先日、時間が空いたので、映画館で今話題の"シン・仮面ライダー"を観た。
感想は、面白かったし、点数を付けるなら80点は上げたい。
しかし、庵野秀明のクソそが出ていてイライラした。
「所詮お前はアニメ監督!!! 実写を撮るな!!!」
が正直な感想である。
戦いのシーンでCGが多すぎるし、敵と殴り合っているのにアップにしてどうするの?
引きで撮れ!!!である。
更に敵のラスボス(ショッカーの首領ではない)の目的が、人間の持つプラーナ(魂と私は解釈したが)を奪し、ハビタット世界へ送るのが人類の幸せだと言っていた。
おいおい、これってヱヴァンゲリヲンの"人類保管計画"じゃん!!
人間のATフィールドを解き放ち、個から全体へ一つになる的な・・・
ああ、庵野秀明の中では、不調だった劇場版ヱヴァンゲリヲン4の尾を引いていたのか・・・などと考えてしまった。
シン・ウルトラマンもそうであったが、兎に角ぶっ込み過ぎで、観ている者が疲れてしまう。
登場する怪人(オーグ)が多すぎる!!!
1号ラダーが倒れてた2号ライダーの手を取引起こす(逆だったか?忘れた)シーンで「本郷」「一文字」で私は泣いた・・・
テレビの前で、ハラハラしてみていた小学校1年の頃が思い出された!!!
2号ライダーが初めての「変身!!!」
私と同世代の男子!!! 心を鷲掴みにされたでしょう?
一文字隼人が初登場で変身するシーンに「お見せしよう」という台詞があるが、シン・仮面ライダーでも一文字隼人が言うのだ。
因みに、この写真は、「お見せしよう」と言った後に両手を右にしたのだが、一文字隼人役の佐々木剛氏はこのシーンは間違えてしまったと言っていた。
「お見せしよう」でベストのジッパーを下げてベルトを見せてから"変身"とやるところを、先に手が出て、それから気が付きジッパーを下げてたとのご本人談。
更に、この日本中の男児の心を鷲掴み変身ポーズは、藤岡弘、の撮影中の骨折により急遽代役として2号ライダーとして登場(仮面ライダー打ち切りの話もあった)した一文字隼人こと佐々木剛さんが、その時Bikeの免許を持っていないため、Bikeに乗れなかったから出来た応急処置が、その後の変身ブームとなり現在に至っていると言うから、正に"人間万事塞翁が馬"なのであろう・・・
本郷猛役の池松壮亮は、芝居が上手いのか下手のか分からないが、本物の本郷猛こと藤岡弘さんと比べたら、霞んで飛んで行ってしまうぐらいの感じ。
後半戦の仮面ライダーの"群れタイプ"(通称偽ライダー)との戦いも、暗いトンネルの中で行われ、"全体的に画面が暗い"という指摘や、ハリウッドとのカメラの違いでないの?という指摘もあるが、これは、初代ライダー(変身ポーズのない頃の)の特に第4話の"人喰いいサラセニアン"で、戦闘シーンが夜間であり暗いシーンのオマージュだと言われている。
しかし、あのシーンを撮ったクルーは、東映映画全盛期を支えたプロ中のプロが、斜陽映画業界からテレビ業界へ移行してきて、「俄テレビ屋との違いを見せてやる!!!」という気概で撮った、子供向けには勿体ない技術力の結集なのである。
オマージュは良いが、出来ないことをするから「暗くて見えないんだよ」という非難が出てくるのではないか?
それをするなら、imaxカメラぐらい用意して撮影しろ!!!である。
ラスボスが、所謂ショッカー幹部なのであろう・・・
良かったよ〜
詳しく書くとネタバレだから、興味ある方は観て下さいね。
最後まで見ると、ショッカー以上に悪は、"政府"だと思うが・・・
元来のショッカーは、世界征服をして世界統一政府の元に人類を統治するという形態を目指していたはずだ。
ショッカーは元々ナチスの残党が作り上げた、"ラストバタリアン"であり、"ノイシュ・ドイッチュランド"(戦争後半に総統がよく使っていた)なのである。
ショッカー首領は、南極に非難したアドルフ・ヒトラーや党幹部が作り上げた改造人間なのかも知れない・・・
南極にナチスが逃げたのは有名な事実であり、ナチス高官のカルテは全て処分されているため、遺体確認が取れず、総統官邸の地下室で黒焦げ焼死体2体を総統と彼の愛人と発表したに過ぎない。
現に、ドイツ軍将校が、公務からベルリン空港に戻ったときに、総統が飛行機の乗り込み北へ飛び去ったのを目撃している。
だって、シン・仮面ライダー劇中で、緑川ルリ子が「私は用意周到だから」とか、政府の高官風な2人も裏をかくように行動していたのだから、現代の日本政府と、当時のナチス政府、どちらが凄いか言わずと分かろう。
オリジナルショッカーは、世界統一して、戦争や虐殺のない世の中を作っていくが、恐らく人口統制はしそうであるが・・・
それでも、毎日絶望して公称100人、実際は300人が自殺している日本政府よりはまともじゃないか?
シン・仮面ライダーでは、日本の大富豪が、人間の幸せを追求するためにスーパーコンピュータとAIを組み合わせた人工知能がショッカー首領のようである。
これは、正に新造人間キャシャーンの世界観だ!!!
ブライキングボスは、元々環境改善ように作られたサイボーグであったが、彼の出した地球環境再生計画は、「地球環境を破壊しているのは人類であるから、人類の絶滅」であり、それを実行するためにアンドロ軍団を作り人間の殺戮を始めたのだ・・・
この映画を観ると、仮面ライダーの真の敵は、ショッカーでなく"政府"だと思ってしまったのだ。
まあ、次回作を作るなら庵野秀明は監督を辞めて、製作指揮になるべきである。
ジョージ・ルーカスを見習え!!!
ジョージ・ルーカスはスターウォーズのエピソード4だけ監督を務めて、後は総指揮となっている。
叩かれるに疲れたからだと言っていた・・・
意味の分からない人は、NHKが製作した"ドキュメント『シン・仮面ライダー』~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~"を観れば理解頂けると思う・・・