最近、Huluで"霊媒探偵・城塚翡翠"と"雪女と蟹を食べる"の2本の日本ドラマを観た。
一本目の"霊媒探偵・城塚翡翠"は、昨今流行りの心霊系だと思って、「面白そう」と観てみたのだが、内容は正に"ちゃぶ台返し"のクソであった。
ネタバレがあるので、これから観ようと思う人は、観終わった後に、このブログを読んで欲しい。
先ず、霊媒探偵という題名から、何を想像しますか?
主人公の探偵は、霊能力があって、被害者の霊と話しながら、霊に助けながら、難事件を解決して、真犯人を捕まえ、被害者の無念を晴らすと言った、巨乳美人女優ジェニファー・ヒューイット主演の海外ドラマ"ゴースト天国からのささやき"を思い出すでしょう?
最初は、主人公の翡翠は、「霊が見える」とか、「憑依させます」とか言って如何にも的な台詞を言っていた。
一番私が興醒めしたのが、翡翠が「私は可愛い」とか「私は美人」的な台詞を言うのだが、「お前はブス」(普通かも)レベルであって、決して美人ではないし、顔も曲がっているし!!!
「顔を真っ直ぐに治してから言え」と60inchの我が家のTVに向かって叫んでいたのだ!!!
少なくともジェニファーレベルになってから言ってよ!!!である。
さて、女優の顔を好き嫌いがあるからさておき、問題はドラマの内容である。
第一シーズンは全5話なのだが、視聴者としては第4話まで観ていて翡翠の超能力に妙され、更に連続猟奇殺人犯を追い詰める辺りでワクワクドキドキするのであるが、最終話でまさかの大ドンデン返し!!!であり、これは演出的にはしてやったりなのであろうが、視聴者からすると、正にちゃぶ台返しをしたくなる展開であった。
ネタバレ注意!!!
結論、城塚翡翠は、霊能者でも霊媒師でも何でも無く、単なる洞察力、観察力が強い自称シャーロックホームズなのであった!!!
それを、これまたワトソン君かと思った人物が実はサイコパスで連続殺人犯であったという落ちである。
この幼稚な役者と脚本家が書いたレベルの低い演出で、大ドンデン返しは無理だろう???
これが、ブルース・ウィリス主演で監督・脚本ナイト・シャマラン作のシックスセンスに対抗できると思ったのか?
更に、Netflixにあるが2009年製作の"The Uninvited"和名ゲストだが、これもまた大どんでん返しであるが、これも凄い出来であるが、脚本、役者の演技力が伴っていなければ、最悪の学芸会レベルになってしまう。
森田芳光、織田裕二が狂って作った椿三十郎を思い出した!!!
この二流共で、黒澤明、三船敏郎先生に対抗するのが間違っているでしょう?
織田裕二版椿三十郎は、正にホラーの領域だと私は思っている・・・
霊媒探偵も、シックスセンスやゲスト程の緻密な計算が成されていれば、更に、役者もちゃんと演技が出来ていれば面白かったかも知れないが、中途半端さが、正に大どんでん返しでなく、視聴者を裏切る単なる詐欺ドラマとなってしまった・・・
これって、物販であれば、特定商取引法違反である。
NHKの集金人が来て「TVの調子はどうですか?この辺りも高層ビルが多くなって電波が入らないでしょう?」と電波検査の業者を装ってやって来て「NHKの料金払え」と言ったら、一発警察沙汰であり、此奴は逮捕される。
正に、このレベル。
「主人公は霊媒師だと思ったら、普通の推理だった」
これは、正に悪意の騙しである!!!
雪女と蟹を食うは、北海道に最低でも年二回行く私的には面白かった。
問題は、主人公の"北"(偽名)を演じた重岡大毅が、この複雑な主人公を演じ切れておらず、ちゃんとした劇団系の役者を使ってればもっと内容が深いドラマになったと思うと残念である。
雪枝彩女を演じた入山法子は、まあ謎の多い女性像を演じていてそれなりに良かった。
ネタバレだが、主人公は小日向陽平は、消防士であったがある日、電車で痴漢冤罪で逮捕される。
実際に痴漢冤罪は多いらしいが、本当にやっていなかったら、先ずは自分の両手の検査(被害者の衣服の繊維とうの付着)の検査と、被害者のスカート(ズボン)の検査を要求することが必要である。
もし触っていれば、被害者の衣服からこちらのDNAが検出されるのである!!!
「証拠保全しろ」と要求し、できれば動画を撮る。
もし、警察官が必要な証拠保全を怠れば、裁判で無罪になるはずだ。
"痴漢は犯罪"だが、冤罪も犯罪である。
さて、小日向は逮捕され、懲役4年の実刑判決を受け、仕事も解雇、家族からも絶縁され、婚約者からも婚約破棄を言い渡され、日雇いの仕事でも「お前は変態」と蔑まれ、最終的に自殺を図るが、死にきれずにいた。
ここの演技が残念だった。
ボロアパートの一室に首吊り用の縄を掛けて、一旦は首に縄を掛けるが吊れなかった。
何故演技が下手かは、ガラスの仮面の第一巻で説明がされている。
「釘を踏んだ」演技と言われ、多くは「痛い!!」と脚を抱えて叫ぶが、マヤは足の裏をのぞき込んだ。
首を吊る演技も「これから死ぬ死ぬ」と首をわっかに通すが、本当に吊る人は騒がすに吊ると思うが・・・
更に、図書館で見かけた一見金持ちの有閑マダムに見えた彩雪の後を付けて、家に入ろうとすると背後から襲うシーンも手際が悪すぎ!!!であった。
彩雪と小日向は、その後彼女の家でHをして、小日向は、実は自殺しに北海道へ行って、死ぬ前に蟹を食べたいと思った旨を彩雪に告げると「私も一緒に北海道へ行きます」と奇妙な道中が始まるのだ。
この時点で私は実は彩雪は一人暮らしで、雪枝一騎という作家はペンネームで自分で書いているのかな〜と感じたのだが、後半これが半分当たっていて半分外れていたのである。
北海道に行くまで、中禅寺湖、会津、銀山温泉、青森と行くのだが、わざわざ東北自動車道で行くかな〜と疑問が残ったが・・・
中禅寺湖から会津若松間を東北自動車道は、明らかに遠回りで、ここは会津街道を楽しむべきでしょう?などなど、更に、会津から銀山温泉ならば、喜多方、米沢、山形、天童を通って行くのでは?
更に欲を言えば、日本で一番美味しい米沢牛を食べずに死ねますか???と言いたい。
北海道も札幌ですったもんだするのだが、ここは省いて、蟹・蟹・蟹というが、夏場ならば、蟹より馬糞雲丹だろう!!!である。
年末に、蟹と雲丹を箱買いしたが、明礬付けでなかったのでそれなりに上手かったが、口に入れたときのねっちこさが紫雲丹である。
これが馬糞雲丹ならば、一箱分はペロリである!!!
更に、北海道の旨いイクラも山ほど食べないと・・・
東京では絶対に食べられない旨さである!!!
更に言えば、最後の晩餐であった蟹料理だが、ズワイガニ尽くしであったが、私ならば間違いなく「毛蟹が欲しい」と言ったはず!!!
タラバも旨いが、やはり毛蟹を食べねば"北海道で蟹を食う"は完成されない。
前回の北海道ツーリグも網走の店で毛蟹とタラバガニを選んだが、やはり毛蟹であった!!!
毛蟹の一番多きのと、馬糞雲丹一箱をペロリと行ってしまった・・・
馬糞雲丹は、海苔と山葵醤油、若しくは海苔と塩で十分であった。
海苔にたっぷりと馬糞雲丹を乗せてくるくると巻いて、塩を一寸でパクり!!!
そして、地酒で口の中に残った雲丹の香りを流し込むのである!!!
まあ、ドラマを観ていれば、作り手が食ツーではないことが分かってしまった・・・
まあ、少し残念な出来であったが、最期がハッピーエンド出会ったことは、私の評価を上げた。
更に、欲を言えば、小日向が彩雪をサプライズで花畑に連れて行くシーンがあった。
太宰の斜陽の中に「夏の花が好きな人は、夏に死ぬって言うけれど、本当かしら」という台詞を彩雪が言ったことで、小日向がサプライズをしたのだが、それが、恐らく美瑛の花畑に連れて行き素晴らしい花を見せるのだ。
だが、私的には、夏の花と言えば、向日葵でしょう?
連れて行く場所(ロケ場所)が違うでしょう?
ここじゃないの?と独り突っ込みを知れてしまった。
美瑛からだと山脈一つ西側の北竜町の"ひまわりの里"である。
最期に、彩雪と小日向は、恐らく結婚して美瑛町に引っ越し、小日向は農家で働いていた。
家に帰ると、彩雪が「お帰りなさい」と笑顔で迎えてくれる。
晩ご飯は鍋で、蓋を取ると蟹がまるごと入っていた・・・
良いラストであったと思う。
二人して"自殺"を考えていたのに、ラストでは生きていく喜びに満ちあふれていた・・・
なんとなく心が温かくなった・・・
どちらもHuluで配信中なので、今日のある方には、お薦めしたい。