこれらの未来に絶対に起こりうる犯罪に対しても責任を取る義務がある筈だ。

まあ、性犯罪者は無期懲役か、仮釈放の条件が"去勢"で良い気がする。

私が大学生の頃に、LAでニュースになったのが、強姦魔が仮釈放されることになると、その男は当局にたいして「仮釈放するなら俺を去勢してくれ」と訴えていたのを思い出した。

 

更に、罪と罰の釣合が取れていないのが、交通事故であると思う。

危険運転致死傷罪であるが、この要件が面倒くさいのである。

大分県の一般道を時速194㎞で走っていて、右折車とぶつかり右折車を運転していた男性が亡くなった事件があった。

制限速度60㎞(恐らく)の道を深夜、194㎞で走っていての事故だが、危険運転にならないというのだ。

この被告は事故るまで正常に車を運転していたという。

更に、右直の事故とであるから、右折車側の過失が2:8で高いのである。

逆に言えば、右折車の男性は、もの凄い速度で近寄ってくる車を認識していなかった事になる。

 

私も昔、ヤンチャしていた時代、高速道路を240㎞以上で走行していたことがあるが、抜いた車は直ぐにバックミラーで点になるのを覚えている。

だって、仮に抜かれた車も110㎞で走っていたとしても、相対的速度で停車している車を130㎞で抜くのと同じであるからである。

 

この右折の男性も後1秒対向車に中止していたら、もの凄い速度で近寄っていることを認識出来たはずである。

だって、青信号と共に直進者より先に右折する馬鹿や、このタイミングで右折するか?という馬鹿も皆さんも一度や二度以上に見かけるでしょう?

更に付け加えると、日本の道路交通法が曖昧すぎるのである。

右直の事故で2:8で直進車が優先であるが、右折車と接触したら直進車も悪いとするから収拾が付かないのである。

これを10:0で右折車が悪い(直進車の信号が青のとき)とかにすれば、責任の所在がハッキリするでしょう?

"卵が先か、鶏が先か"の不毛な議論を法律で、"卵が先"と決めれば、議論がなくなるでしょう?

 

それに、無免許運転でも危険運転罪にならない。

裁判所の馬鹿な言い分は、「無免許でも運転の技量がある」とのことである。

おいおい、自動車運転に関する法の適用は、最低予見を免許ありにしないと!!!

無免許の場合は刑事事件で良いでしょう?

飲酒運転だって、"飲んだら乗るな"なのに、犯罪者が当時普通に運転できていたとか言う有様だ。

そもそも、飲酒運転は、確信犯であるから、飲酒運転=危険運転と法改正すれば良いだけでしょう?

轢逃げは仮釈放無しの懲役5年を加算するとかしないと!!!

被害者が亡くなったら懲役10年加算という厳罰化しないと!!!

 

さて、殺人事件が起こると、遺族は極刑を望む。

法律では、死刑確定後法務大臣は6ヶ月以内に刑を執行せねばならないとあるが、法務大臣が法律を無視する国ってどうなのか?

これだけでも日本は法治国家ではない証拠であろう。

 

死刑と無期懲役、皆さんはどちらの刑が重いと思いますか?

日本の無期懲役と、仮釈放有りの終身刑であるという。

アメリカでは良く、仮釈放無しの終身刑もあるし、20年後に刑を見直す終身刑もある。

 

日本の場合、"終身刑"ではなく無期懲役となっているが、実際には仮釈放の可能性有りの終身刑であると言える。

 

さて、死刑と無期懲役はどちらがキツいか?

私が高校生の頃は、所謂昭和では、無期懲役といえば、実際は模範囚で10年ちょっとで仮釈放と言われていたが、令和になって法改正があり、有期刑の上限が懲役20年から30年へと10年の引き上げがあった。

こうなると無期刑の仮釈放が20年位で認められると、有期刑より無期刑の方が早く出られるという逆転現象になるので、最低でも30年以上経ってから仮釈放の申請が出来るように変更されている。

更に、今では平均仮釈までは何と約45年だそうだ。

例えば、収監後30年が経って仮釈放の申請をすると100%却下されるので、次の申請は10年後となるので40年目となるが、ここでも却下されると収監50年年目に仮釈放の申請が出来るとなるが、収監後50年となると獄死しする年頃となっているのだ・・・

 

最近流行の裏バイトで強盗殺人、強盗致死で逮捕者が続出しているが、奴らの年齢が20代〜30代前半が多い。

恐らく共謀共同正犯となり、皆同罪的な判決が多いので、軽い気持ちで犯罪の参加すると、無期懲役になる公算が高い。

例えば23歳で無期懲役となると、運が良くて68歳で仮釈放となるが、これって今の私の年齢よりも10年ぐらい上となる。

これを自分に置き換えると、色々やヤンチャしていたし、女性とも楽しい思い出があった私の人生の全てが獄中で過ごすと言うことで有る。

軽い気持ちの闇バイトが、己の人生をトイレに流す結果になることを、中学や高校の道徳(今あるのか知らんが・・・)で教えるべきなのである。

 

例えば学生が軽い気持ちで、前を歩いている女性のハンドバックをひったくったとするが、女性も抵抗してそれを振り切るように渾身の力を込めてバックをひったくったと汁。

本人は窃盗のつもりが、その女性が大けがをしたり、運悪く高齢者の場合亡くなるケースもある。

こうなると強盗致死で無期懲役決定となる。

本屋での万引きも同じで、店員さんに見付かり、制止を振り切り突き飛ばしたら頭を打って亡くなったら、強盗致死で無期懲役決定である。

高々数百円の物を奪っただけなのに、結果、人生を棒に振るといことになる。

だから、犯罪は割に合わないのである。

 

刑務所の無期刑の受刑者も老老介護となっているという。

80歳の受刑者の世話を70代の受刑者が行っている現実がある。

 

仮釈放の場合、遺族も既に亡くなっているケースもあるが、この場合、所謂釈放委員会は、地方更生保護委員会というらしいが、彼らは検察に仮釈放医しても良いか?を尋ねるという。

ここで問題なのは、検察が裁判で死刑を求刑したのに無期懲役となった場合である。

この場合、検察は100%仮釈放を拒否するという・・・

詰まり、死刑求刑で無期懲役でよっしゃ!!!ではなく、お前は獄死決定!!!なのである。

一応、40年後に一筋の、蜘蛛の糸のような光が見えているが、それは幻なのである。

更に、絶対に自殺はさせないという。

 

ここまでで読んで、死刑と無期懲役、どちらが辛いでしょうか?

毎朝、死刑の執行を伝える刑務官に恐れながら刑の執行を待つのか、唯々獄死を待つのかのさであろう・・・

 

だから、犯罪を犯してはならないのである!!!