今日は、クイズで始まります。
次の話の主は誰でしょう?
むかしむかし、ある村に白痴の乞食がいました。
彼は、村の入口当たりで毎日物乞いをしていました。
そんな彼に、村人は石を投げつけたり、馬事雑言を浴びせていました。
そんなある日、一人のお侍様がお供を連れて村にやって来ました。
その光景を見たお侍様は「お前達は何をしているのだ?」と村人等に尋ねました。
村人は「此奴は、気狂いな乞食でございます。前世の行いが悪ので、輪廻でこのような姿になったのです」と言った。
「こらこら、石を投げるのをやめろ」とお侍様は言い怒ると、村人達は逃げていきました。
お侍様は屋敷へ帰ると、家の者に言いつけて特上の木綿の反物40反を持って、次の日にまたあの村に行きました。
案の定、この日も村人等は、乞食に石を投げつけて居ました。
お侍様は、村長を呼びつけました。
村長は、お侍様の顔を見るなり、土下座をしまた。
「お殿様・・・・」
お侍様は、村長に反物40反を渡しこう言いました。
「これで、あの男のために家を建ててやってくれ。20反もあれば建つであろう? 残りの20反であの男の世話をしてくれ」
村長も村人も驚きました。
「何故、縁もゆかりもない者のために、そこまでなさるのですか?」と村長が尋ねると
「力ある者が、力持たざる者を助ける。強き者が弱き者を助けるそういう世にするために余は戦っておるのだ」
更に話を続けた。
「だが、これは命令ではない。だからもし従わなくとも、その方共を罰することはしないが、余は、その方共の心に問うておるのだ」
それを訊いた村人は、自らの行いを恥じ、その後、物乞いのために家を建ててやり皆で世話をしたそうだ。
めでたしめでたし。
如何でしたか?
このお侍様は誰だか分かりました?
日本人なら知らぬ人は居ないこの人こそ、織田三郎上総介信長である。
彼は、決して私利私欲で天下布武を旗印に戦をしたのではなく、天下国家のために新しい世を作るために戦い続け、そして散っていたのである。
"強き者が弱き者を助ける世"という理想は、その後の太閤秀吉殿下、神君家康公へ引き継がれ、日本人の心を形成した。
戦国時代、自分の村から出ることは危険が伴った。
信長公の領地は、尾張の那古野であったが、後に濃尾平野半分から濃尾平野全部となり、琵琶湖、現在の三重県と領地が増えれば、那古野の人々は、戦と無関係になってくる。
更には、北陸、近畿地方と織田家の領地が広がるほど、戦と無関係になる民が増え、農業、商業といった自分の仕事に打ち込めるようになっていったのだ。
そして、江戸時代になれば天下太平の元、"世界一幸福な平民"と言われる世の中になった。
人々の生活レベルも向上し、"旅"が娯楽になったのだ。
"一生に一度はお伊勢参り" を皮切りに温泉巡りもあったという。
現在の日本はどうだ?
政府は国民に興味が無く、ただただ増税をして国民を死に追いやっている。
更に昨今のビックモーターと損保会社の不正といい、嘆かわしい。
もし、信長公、秀吉殿下、神君公が御座したら、此奴らの首が銀座当たりに晒されていたはずだ。
金の亡者となっているのだ。
「持てる者は待たざる者のために使え」もないから、私利私欲なのである。
餓鬼道に落ちているのが、日本社会かもしれない・・・
30年間経済成長していないという気狂い沙汰の政策を未だ続けている。
「外国人に褒められたい」と田舎者丸出しな政策!!!
江戸時代の武士って、お金がないイメージでしょう?
そう、金は権力を腐敗させるから、権力を持っている武士には金がなく、権力が無い町人に金があるというシステムであったのだ。
まあ、権力に金が集まるのは、水が高いところから低いところへ流れるの同じ事であるから、ガタガタ言わないが、その金の使い方が問題であった。
集まった金を己のために使わずに、貧しきものために使ってきたのが、明治までの日本文化であった。
西欧に染まった明治から、日本の良き伝統が破壊され始めたが、それでも明治は、江戸の教育を受けた人々が多かったから、政治家は金より天下と、命がけで働いた。
現在は?
命がけで政治を行っている奴ら居ますか?
これこそ、現政府の断末魔でしょう?
明治から既に155年、一つの政府の限界ではないか?
だからこそ、新幕府なり新政府が必要なときに来ていると思う。
信長公の時代、現在と同じように室町幕府は存在していたし、それなりに機能もしていたが、民を守ることは既に出来ない状態であった。
だからこそ、信長公は室町幕府という政府を倒し、新政府を作ったのである!!!
その新政府を継いだ秀吉殿下が手直しをして、神君公が形を作り江戸時代ができたのだ。
それが日本の歴史でしょう?
天子様の大御宝である国民を幸福に導くのが政体を司る府の務めである。
日本国政府は、大御宝を大切にしてますか?
自殺者を減らす政策をしてますか?
老後の心配はないですか?
歴代一位の税収があったというのなら、それを使って大御宝を助けようともしない。
仁徳天皇の"民の竈"を真似て、税金を7年間取らないとかもしない・・・
そもそも、日本のような国は税金を取らなくても国は運営出来るのである。
先ずは内需の国だし、自国通貨を持っているから、怖い物が無いはずなのだ。
30年間で市場から奪った富を、7年掛けて戻せば良いだけである。
石油も天然ガスも輸入をやめて自前で掘れば良いだけでしょう?
税金は、インフレ抑制と富の分配のみに使えば良いのだ。
桁違いに儲ける奴らから取り、それを一般人に公共サービスという形で還元するのである。
それには人々への愛が必要なのである。
民主主義である現在の為政者が、国民の為に働かず、私利私欲を貪る。
領主主義であった、殿様等は、自分より領民の為としていた昔・・・
どちらが正しい姿なのか?
民主主義は、それが必要な世界だったから出来た制度であるが、日本は幕藩体制で旨く機能していたのだから、民主主義は合わないのである。
だって、領主制度は全ての責任を領主が負うが、民主主義では個人が責任を追うことはないでしょう?
日本を堕落させた歴代総理大臣が、投獄されたか?
冤罪を作った裁判官、検察官、警察官らは裁かれたか?
そう、民主主義とは究極の責任逃れのシステムなのである!!!
強き者が弱き者を助ける国を作った方が、日本のためでしょう?
真面目に考えませんか?