昔、私が子供の頃(50年前近く前)年末年始のTVは、12月に出版される"TVガイド"の年末年始特集を買って、家族で何を見るのかを楽しみにしていたのもだ。
皆さんも記憶にあるでしょう?
周りのお店も正月三が日は、店終いしていたから、年末に買いだめをしていたはずだ。
そして、元旦は玩具屋以外の店は閉まっていた・・・
お年玉を握りしめて多くの子供達が、玩具屋の開店と同時に雪崩れ込んだものである。
TVだって、冬休みになると、"魔法使いサリー"や"デビルマン"、"マッハGOGOGO"とかの再放送が始まり、クリスマス用のアニメが放送され、否応なしに正月の演出をし、皆が盛り上がっていた。
大晦日も、"レコード大賞"から"紅白歌合戦"、"行く年来る年"までが、一連の恒例行事であった記憶がある。
これが変わり始めたのが、2、30年年くらい前で、民放が紅白の裏番組を本気で作り始めた。
昭和60年から9年間、日本テレビ系が年末時代劇スペシャルを作り始め、テレビ東京も昭和56年から平成28年まで新春時代劇スペシャルを12時間ぐらい放送していた。
更に他局もビートたけしの超常現象XファイルやK1グランプリ等々、多くの人が目まぐるしくTVチャンネルを変えていたはずだ。
そして、フジテレビ系で、"新春かくし芸大会"も盛り上がっていた。
しかし、昨今、大晦日、新春と観たいTV番組ありましたか?
何時もの詰まらないTVトーク番組を大晦日スペシャルと言って、5時間も垂れ流し、通常枠でさえ詰まらなくて観ないのに、それを5時間も・・・拷問か???である。
そもそも紅白歌合戦が詰まらないく、知ってる歌手が殆どいない状態である。
昔の紅白歌合戦は、子供、両親、祖父母と親子3世代が観ていても、紅白歌合戦は楽しめたのだ。
それぞれ世代別の歌手が力の限り歌っていたから、家族全員が観ていても飽きなかった。
しかし、現在、まったく知らない半島系が出ても、誰が興味があるのか?である。
実は、此には裏話があるという。
昔、紅白歌合戦は日本では最高峰の歌番組であって、これに出ることがその歌手の収入、待遇を大きく左右していた。
「紅白出場歌手」で地方を巡れば、客を呼べたのであったという。
その為、NHKからすると、「出してやる」というスタンスで、芸能事務所からNHK担当に金が流れるのは日常茶飯事であったとNHK党の立花氏が語っていた。
紅白歌合戦の出場料は破格の安さで、数万円であるというし、それでいて、前々からリハーサル等で雁字搦めにされて、ギャラと労働が合っていないから、昨今は辞退する歌手が続出だし、大晦日カウントライブをした方が実入りも良いとなったという。
こうなると、NHKに金が入らなくなり、取りあえず、売り出したい歌手等が出場することになり、同じ理由で半島の奴らも金を払い出場しているという。
しかし、そんな体たらくの紅白歌合戦を誰が観ますか?なのだ。
TVが廃れたのは、奴らの論理と、我々視聴者の論理が噛み合わなっていないのだ。
一昔前は、若手芸人はTVで顔を売っていたが、最近はネットの方が稼げるというのだ・・・
TVは最早稼げる媒体でなく、取りあえず全国的に顔を売るだけのものに成り下がったのだ。
売れれば、興味のある人はYouTube等で観るようになるからである。
それを裏付けるのが、企業のCMはネットの方がTVを上回っていることである。
視聴率という言葉を知っていると思うが、これは世帯別視聴率を指している。
任意に選ばれた家庭に視聴率を測る機材を設置して、そのTVが何を見ているのかを計測しているという。
50年前なら、一家に一台のTVだが、現在は一人一台であろう・・・
仮に、4人家族で、母親がダイニングで紅白歌合戦を視聴率計測器付きTVでみているが、リビングでは、父親と長男がNetflixを観ていて、お姉ちゃんはスマホでゲームをしていた。
しかし、世帯別視聴率では、この家族4人は紅白歌合戦を観ていると計測する訳である。
更に、最近はコア視聴率なるものを計測しているという。
これは、13歳から49歳までの視聴者をさすのだ。
私はコア視聴率から外れているということになる。
何故か、13歳から49歳までアクティブに買い物をする層だといって、スポンサー企業がこのコア層を狙ってTVCMを撃っているのだという。
更に、TV局は、視聴者よりもお客様であるスポンサー企業に顔が向いていて、スポンサー企業が喜ぶような番組作りをしているのだが、それが、詰まらないから視聴者離れに繋がっているのだ。
これはもう喜劇なのだが、企業もTV局もコア層を狙って、TV番組を作っている。
金の掛かる2時間ドラマや時代劇を止めてまで、詰まらない芸人共をぶち込んでのクイズ番組やトーク番組を垂れ流しているのだ。
しかし、肝心なコア層はそもそも"TVを観ない"層であり、今現在一生懸命にTVを観ているのは、高齢者なのである。
高齢者は、クイズ番組やトーク番組が「詰まらない」と言っていて、更に高齢者のTV離れが加速しているのだそうだ。
TV離れの率によると、コア視聴率を取り入れだしてからの落ち込みが、今までの数年分に匹敵しているTV離れであるという。
私も、TVは観ているが、TV局は先ず観ていない。
TVの大型画面で、YouTube、Netflix、Hulu、Disney+、WOWOWチャンネルを観ている!!!
最近はCATVすら余り観なくなってしまった・・・
たまに、昔の2時間ドラマや"松本清張もの"は観るが、どれも録画して面白そうならBlu-rayに焼いて、旅先のMOTORHOMEないで視聴している。
旅先でもTV局ものは観ない。
ニュースだって、スマホでネットニュースを読めば済む話である・・・
MOTORHOME購入時に、BSアンテナを屋根に付けるかを考えた。
このアンテナはGPS付きで、自動追尾型で、値段も20万円から30万円位する高価な代物である。
冷静に考え「家で年に何回BSを観るかな〜?」と思ったら、先ず観ていないことに気が付いた。
結論は、「BSアンテナ、要らない」であった。
更に、iPhoneとTVを繋ぐジャックがあって、これでNetflixやYouTube等を、MOTORHOMEのTVで観ることが出来るのである。
難点は、充電できないことである!!!
最早TVは過去の産物であり、あと数年で終わるときが来ると思う。
そうなったら、どうなる?
ぐるっと回って、「視聴者有ってのTVだ」とTV局側が気付くかどうかで有ろう?
「面白いドラマを作れば、皆観る」という当たり前の常識を忘れているから、TV離れに歯止めが掛からないのだ。
後は、真実を流すかであろう・・・