「地球か、何もかも皆懐かしい・・・」とは、沖田十三宇宙戦艦ヤマト艦長艦長室から地球を眺めて言った最期のと言葉であった。

宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、キャプテンハーロック、クインエメラルダス等々の漫画を世に送った松本零士氏が、心筋梗塞で亡くなった。

 

私は、宇宙戦艦ヤマト世代であり、小学生から中学生までどっぷりと填まっていたし、銀河鉄道999も観ていた。

正確に言えば、銀河鉄道999はTV版は観ていなかった(たまに観た程度)であったが、劇場版は主人公星野鉄郎が子供(TV版は10歳)でなく少年(確か15歳)になっていたのが好きであった。

劇場版の公開が昭和54年でったので、私自身と星野鉄郎の年とが近かったのも面白さの要因であったと思う。

 

まあ、映画館が混雑していて、"鬼滅の刃"所の話ではなかった!!!

だって、新宿歌舞伎町の映画館なんって1000人以上収容なのに、長蛇の列で、最後尾に並んだら観られるのが次の次の回であったほどだ!!!

前年公開された"さらば宇宙戦艦ヤマト"も、まあ長蛇の列であり、グッツも売り切れ状態であったのを思いだした!!!

 

内容も、星野鉄郎とう貧しい少年が、自分勝手で他人様の買った超特急999の無期限チケットを盗むところから始まった・・・

まあ、若者は身勝手な物であり、それが大人になるのと「若い頃は馬鹿だった」となるのである。

鉄郎の母(星野加奈江というらしい。初めて知った)も、売春婦でこともあろうに機械伯爵様の御領地であり、御狩り場に侵入して狩られただけの大間抜けである。

そのガキが復讐に来て殺されるって、正にカオス状態である。

我々が寝ている間に、鼠、ゴキブリ、蚊や蠅がやって来て「親の敵だ」と殺しに来るのと同じである。

目が覚めたら、床一面、布団の上に鼠軍団、壁天井にゴキブリであったら、間違いなく心臓が止まるでしょう?それぐらいの話である。

更に言えば、牛さん、豚さんが「親兄弟の敵!!!」と殺しに来るぐらい有り得ない話である。

だって、その頃の地球は、機械化人が天下を治めていて、地球どころか銀河系も機械化人が支配しているのであるから、人間は被支配階級であるのだから、機械伯爵様の行動は当然であったのだ。

だからこそ、星野鉄郎は機械化人に成りたかったのである。

 

そして、999に乗って様々な生身の人間に会っていく内に、反帰化人(所謂テロリスト)に感化されて、「機械帝国をぶっ壊す」というテロ行為で宇宙全体のシステムを破壊してしまったのだ!!!

 

劇場版銀河鉄道999を観た方ならお分かりだと思うが、続編の"さようなら銀河鉄道999"で、地球がどれ荒廃しているかもご存じだと思う。

今で言えば、新宿の高層ビルは破壊され、銀座・赤坂・青山・六本木の高層ビルも倒壊していて、廃墟では殺し合いが起こっている始末である。

これって、星野鉄郎がテロリストとなり、テロリスト仲間のキャプテンハーロックとクインエメラルダスと共謀して、惑星メーテルを破壊し、機械帝国秩序を破壊したための当然の帰結である。

まあ、キャプテンハーロックとクインエメラルダスは、元々海族である為、反社会であるから・・・

 

今気が付いたが、人間は機械化人との戦いには絶対に勝てない。

何故なら、機械化人がサリンや酸素を奪う兵器を巻いたら、人間は全滅するからである・・・

「怖ろしい・・・怖ろしい・・・」と機関車さんが言っていた。

 

宇宙海賊キャプテンハーロックは、フランスで好評らしく、ハーロックでなく"アルバートル"と呼べていた。

アルカディア号もアニメ版(キャプテンハーロック)と劇場版ではまったく別の船である。

どうも、アニメ版はスポンサー企業の大人の都合で、子供受けする形になっているという。

 

なんと松本零士氏は私の住んでいる町の隣町に住んでいたようだ。

大泉学園駅には氏所縁のキャラクター像が何体も置かれている。

因みに、上石神井のお隣の駅の上井草駅前にはガンダム像が建っている。

サンライズ社が上井草駅近にあるかららしい。

 

さて、散々銀河鉄道999を扱き下ろしたが、私は銀河鉄道999のファンである。

先生のご冥福をお祈りすると供に、追悼の意味で、これから劇場版銀河鉄道999のBlu-rayを観ることにする。

観ていると、中学生であった頃に戻れるのである。

何度観ても、ワクワクするから名作と言えるのだ。