最近のTVは、既にゴミと化しているようだ。
何故、詰まらない番組が多いのか?
それは、製作側が視聴者でなく、金を出しているスポンサー企業に向いているからである。
先日、視聴率の話を書いたが、TV側はスポンサーに売るために視聴者を細かく細分してアピールしているという。
C層:4歳〜12歳男女、T層:13歳〜19歳男女、M1層:20歳〜34歳男性、F1層:20歳〜34歳女性、M2層:35歳〜49歳男性、F2層:35歳〜49歳女性、M3層:50歳〜64歳男性、F3層:50歳〜64歳女性、M4層65歳以上男性、F4層:65歳以上女性である。
スポンサー企業がターゲットにしている層は、1層〜2層であるとうから、私のようなM3層はどうでも良いという・・・
そう考えると、私がTVを観なくなった理由が分かってくる。
一言で表現すれば「馬鹿馬鹿しい、時間の無駄」である。
しかし、製作サイドがターゲットにしている1層、2層は、そもそもTVを観ない世代であるから、その分、そもそもTVを観ている世代である3層、4層のTV離れを加速させているのである。
更に今時CMを観ている人居ますか?状態である。
録画してみる場合、CMカットするでしょう?
更に、リアルタイムでも、CMに入るとトイレに行ったり、飲み物取りに行ったり、将又、スマホゲームしたり、LINEのチェックしたりするでしょう?
更に酷いと、チャンネル変えてそれに魅入ってしまって、結局元のCHに戻らなくて見過ごしたなんって事もままありがちである。
詰まり、CMなど、誰も観ていないのである!!!
訊いた話だと、1時間ものドラマの場合、例えば夜9時から始まる場合、HDD録画して、それを9:15から追っかけ再生してCMカットしながら観ると最後でリアルタイム放送に追いつくそうである。
CMカットだと、15分間自分の時間が作れると言うことである。
確かに、昨今、その年に売れた"CMソング"大賞みたいなものを訊かなくなった。
まあ、それ以上に、面白いTV番組がないことが残念なのだが・・・
これはハリウッド映画が詰まらなくなった原因とかなり一致しているのだ。
ハリウッド映画が、日本映画とは比べものにならないほど金が掛かっている。
その為、映画会社だけでは、資金調達が困難になっており、そこに"投資ファンド"という怪しい輩が暗躍し始めたのだ。
投資ファンドとは、一般から集めた巨額な金を投資するのだが、当然、ハリウッド映画だって当たる映画より外れの映画の方が多いのである。
ターミネーター、ランボー、トップガン、アバターのような製作費は嵩むが、それ以上に売り上げる映画は希なのである。
すると、当然、投資の対象にならないので、そこに出てくるが保険会社である。
万が一、外れて投資分を回収できなかったときに、ショート分を担保るする保険である。
当然、保険会社も損をしたくないから、映画の製作サイドに弁護士なりを送り込むのであるが、問題は、送り込まれた奴らが素人なのに、口出しをしてくるのである。
だから、"万人受け"を狙って興行的に転ける作品が多いのだ。
アバターのジェームス・キャメロン監督と当時無名に近かったアーノルド・シュワルツェネッガーの出世作であるのだが、これは、低予算で作られた映画(それでも640万ドル)であり、前評判も悪かったが、何と蓋を開けたらアメリカ国内で2週間連続興行収益1位であったのである。
何が凄いって、アーノルド・シュワルツェネッガーが悪役で、殺しても死なない不死身のサイボーグで、「これでもか」と主人公を追い詰めてくる恐ろしさがあった。
余談であるが、当初T-800(ターミネーター)の役は、何と白人刑事役で出演しているランス・ヘンリクセンであっという。
シュワちゃんは、サラ・コナーを助ける未来から来たランスをやりたいと言っていたというのだ。
まあ、もし、これであったらシーリズとして盛り上がらなかったと思うが・・・
ターミネーターは、低予算で誰からも当たると思われていなかったから、製作側が好き勝手に作れた作品で、結果それが観客に支持されたのである。
さて、皆さん、"西部警察"という番組を覚えていますか?
昭和54年10月〜昭和59年10月まで計238話が作られた。
日本全国へロケを敢行して、ロケ地約4500箇所、飛ばしたヘリコプター計600機、封鎖した道路45000箇所、破壊した車約4680台で一本当たり平均20台破壊!!!
火薬使用量合計4.8t、ガソリン12000㍑を燃やしたのである。
そして、提出した始末書計46枚であったという・・・
令和の時代は、絶対に撮影不可能なドラマであるし、現在は、爆破シーンは全てCGであるし、破壊する建物もCGが多いが、このドラマは本物に勝る物は無い!!!ということで、"ロケ"に拘ったという。
第1話目は確か、2話連続物で、都心を装甲車が警察車両を潰しながら最終的に国会議事堂に迫るというものであった!!!
議事堂前に装甲車である!!!
信じられますか?
ロケには、その役所に大スターであった石原裕次郎が尋ねて、直にお願いするというスタイであったというし、裕ちゃんが来れなければ、スター渡哲也が殴り込んだ。元い、訪問したという。
地元は「石原裕次郎が来る!!!」と大騒ぎで、行政も断り切れない空気があったというのだ。
今のショボい芸能界とは大違い!!!
私が当時訊いた話だと、自治体の方から、石原プロに陳情に来て、我が地方で撮影をお願いします。
「これだけ撮影協力しますから!!!」であったというのだ。
だって、平均視聴率(関東)14.5%であったというから、宣伝効果も凄かった!!!
ド派手な爆破シーンで、何と名古屋での撮影で古い巨大煙突を爆破倒壊させたら、地響きで一体が断水してしまったというのだ!!!
数年前に、CATVで放送されていたのを観たら、浜名湖フェリー爆破炎上であった。
本当にフェリーを爆発させているのだ!!!
爆破に使った経費で1000万円以上だったという。
当時中学生であった自分は、毎週欠かさずに観ていたいし、クラスメート(特に男子)とその話題で話が弾んだし、自分の好きなキャラの持っていた銃のモデルガンも買った記憶がある。
私はリキこと寺尾聰氏が好きであった。
彼はS&W製M29通称44マグナムを持っていた。
大学時代、M29を買って、射撃場で撃っていたが、まあ、ダーティーハリーの影響もあって好きになった銃であるが、「実際に撃ち合いになったら使えないな〜」と実感した。
反動が大きすぎて、先ず連射は出来ない。
今持っているグロック19は、連射が出来るから便利である。
すると、射撃場の人に「44マグナムでなく、44スペシャルを撃ってみな」と言われて撃ってみると、確かに使いやすかった。
マグナム弾は火薬が通常のスペシャルとは違っていて、威力があるのだが、薬莢の長さが違うのだ。
だから、357マグナムと38スペシャルは口径は同じだが、薬莢の長さが違うため、38スペシャルの銃には357マグナムの弾は入らないのであるが、357マグナムの銃に、38スペシャル弾は入るのだ。
それと「使えない」と思ったのは、COLTガバメントである。
これは、一昔前のUS陸軍が使っていた銃で、45口径であるため、撃った後の反動が思ったより大きかった。
NATO軍使用の9mmと違って、装填できる弾数が違うし、そもそも、「弾切れだから分けてくれ」が言えなかったので、最近は米軍も9mmにしたのである。
自衛隊も9mmの筈だ。
話を西部警察に戻すと、毎回西部署の刑事の誰かが主演のようになって話が進むのだが、最後、犯人と壮絶なバトルとしてピンチになると、大門軍団がやって来て大門圭介(渡哲也)が、ヘリコプターからレミントン製のショットガン(ポンプ式)で犯人の眉間を撃ち抜き部下を助けるのだが、ボロボロになったその回の主演の部下を抱き起こし、大門が煙草に火を点けてそれを部下に渡し、肩を組んで歩いてくるのが、中学生の目に焼き付いた!!!
そこで、エンディングの歌が流れるのである。
舘ひろしも、二役で登場していた。
巽総太郞、通称タツであるが、彼はハーレーを乗り回す武闘派刑事であったが、第30話で殉職しているが、中学生の私が衝撃であったのは、撮影で使われたハーレーを視聴者プレゼントしたことである。
109話からアメリカのLAS.W.A.T.研修帰りの超武闘派刑事として登場であった。
今度は、Harleyでなく、愛車はSUZUKIの"刀"であった。
まあ、今観ると、犯人が可愛そうなぐらい、とことん追い詰めるスッカトした刑事ドラマであった。
言い換えると"現代版鬼平犯科帳"である。
「手向かう者は切り捨てる」である。
最近の犯罪も大門軍団がいたらかなり防げると思ったりもする。
先日起こった福岡ストーカー事件だって、西部署にストーカーの訴えをしたら、先ず間違いなくストーカーはフルボコにされ、二度と女性の前に現れないはずだ・・・
こういった見応えのあるドラマを作れば、TV離れも減らせると思うのだが・・・