2日に羽田空港で起こった事故だが、年末に風間杜夫氏&堀ちえみさんの"スチュワーデス物語"を楽しんだ私は、改めて日航のスチュワーデス訓練センター(現在は違う)の凄さに妙に感動した・・・

 

村沢教官から「明日は脱出訓練だ。気合い入れていけよ」と生徒に通達があると「教官!!! 私、ドジでのろまな亀です。上手く乗り切れるか心配です」(台詞はうる覚えだが、こんな感じでしょう)となり、案の定、厳しい訓練に松本千秋はダメ出しをされ、落第する・・・

そこの、春やすこ演じる池田が、乗客役で松本の邪魔をするのである・・・

 

まあ、我々視聴者からすれば、こんな訓練・・・的に思っていたら、何と、実際に、リアルに脱出劇が起こり、更に、乗員乗客皆無事だったって、拍手を送りたいと思う!!!

凄いぞ日本航空!!!

株が上がったね〜

 

皆さん、訓練だって大変なのに、それも本当にエンジン火災で燃え盛る炎の中から、的確に脱出可能なドアを見付け、そこから379名を脱出に成功するって凄いことでしょう?

 

今朝、テレビ朝日に情報番組で「もう少し早く脱出は出来なかったか?」という気狂いじみた事を言っていた!!!

本当にテレ朝は腐っている!!!

全員無事に脱出出来たのだから、これがBESTだったんだよ!!!

何で、心からCA達に賛辞を送れないのか?

 

2009年にアメリカのニューヨークのJFケネディ空港から離陸した飛行機が、エンジントラブルでハドソン川に着水した事故を覚えていますか?

トム・ハンクス主演で、2013年に"ハドソン川の奇跡"として映画化された。

最初は英雄視されていたが、事故調査委員会は、エンジントラブルが起こった時間から想定すると、別の飛行場に着陸できたと言い出し、フライトシュミレーターで別のパイロットが同じエンジントラブル、同じ風で実験したら皆別の飛行場に着陸できたのだ。

機長の判断ミスと断罪したのだ。

 

しかし、後に機長と副機長らは、その実験には何が起こっているのかの認識の時間が考慮されていたいと言った。

これはエンジントラブル発生から「もう飛べないから着陸しよう」という判断までの空白の10分間(多分10分だと思った)があるということである。

 

私も、飛行機(セスナ172)で一人で飛んでいるときに、離陸の為に滑走路から加速を始めたが、通常60Knotで機体が浮くのに、この時は40Knotで機体が自然に浮き上がったのだ!!!

当然、私はパニックになった!!!

「なんで?ローテッド速度は60Knotなのに・・・」であり、自分で計器類のチェックをし始めた・・・

すると、何とフラップ( 翼の面積を広げるために羽根の後方部から出てくるやつ)が、一番下がっていたのである。

着陸したら直ぐにフラップ0にせねばならなかったのを私が忘れていたのだ・・・

 

そうと分かれば、フラップをしまうだけだが、ここで速度計を観ると50Knotであったので、今フラップ0にしたら失速して墜落である!!!

ここで訓練が生きてくるんだよね〜

この場合、フラップを1/2にして加速して速度が60Knotを越えたらフラップ0にせねばならない。

何故か、天から声が聞こえた気がしたので、今こうしてブログが書けているのだ。

 

IncidentやAccidentが起こった場合、それを認識するまでそれなりに時間が掛かるのである。

 

日航機が炎上しながら滑走路を滑っていた。

この時点で皆何が起こっているのか理解できないでしょう?

 

乗客がスマホでエンジン辺りが燃えている動画を撮っていたが、エンジンが燃えていることは理解しても、何が何だか分からないのが正直な話であり、機体が滑走路から逸れて停止してから事を認識し始めるのである。

そして、火の手が廻っていない扉を開けて皆を脱出させたのだ。

 

良いですか、CA達も訓練ではやったが、実際の不時着や機体火災など未経験であるのだ。

それを慎重且つ的確に判断して、乗客を全員無事避難させたのは、正に奇跡であり、あの厳しいスチュワーデス物語の世界を無事クリアーしたCA達のお陰なのである。

 

手荷物は持って脱出出来ないから、お土産も無しで蟹やいくらも全部燃えてしまったということである。

しかし、この大惨事を生き残ったということが、何物にも代えられない土産話であろう・・・

 

本当に良かった!!!

クルーの皆さん、GJ!!!