23日土曜日が秋分の日であったから、これから冬至へ向かって陽が短くなっていくのであるが、何故かもの悲しくないですか?

つい昨日まで、朝の5時から温度計は30℃超をさしていて、日中は40℃まで上がっていたのに、ここ数日の朝は20℃以下であり、肌寒さすら感じる季節となってきた。

 

そんな先週の連休の中日である敬老の日である日曜日に、Harley仲間のカズちんと国道299号走破ツーリングへ行ってきた。

 

朝5時に何時もの新青梅街道沿いのファミマを出発した。

カズちんからは4時半に「ファミマに着いた」というラインが入っていた・・・

 

国道299号線とは埼玉県の西武池袋線入間駅付近の16号線から、長野県茅野市までを結ぶ総延長205㎞に及ぶ道で、途中秩父を経由し志賀坂峠を越えて上野村へ入り、日航機墜落事故現場である御巣鷹山付近を通り、十石峠を経て佐久穂町へ抜け、メルヘン街道と名を変えて標高2120mの麦草峠を経て茅野市へ降りていく道である。

 

正に、"山越谷越え"の酷道であるが、飯能辺りから秩父までは高麗川沿いにワインディングが続く楽しい道なのである。

 

まあ、毎回ではあるが、新青梅街道を西進して16号バイパスを経て岩倉街道へ進んだ。

そして、金妻的ファミマ(勝手に命名)のある飯能日高団地(団地と言っても一戸建てばかり)で、軽い朝食とトイレ休憩をした。

ここから裏道で299号線へ出たのだ。

 

東京近郊から志賀坂峠を目指すならば、関越自動車道で花園ICまで行き、そこから国道140号線を利用して秩父を目指し、途中から有料ではあるが、140号線バイパスを使い、そのまま突き進むといつの間にか299へ乗ることが出来るのである。

 

7時過ぎに次の休憩場所である道の駅上野に到着した。

Bikeも結構見かけたので、ツーリング日和ではあった。

 

そこからこの日のメインイベントである十石峠へ向かったのだが、途中県道45号線下仁田上野線を過ぎると299号線は酷道へと変貌するのである。

道幅は軽自動車同士でもすれ違えない程となり急カーブの連続となるのだが、暫く進むと"通行止め"になっていたのだ!!!

「おいおい、もっと手間で知らせろよ!!!」状態であった。

少なくとも、県道45線との分岐辺りに"この先通行止め"のお知らせはすべきであろう!!!

車ならUターン出来ないよ!!!状態であった・・・

確実に車なら「泣くな〜」であった・・・

 

ここで、私は大きな判断ミスをするのだが、この時点で299号線走破出来なかったのであるから、下仁田経由で帰路に向かえば良かったのだが、時計は朝の8時過ぎであった為、迂回することに決めてしまったのだ!!!

そして、県道93号線こと下仁田臼田線を選択した・・・

「県道93号線ってどんな道だ?」とカズちんより訊かれたのだが、彼も流石に酷道299にビビっていたのだ。

が、しかし、県道93号線は、酷道299号線を10だとすれば、20位ヤバい道である!!!

何と、途中に前日の大雨で砂防ダムから木々の破片が道を埋めていた!!!

この日の私の機材はBMWのアドベンチャーGSAであったから、まあ行けるのであるが、カズちんはHarley、それもツアラータイプのTR(ロードグライド)であったので、流石にヤバいか???と私はいつでも助けられる体制で彼を待った。

しかし、古希が近い割には、頑張っているので、無事に通過出来た。

彼の喜びがインカム越しにも伝わってきた。

「これは、褒めてやる」心の中で「One case of beer for that!!」と言ってやった。

これは、フランシスコ・フォード・コッポラ監督の名作"地獄の黙示録"でキルゴア中佐(ロバート・デュヴァル)が、ヘリコプターでベトナムの村を攻撃したときに地対空兵器を積んだ車を橋ごと破壊した折に、その部下に対して言った台詞である。

カズちんは、根っからの地獄の黙示録ファンなのだ。

 

93号線の峠はトンネルを抜けたところの田口峠で、明らかに道が変わって走りやすくなっていた。

「これが正に峠を越えたということだね〜 よく台詞でさ、病の峠を越えたとかあるじゃん、俺は今日、実感した!!!」と歓喜の叫びがインカムから聞こえた・・・

下界の臼田の町に降り立つと、暑かった・・・が、安堵と共に喉の渇きがあったので近くのコンビニで休憩を摂った。

 

休憩後は、299号線ことメルヘン街道に戻り、麦草峠を目指したが、先ほどの峠から私は疲労感が酷かった・・・

何故か、それはカズちんが遅いからである!!!

 

インカムが切れないようにゆっくりと走ったせいで、疲労してしまったのだ・・・

ヘアピンカーブを高速で走り抜けろとは言わないが、カーブの後半で直線が見えたらアクセルオンだろ!! そして、直線で加速してカーブ前で減速するのが鉄則であるが、奴はそれが出来ないし、もしオーバースピードでカーブに入ったら後ろブレーキを半分踏み込み失速しないようにアクセルを開けながら走ることも教えたのに、出来ない・・・

まあ、それをひっくるめて奴なのだから、そこを弄っても無駄であることは分かっているのだが・・・

 

無事に299号線を走り終えると、中央自動車道の諏訪ICから帰路についたが、結局、途中でラーメン屋を探したのだが(カズちん推薦)が、途中かわいい系のレストランがあったが、お姉さんと一緒なら入ったが、オヤジ二人が入ると場違いな気がしてスルーした・・・

 

結局、八ヶ岳PAでランチを摂りBikeに戻ってくて時計を見ると13:30であったが、実はこの日の午後4時からチャー様の鍼灸の予約があった。

ナビ様によると帰宅予定時間は15:32となっていた!!!

間に合わない!!!

「ここからゆっくり行こうぜ」というカズちんに対して「悪い、今日犬の病院の予約があるから先に行くね〜」と言って解散した。

 

八ヶ岳から練馬の上石神井までどれ程で帰ったかを書くと警察に睨まれそうなので、詳しく書けないが、恐らく皆さんも信じられない位早く着きました・・・

お風呂に入って汗を流し、ゆっくりと冷たい紅茶を飲んで昼寝するぐらいの時間は十分に取れた・・・

 

この話をBMW店の店長と話したら「早!!!、道は空いていたんですか?」訊かれたので「いいや、真ん中を走ってきたから」と言うと大笑いされた・・・

 

私はすり抜けを推奨する訳では無いが、すり抜けは2輪車のみのアドバンテージなのであるから、やる場合は、十二分の注意と集中力が必要である。

10台以上前の全ての車の動きを見ながら最悪を予想し、最悪の場合は逃げ道まで考えながら運転せねばならない。

これが出来ないのであれば、すり抜けはすべきではない!!

特に土曜祝祭日は、下手くそな所謂サンデードライバーが多いのである。

事故渋滞を作っているのも基本此奴らである。

更にそこに運転センスのかけらもない輩が混じっているのだ!!!

 

最低でもライトはハイビーム、出来ればHazardで点けながらが良いのである。

 

Harleyの場合は爆音でどけていくのだが・・・

 

無事帰宅したが、この日は425㎞走行した。

やはり400㎞になると疲れる・・・のである。

だから、伊豆半島が丁度良いのである。

下田まで往復しても320㎞なのであるから・・・