カタリナ島は、南カリフォルニアから25.5Mileの海上に位置している。
通常サンペドロ港から高速船で約1時間15分の距離である。
プレイボーイの撮影でも使われている島である・・・
トーランス空港から自家用機(セスナ172)でも20分以内の距離だし、ヘリコプターでも30分も掛からない。
何度も行ったことがあるが、友人に「今の時期だと、万が一のトラブルで仮にヘリを"Diching"(海への不時着)をさせても海水温で数分で死ぬ」と言われた。
しかし、私は数日前に"スチュワーデス物語"を観ているので、最悪海面で身体を丸めてダルマのポーズを取れば良いのだと知っていた!!
今の季節だと、LA本土とカタリナ島の間は、鯨、イルカ、鮫とうとうがわんさかと居るのだ。
運が良いと、子連れの鯨に出会すこともある。
通常、鯨はヘリコプターを低空飛行させると深く沈降してしまうのだが、子供は長時間息が止められないので、沈降できないのだ。
余り彼女らにストレスを掛けることを避けながら観察することである。
この日、通常TAXI WAY(飛行機の誘導路)からの離発着であるのに、管制塔からはRANWAY 11Rからの離陸を指示された。
トーランス空港は、滑走路を二本保っていて、西に向かって29Rが長く、29Lが短いのだ。
更に風が西寄りであったので、東に向っての離着陸であったので、180度逆なので、11Rが短い方11Lが長い方となる。
離陸後直ぐに180度ターンをして西側に進路を取り、そこから高級住宅地のパレスバーデスの丘を超えてから海上に出るのだ。
カタリナ島の空港は、1500ft(約海抜500m)にあるため、2000ftまで高度を上げていく必要がある。
更に、着陸料を取られるのだ!!!
アメリカは基本無料(小型機)なのだが、地域住民から騒音のクレーム(何処の国にもいる)が増えると、わざと着陸料を取り一般人を寄せない作戦を採るが、カタリナ島は高い!!!
何と35ドルである。
着陸後にFlightWatchにいるタワーに行って金を払う。
この空港はClassGであるので、管制官はいないので、全てセルフアナウンスである。
軽く説明すると、空港にはそれぞれ規模によってクラス分けされている。
先ず、空港はそれぞれエアースペースという空域を保っていおり、丸い積み木を重ねたように上空に行くにしたがって広くなっている。
ClassBは、羽田空港や成田空港であり、東京上空の空域問題は、横田基地もClassBなので上空に空域を保っているので、そこを旅客機が飛べないと言うことであるが、管制塔の許可を得れば飛べるのだし、そもそもCorridorという無許可で飛べるトンネルのように物も存在している。
もし、このCorridorがなければ、空港を横断したい場合、何十㎞も迂回せねばならなくなる。
私も何度もLAXの滑走路を横切っているが、これはLAXの管制塔に「滑走路を横切りたい」とリクエストして、了解を貰もらうのだが、通常滑走路上空1500ftを横切る。
ClassCは、巨大ハブ空港よりは小さな規模の空港であり、ClassDは街中の空港である。
トーランス空港はClassDであり、確か17時以降は管制官がいなくなるのでClassGとなる。
そう、ClassGは管制官がいない空港で全米の90%以上の空港はこのClassGである。
都内だと調布飛行場がClassGである。
このClassGは、英語が苦手な日本人が良く訓練しているのだが、これが怖い!!!
LAだと"Corona Airport"がClassGで多くの日本人が飛行機の訓練をしているが、ここをヘリコプターで通るときに、日本人訓練生が突っ込んでくる可能性があるから、私はヘリコプターにもかかわらず高高度を飛ぶことにしている。
話が飛んだが、カタリナ島の中心街は"AVALON"とう美しい町であるが、実は学生時代に行ったきり昨今は行っていないのだが、カタリナ空港からAVALONまではバスで約1時間の距離である。
カタリナ島は、野生化(だと思ったが)したバッファローがいるし、ここの名物はバッファローステーキやバッファローバーガーである。
私も当然バッファローバーガーを食べた!!!
トーランスの気温は24℃であったが、カタリナ空港付近は何と14℃で、ハッキリ言って寒い!!!
食事を終えて暫し寛いでいると時は既に16時を回っていた。
今の特徴として、夕方が近づくと雲の高度が下がるのと、海面と地表の温度差から高確率で霧が発生するので、急いで帰路についた。
帰りはヘリコプターの駐機場からホバーして180度ターンをして、滑走を横切り崖からLAを目指した。
西日が良い具合に雲に隠れて幻想的な風景である。
空の上からだこその1枚である。
中央の陸地に見えるのは、トランプ元大統領が所有しているゴルフ場であり、ホテル等も隣接されている。
空港に着くと既に暗くなっていた。
久しぶりの飛行であったが、以外と身体は覚えているものであるが、ホーバーが中々安定しなかった。
要練習である!!!