最近、YouTubeで女性のモトブログを観ている。

教習場に通い、ダメで泣きながらのコメントとか可愛いと思ってしまう年頃の私である。

 

さて、女子モトブログを観ていて、初心者だが頑張っている感が伝わってくるのだが、結構危険な運転をしている。

Bikeの機動力を活かしていないから、返って危険なのである。

 

皆さんも普通に車を運転して、Bikeと絡むことも多いと思うが、Bikeのイメージは"速い"ではないだろうか?

加速も速いし、する抜けでさっさと行かれてしまうイメージでしょう?

これは、正しい認識である。

詰まり、Bikeで信号待ちしていて青になれば、Bikeは加速していき、いつの間にか視界から消えている運転が一番安全運転なのである。

これを、車以下の加速をしたら、追突される危険性があるでしょう?

最初は怖いけど、スピードになれないと、結局Bikeの楽しさを分かる前に事故ってしまう恐れがある。

 

恐る恐るBikeに乗っている彼女らのリアクションが面白くもあり、もどかしくもあるが、ふと、自分のBike初心者の頃を思い出したら、決して彼女らを笑える立場でなかった・・・

 

私が最初にバイクに乗ったのは、昭和62年(1987)にカワサキNinjaGPX750を買った。

買った店は、"Kasasaki Beverly Hills"だったと思うが、現在はなくなっていたと思ったが、場所はSanta MonicaからSanta Monic FWYを東へ行って、ラ・シェネカBlvdで降りて、北に数Mile行った左の角地であった。

店に行くと、Ninjaがズラリと並んでいたのを覚えている。

店員の話だと、当時の新型は88年式であったが、「87年式がお買い得だよ」と言われて、新型のとの違いを訊いたら、色とウィンカースィッチだけだと言われ、確か88年式が8900ドルに対して、87年式は4900ドルであった。

文句なく87年式を買ったのだが、この時点でBikeの免許を持っていなかったから、買った後にDMVへ行ったのを覚えている。

免許は、筆記と実技があり、筆記に受かったら仮免許が交付され、公道でバイクの運転が出来る状態になる。

だって、実技試験は、Bikeを持ち込みだからね〜

仮免を取った後に、納車であった・・・

 

私の日本人の友人が、中古のNinja600を買ってきて、それからBikeに興味を持ち始めた。

それまで日本では、"Bike=不良"であった為、私自身Bikeに興味が無かったのだ。

友人に「乗ってみなよ」と公道で無免練習をして、Bikeの魅力に取り憑かれていった。

土曜日は、恒例ハッパパーティーで、そこで何を買うかとかを相談して、まあ、"トップガン"にどっぷり浸かっていたから、Ninjaだ!!!となったが、そこで、当時、Ninjaは1000ccと750ccがあって、どちらを買うかとなると、後輩がアドバイスをくれた。

日本では1000ccも750ccも夢のバイクである。

限定解除の試験は、警察が落とすためにやっているのだから、100人受けても受かるのは1人か2人ぐらいである。

日本で400cc限定に乗っていたのであれば、1000ccも大丈夫であろうが、生まれて初めて乗るのだから750ccでも危険

とのことであった。

まあ、無理せず750ccをかったのだが、友人の店まで車で送ってもらい、無事納車した。

心臓が破裂しそうになりながら、自分のBikeに跨がり、エンジンを掛けていざ出発でエンストした・・・

600ccと750cc、たかが150ccの違いだが、全くの別物であっり、背中に冷たい冷や汗が流れた。

「生きて帰れるか?」と真剣に考えた。

ラ・シェネカBlvdは片道3車線で両側合わせて6車線であり、車通りも多いので、裏通りからの出発であった。

この時、店員から、初回点検は800Mileでそれまでは、エンジン回転数を4000以上上げるなと言われた。

恐る恐るアパートまで帰ったのだが、ここで最後の試練が待っていた。

その当時、アパートの駐車場ゲートを上げるのにクリッカーでなく鍵を差し込み捻るとゲートが開くシステムであった。

駐車場と言っても日本のちんまいのとは違って、2階建てで数百台が止められる巨大な駐車場で、居住区画はその上であった。

プールが3カ所あって、ビリヤードやゲーム、一寸したGymやサウナまである巨大なアパートであった。

さて、その駐車場の入口なのだが、道路からの車道が坂になっているのだ!!!

詰まり、リアル坂道発進であり、尚且つ、ギヤーをニュートラルにして左足を突いて、右足でリアブレーキペダルを踏みながら、右手で鍵を出して、共用部の鍵を出して、鍵穴にいれて捻る、そして、素早く鍵を閉まって発進せねば、ゲートが閉まってしまう!!!

 

これも、納車前に頭の中で何度もシミュレーションしたが、当日一番の難関であるという結論であったが、"案ずるより産むが易し"であり、以外と難なくこなせたのだ!!!

 

その後、友人等とツーリングしたりしていたが、「フリーウェイは絶対に嫌だ」と私は頑なに嫌がった。

USAのFWYを走ったことのある人なら分かると思うが、兎に角道がヤバい!!! 路面が荒れているし、穴は開いているし、FWYの降り口のスロープに入る時に、本線との別れ際に隙間が空いていたりするのだ!!!

一言で言えば、怖い!!!以上であった。

Bikeを買ってから3ヶ月ほどして、"Van Nuys"という町がある。

ここはサンディエゴFWYこと405号線を北に行った場所にあり、当時ラーメン屋があって、そこにラーメンを食べに行った帰り、友人に「面倒くさいからFWYに乗ろう」と言われて、初めて乗ってみたが、快適であった。

FWYに乗れるようになると、格段と行動半径が広がるのである。

 

そこで、映画TOPGUNに出てきたミラマ基地へ行ってみることにした。

家からサンディエゴまで約4時間の道程で、永遠と405号線を南下していくのであるが、途中で405号線が5号線と合流するのだ。

基地正門前で信号待ちしていたら、フルフェイスのヘルメットをしていてTOPGUNで有名なG1ジャケットを着ていた、ジャケットの胸に金色の大佐のウィンが光っていた私を見た兵隊が敬礼をしたので、私も返礼したのが思い出となっている。

 

女子モトブログを観ていて、その頃のフレッシュなドキドキを思い出してしまった・・・

 

更に、もう一つお涙ものの話だが、今のBMWGSAを買ったのは、令和3年(2021)の6月納車であったが、納車までBikeに跨がったことがなかったし、試乗もしなかった。

だって、これが欲しいのに、試乗してって買うんだから的な事を言っていた。

これが自宅駐車場であるが、MOTORHOMEは、この写真を撮った自分の後方で、それ専用の門があるだが、車があって、車の後ろにHarleyが停まっている。

門から入るときは頭から突っ込んできて、車を前に動かしてから、取り回しでBikeを反転させてこの位置となる。

 

納車日は曇天で今にも雨が降り出しそうな日であったが、その日が大安であった為の強行納車であった。

当日、これに跨がったら、身長182㎝の私が爪先立ちである。

このBikeには、ゲルマン仕様と小さい人用仕様があり、座面で5㎝は違うというのだ。

当然、ゲルマン仕様なのだが、意外と爪先立ちは自分的にビックリするし「大丈夫か???俺」状態になる。

氏神様でのお祓いに行く予定であったが、途中から雨が降り出したため、当日のお祓いは諦め、自宅にまっすぐ帰り頭から駐車した。

雨脚が酷くなったので、カバーを掛けてその日は終わったが、夜、「俺は取り回しで、Bikeを反転させられるのか?」とドキドキしてきて、その夜は眠れなかった・・・

翌日、朝早く目が覚めたので、さっそく車を前に出して、Bikeの取り回しを始めると、Harleyより取り回しがし易いのである。

私の身長からすると、丁度腰の辺りにタンクが着て安定感があって楽々であった。

これも"案ずるより産むが易し"であった。

その日、朝一で、神社でお祓いを受けて、その脚で足尾、中禅寺湖、湯の湖、金精峠、沼田を回わる独りツーリングへ向かった。

これも、最初の1000㎞は慣らし運転のため、4000回転以上廻さないでと念を押されていた。

 

やはり、人間、時より初心に返ることは大切だと思った。

そして、常にBikeを畏れるとこである。

昔、先輩パイロットに、「良いパイロットは、常に飛ぶことを畏れる者である」と言われたのを思い出す。

 

Bikeも慣れて「俺天才」と思った瞬間事故を起こすものである。

 

人間、何事も"初心忘るべからず"である。