"規制緩和"というと何故か良いことのように思える。

しかし、その実態は"悪"でしかなかったのだ・・・

 

規制緩和の話の前に、縄文文明から飛鳥時代までの流れをしる必要がある。

縄文時代は、争いがない平和な時代であったというが、これが弥生時代(一節には弥生時代は無かった)になると、戦闘の時代に突入したという。

縄文人と弥生人の衣装の雅の差がそれを物語っているという。

実は、縄文時代の方が、服装が艶やかで、女性も漆塗りの髪飾りや装飾品を身につけていたという。

更に、土器も縄文土器から軽量で肉厚の薄い弥生式土器へと変わったのだ。

これは、何かあったときに持ち運びやすくなっていると言うが、この土器の進化により炉の熱温度が上がっていることを示すのだ。

縄文土器の炉では、青銅を溶かし、加工する技術であり、青銅製の剣や青銅製の盾で武装したらしいが、弥生時代になると鉄器に変わってきたという。

まあ、農耕具も青銅器製からから鉄製になる分作業効率も格段に進歩したはずであるが、武器も飛躍的進歩をした。

実は、世界最古の鉄器は日本であったという・・・

 

時代が過ぎてヤマト(邪馬台国)が形成され、魏志倭人伝には、倭人は平和で何事も話し合いで決めていたと書かれている。

古事記でも"神集いて話し合い"と書かれているから、倭人は話し合うのが好きなのである。

そして、聖徳太子は17条の憲法と冠位十二階を定めた。

17条憲法の第一条は"和を以て貴しとなす"であり、冠位十二階は、徳(紫)、仁(青)、信(赤)、義(黄)、礼(白)、智(黒)を大小で分けたのである。

余談ではあるが、蘇我馬子は大徳の身分となるが、紫の冠を拒否しというのだ!!!

蘇我氏は武内一族であり、大臣(おおおみ)の位は、代々武内一族世襲である為、朝廷から冠を貰うことを拒否し、大臣任官権は武内一族にありとうことを示したという。

歴史的に蘇我蝦夷、蘇我入鹿が大臣になったという記録はないが、実際には大臣であったという。

こんな感じの冠が大臣の冠であったという。

詰まり、日本において、支那の皇帝の冠は、天皇の臣下の冠であったと言うことになる。

更に、冠位十二階で上から7番目と8番目の色が黄色であり、支那では黄色は皇帝のみに許される色であった!!!

これだけ見ても、支那の歴代王朝のいらつきがお分かりであろう?

奴らの思想なんて糞食らえ!!!なのである。

 

さて、何故わざわざ冠位十二階を作ったのかというと、競争や争いを無くすために身分を作ったのだ。

どの家に生まれて来るかは天命であるから、人々が口を挟むことは出来ないという理由であった。

詰まり、これが"規制"なのである。

 

時代は下がり、室町時代、守護大名が定められたが、これも"規制"であったのだが、この規制を守らない奴らが出てきた。

それでどうなったのかというと、室町時代全体で常に争があり、多くに人々が殺されていった・・・

 

和を以て貴しとなす精神からすれば、規制を掛けるのは当然であり、実はこの規制が秩序を守っていたのだ。

 

平成12年に乗り合いバスとタクシーの規制が緩和された。

その結果、誰でも観光バス業界に参入出来るようにあり、価格競争が激化したが、その結果、痛ましい事故が多発した・・・

バス会社も大手から個人経営まで様々で、利益追求の為に運転手に無理をさせたり、点検整備を怠る等々負の方が目立っている。

同じように、運送業界も同じ時期に規制緩和がされ、その結果、激しい値引き競争でそのツケが全てトラックドライバーに来ているのだ。

規制で、客側が運送業者に対して無理なダンピングを出来なくしていたのだが、それを撤廃されては、ダンピング競争が行われるのは自明の理である。

 

両者とも、平成9年の緊縮財政政策後なので、日本中金がなくなった頃であったから、利用者には価格が安くなって良かったのだが、業者やドライバーには負担以外のなにものでなかったのだ。

 

前回も書いたのだが、"生産者・財やサービス・消費者"の図式を思い出して欲しい。

ドライバー(バス・トラック・タクシー)は運送サービスをして、我々が料金を支払って、ドライバーの所得になっているが、別の機会には、ドライバーが消費者となり、我々のサービスを買う側に廻るのである。

この循環が市場経済であり、生産=所得=支出=GDPとなるのだ。

詰まり、ドライバーの所得が減れば、我々の所得も減ってくるのである。

 

規制緩和を止めて、プライマリーバランス黒字化政策を止めれば、運賃がたくても、我々の所得が増えれば問題ないでしょう?

"物価も上がるが、それ以上の所得が上がる"これが正しい経済成長なのである。

 

規制緩和されて、どうなった?

その業界が破壊されたでしょう?

規制緩和を騒ぐ奴は、新規参入して食い散らかし、儲けてとんずらなのである!!!

その結果、迷惑するのは我々消費者なのだ!!!

 

だから、規制緩和を止めて、再度規制を掛けるべきなのである。

その前に、プライマリーバランス黒字を止めるべきである!!!

 

騙されてはいけないのだ。

知らないから騙されるのだ!!!

皆さん、勉強しましょう!!

人間、死ぬまで勉強ですから・・・