やはり長距離を移動したことで疲れていたのであろうが、朝5時に目が覚めた。

敦賀は朝から暑かった・・・

 

この日も、結構頑張る移動距離である。

本当は、上越市で一泊したかったのだが、なんと日本最大の花火大会と言われる"長岡花火大会"と重なり、多くの宿初施設が満室状態であったため、なんと無謀にも野沢温泉まで頑張ることとなった。

 

コース取りであるが、そもそも今回の北陸ツーリングの目的はこれから行く、"旧北陸本線廃線跡の明治時代のトンネルを行く"であるから、初っぱなに主役級イベントが待っていたのである。

その後、東尋坊で昼食を摂り、金沢により、金沢から野沢までは出来るだけ高速移動とした。

 

泊まったホテルがルートインであったので、朝食込みであった為、レストランオープンの6時に行ったが混んでいた・・・

朝食を済ませ7時前にホテルを出発した。

ホテルを出て駐車場に向かうと、夏特有のムッとした暑さに心が折れそうになった・・・

Bikeに荷物をくくりつけ、いざ走り出すとメッシュジャケットの隙間から入ってくる風がヒンヤリとしていた。

国道476号線に出て、旧北陸本線跡の道を目指した。

この道は"万葉の道"と呼ばれていて、北陸自動車道の上下線の間にあった。

と言うよりは、旧北陸本線に沿って北陸自動車道が作られていているという方が正しい。

 

旧鉄道跡であるが、機関車が走っていたのは分かる道であった。

国道から別れ、この道に入ると田んぼの中を暫く進んだが、土手の上を走ってきたのだ。

これ、朝だから通れるが、夜中はヤバそう・・・

これが、最大の山中トンネルまで数本続いているのであるが、期待に心が躍っていたが、いざ進んでみると、道が濡れていて砂や細かいジャリが溜まっていて、Bikeの後輪が滑る滑る!!!

ハッキリ言いましょう!!!

1本目の"葉原トンネル"でお腹いっぱいでした!!!

来たこと自体を後悔するぐらいであった・・・

 

最期の山中トンネルがヤバかった!!!

だって、トンネル内が靄っていて濡れていて最初は登ってきてそして下りだから、先が見えない!!!

リアルお化け屋敷状態だ!!!

これ、私の人生で一番ヤバいと思ったトンネルであった。

是非、物好きな皆さんもチャレンジしてください。

山中トンネルの出口数十メートル手前から天井から豪雨のように水が降り注いでいた。

下手をすればその内トンネル崩壊をあり得るので、興味のある方は今の内に行った方が良いと思う。

トンネルを出ると左に180度カーブする道があり、そこを登ると廃村跡に出る。

廃村内を流れる小川が、北陸方面豪雨の影響で水が溢れいた。

山中峠へ行く林道があるのだが、計画ではこの道を進み海岸線に出る予定であったが、道に岩や砂利が流れ出ていたため、この道を行くのをやめた。

まあ、Harleyで行く道ではないが、BMWGSAでも私は行かなかった。

やはりヤバい林道を独りで行くのは危険である。

因みに携帯電波無かったので、もしBikeや身体に何かあったら即遭難か死である・・・

 

このまま旧北陸本線跡の道を進み、国道476号線から国道305号線で海岸を目指した。

右側が旧北陸本線で、左側が信号所でこちらは平らに作られているので、どれ程の傾斜をかつて蒸気機関車が登ってきたがお分かりであろう?

「機関士さんも夜走るの嫌だったろうな・・・」と往事を思ったりした。

 

越前海岸線を走るのは実に気持ちが良い!!!

まあ、それも30分までの話で、それ以上は"暑い"と単調な景色にお腹一杯になってしまったが、5年ぐらい前に、ここMOTORHOMEで走ったことを思い出した。

 

途中でチャー様と海水浴をしたのだ。

 

走ること約1時間で、漸く東尋坊に着いた。

ここで早めのランチ(10時)であった。

夏期は、蟹が無いのだ・・・

大変美味しく戴きました。

 

東尋坊と言えば、富士の樹海と同じく自殺の名所であるが、心霊スポットとしても有名であるが、店の方と話すと何と、皆さん霊を観たこともないとの話であった・・・

結局は都市伝説か!!!なのである。

 

今回は、東尋坊とはセットで心霊スポットとされている"雄島"へ行ってみた。

島の中に大湊神社があったが、立派な鳥居に驚いた。

都市伝説では、夜中に島を反時計回りに廻ると死ぬと言われている(あくまでTVでね)。

 

でも、写真を撮るの忘れていていたのだが、神社の正面に鳥居があって、直線上に東尋坊があったのだ。

何か意味があるだろうか?

不思議に思ったのは確かだ・・・

 

東尋坊を跡にして、国道305号線で加賀ICを目指したが、途中にある北潟湖が綺麗であった・・・

北陸自動車道は、何度も通っているのだが、面白くない!!!

単調で、兎に角、暑いんだよ!!!!の一言である。

これは、Bike乗りでないと分からないと思うが、新潟側から富山県に入るとトンネルを抜けて富山に入った瞬間に、風が熱風になっているのである!!!

エアコンバリバリの車では味わえない、味わいである!!!

テンション爆下がりなのは言うまでもないが、これはこれでクセになる(ドMの境地)のだ。

 

今回も金沢までは我慢できたが、金沢市内で野暮用を済ませ、バイクに乗る前に冷却ベストを水に浸けて来た。

冷え冷え!!!なのだが、暫く走ると冷え冷えスカーフも冷え冷えベストも乾いてしまうのだ!!!

 

私は、宿発するツーリングの場合、必ず前日の最期にガソリンを満タンにすることにしている。

何と、敦賀から野沢温泉まで届かない・・・

途中有磯海SAで給油したが、ここで冷え冷えグッズを水で濡らす事もしているから、Bike以上に自分の温度調節の為に止まらねばならなかったのだ。

敦賀からここまでの燃費は何と18.9㎞/㍑であった!!!

Harleyのウルトラは13㎞台であったことを思うと、ロードキングは燃費が良いと言うより、要らないヤッコやTOPケース等々がない分軽いのであろう・・・

 

北陸自動車道は新潟県内に入るとトンネルだらけである。

「前回の奥飛騨独りツーリングでは」とまで書いて思い出したが、北陸自動車道は使っていなかった・・・

最近は、MOTORHOMEも含めて北陸自動車道で富山方面からの場合、糸魚川ICで降りることが多いのだが、今回は上信越自動車道へ載るために上越JCTまで走ったが、この為のトンネルだが、何と長尾景虎(上杉謙信)の居城であった春日山城の下を通っているのだ。

良いのかよ???新潟県民の皆さん!!!

謙信侯を穢すような気がするのは私だけか?

だが、実は上杉謙信って、周辺国から観ると最低最悪な悪人である!!!

人攫いをしてきて、奴隷のように働かせていたという。

略奪暴行をしていた極悪人である。

信長公の天誅を受けて当然の悪であるが、これが真実なのだ!!!

北関東の人々を攫っていたのだ。

 

その後、松平忠輝公が越後高田藩藩主としてやって来るのだが、春日山城を観て「ダメだこれ、町が発展しない」となり現在の越後高田に巨大な城を築城したのだ。

 

話を戻すが、上信越自動車道を新井SAで下ろされ、峠越えをして千曲川に出た。

高速道路から離れすぎている!!!

それでも、宿には15:30には到着していた!!!

この日は438.9㎞も走った・・・

 

年季が入った宿屋であったが、取りあえず、徒歩数分圏内にコンビニがあったので、ビール2本とウーロン茶2Lを買った。

風呂は当然源泉掛け流しであったが、何と殆ど熱湯であった・・・

水をガンガン入れないと、こちらがゆでだこになってしまう。

何と、水は湧き水らしく冷たくて美味しかったのだ・・・

 

何と、ヱビスビール生があった!!!

地元の物らしいが、これって子供の頃なら食べられなかったな〜

大人になると、ピーマンが美味しいし、玉葱の焼いて食べられるし・・・

味覚が変わるのが楽しい。

こういった物を毎日食べていれば、間違いなく癌も花粉症にもならないであろう。

究極の健康食であると思う。

だが、この世、4名は長岡花火大会後に来ると言うし、もう一組は「主人が動物アレルギーで犬で調子が悪くなったのでキャンセルしたい」と言ってきた。

確かに、宿のロビーにビーグル犬が居たが・・・

動物アレルギーって、そもそも山奥に来たら、熊も居るし、鹿も居るし、猪も居るしね〜

 

で、食の時は私独りであった・・・

給仕のお姉さんと話すと、野沢温泉の源泉は98℃だそうだから、ガンガン水で薄めてくださいと言われた。

 

コンビニ行ったときに、感じの良さそうなスナックを見付けたので、後で飲みに行くか?と思ったら、部屋で寛いでいたら、お約束通りに寝落ちしていた・・・

時計を見ると11時半であったので、歯を磨いて布団の上に気を失うように倒れた・・・

気が付くと、5時であった・・・

夜が明けていた。

 

つづく