陰陽師と訊けば、安倍晴明が思い当たる人も多いと思うし、陰陽師は架空の物と思っている人も多い。
しかし、陰陽師は現代も脈々と生き続けており、我々を魔から守っているのである。
何故、そのような事言えるか?
私は陰陽師を子供の頃に見たことが有るからである・・・
怖い話を聞いた。
ある陰陽師の見習いの師匠である父親にとある電話が掛かってきたという。
その言えば、見た目普通の家で通常の電話の他に、陰陽師専門の電話があって、そちらに掛かってきたら、父が「直ぐに出かけるから支度せよ」と見習いに言ったという。
車の中で父は事の次第を息子に話した。
要約すると、依頼者Aさんは、家の前にお稲荷さんの祠があり、Aを酒に酔って帰ってくると、鳥居に小便を掛けたりしていたという。
Aは信仰心が無かったという・・・
ある朝、家の魔に人々が集まってガヤガヤしていたので、外に出ると、町会長さんみたいな人から「これ、あんたの仕業か?」と指さす方を見ると、赤い鳥居が切り倒されていたというのだ。
その光景を目の当たりにしたご近所さん等は大慌てで「これはえらいことだ。直ぐに宮司さんに相談しなければ」となり皆去っていった。
Aさんは、母親と嫁と東京の大学へ行っている娘が2人いた。
訝しんだAさんは、物置へ行ってみると、ノコギリがあってその刃には赤い塗料が付いていたというのだ。
「ヤバい〜、俺が酔った勢いで切り倒したんだ」と曖昧な記憶が蘇ってきたが、そんなことはご近所さんに言える筈もなくそのままにしていたら、3日後に母親が亡くなったという。
朝、起きてこない母親を起こしに行ったら既に事切れていたという。
葬儀の準備をしていたら、電話が掛かってきて、長女が交通事故で渋滞となったが、その日に亡くなった・・・
立て続けに2件の葬式の準備をしていたら、帰ってくるはずだった次女も交通事故で即死したという報告が来たそうだ。
全ての葬式が終わった数日後に、妻が首を吊ったそうだ・・・
そんな中、最後の頼みとして陰陽師辿り着いたというのだ。
彼の家に着くと、異様な雰囲気であったし、Aさん自体も少し正気を失っているようであった。
一通りの祈りを済ませて、車に乗り込むと、父は息子に言った。
「この世には、人の力ではなんとも出来ないことがある。特に神に触ってはダメだ。彼も後数日の命だろう・・・」
それから3日後にAさんも死んだという・・・
絶対にちょっかい出してはならいのは、八幡宮と稲荷である。
良く、家の敷地内に稲荷の祠を祭っている家があるが、あれは家を継いだ者は子々孫々奉り続けねば祟られるのだ。
"触らぬ神に祟りなし"は本当のことである。
もう一つ、ヤバい話をすうると、ある地方へ東京から夫の転勤で引っ越してきたA子がいた。
A子は小学生の長男と長女との4人家族であったのだが、ママ友と食事をしているときに、オカルトの話となり、この地方には祟り神が奉られていて、皆から信仰を集めているが、祟られた人の話で盛り上がったという。
その内にA子は「私はそんなの信じない!!!」と祟り神様を馬鹿にする発言をし始めたという。
ママとも連中は怖くなり、誰が言い出しか分からないが「これから神様に謝りに行こう」となったという。
当然、A子は連れ行かないつもりであったが、A子は「私も謝るから行く」と行って、総勢5人で車に乗って神社へ行ったという。
その神社は普段は、静まりかえって人気が無かったというが、皆が拝殿前で拝んでいるとA子がいなかった。
4人が一通り祈り終えると、神殿の奥からA子が現れて「ああ、スッキリした〜。トイレに行きたかったけど、無かったから奥で用を足してきた」と驚きの発言が!!!
一同見に行くと、神殿の柱に小便の後が・・・「どうやってここまで届く・・・」状態だったという。
その後、4人は水洗いと掃除をして神様に謝ったという・・・
そして、帰ろうとしたときに、4人は清清しい風を感じたという。
数週間後、ママ友が集まると「訊いた?A子一家、皆家で死んでいたって!!! それも全員クビが飛んでいたって・・・」となり街中大騒ぎとなったという・・・
この二つの話から、神々の祟りは、それを起こした本人だけでなく家族にも累が及ぶということだ。
だから、触らぬ神に祟りなしを徹底する必要がある。
私が進行しているのは、須佐之男命と天之御中主命の二柱である。
お稲荷さんの境内へは行くが、祈りはしないのだ。
天之御中主命とは、天地創造の神であるから、この宇宙全ての根源の神であるから、崇めて当然である。
さて、陰陽師だが、何故知っているかというと、我が家に出入りしていたからである。
母親が何か悩んだときに、陰陽師を家に呼んでいたのだ。
見たい人間の生年月日と漢字の本名を文字で書くと、その人間の全てが見えてくると言うのだ。
私が覚えているのは、「家の敷地内に生き物を埋めてはならない」であった。
鳥も含めてだが、もし死骸があれば、川に流せと言われた。
だから、昨今の大馬鹿者がRIVERSIDEの高層マンションに住みたがるが、川とは不浄な者が流れる所であるから、霊も多いし、そもそもまともな人間は川の側には住まない!!!
それは、当時我が家で飼っていた柴犬4匹の内、1匹が急に腰が抜けたように立てなくなった。
医者に診せても原因不明であった。
そんな折、別件で来ていた陰陽師が「いま、お宅で腰の悪いワンちゃん居るでしょう?それは土の神の祟りを家主の代わりに受けている」と言ったのだ。
対処法は、土の神の怒りを収めるために、清めの塩とお茶っ葉を庭の四隅に撒けとのことであった。
陰陽師が帰った後、早速母が塩とお茶っ葉を撒いたら、次の日、腰の悪かった犬が朝から元気よく走っているのを目の当たりにしたのだ!!!
こうして思うに、我が家の庭には榊の木が多く植わっている。
榊とは神々捧げる聖なる木で、その葉にも力があるとされている。
神々は崇めて当然である。
その神々でさえ、"触らぬ神に祟りなし"と関心を向けない人には害を及ぼさないが、何かをしでかせば、それは命を持って償わなければならないのである。
くれぐれもご用心あれ!!!