山陰地方ツーリングも最終回であるが、書き忘れたことがあった。
日頃私のブログを読んでくれている皆さんへの恩返しではないが、皆さんが幸せでありますようにと、写真をアップする。
ここは、米子から少し山の中に入った所にある、神社である。
その名もズバリ"金持神社"である。
金運アップのパワースポットらしいが、これは"かねもち"でなく本来は"かなじ"読み、鎌倉時代終盤に隠岐の島に流され申された後醍醐天皇が、島を脱出さらたさいに、帝をお助けしたのがこの地の豪族金持一門であった。
"建武の中興" の際は、厚く遇されたが、後にまあ、逆進足利尊氏によって討たれたのだが・・・
私の先祖も遡っていくと後醍醐天皇の第七皇子か第八皇子だと訊いたので、ここは不思議な縁を感じた・・・
この鳥居の写真を待ち受けにすると金運爆上げらしい・・・
湯村温泉から余部鉄橋を経て、丹後の伊根へ向かった。
湯村温泉は但馬国であるが、やはり但馬と言えば但馬牛より何と言っても柳生但馬守宗矩侯であろう・・・
日本各地に柳生新影流の道場を開き、そこが秘密警察の基地となっていたそうだ・・・
恐るべし柳生ネットワークであるり、宗矩侯は郷氏から大名となり参勤交代がなく江戸詰であったという。
だから、柳生の庄は城下町が発展しなかったというのだ。
確かに、行ってみたら街道沿いだし宿場町として発展しても良かった気がするが、忍びデルタ地帯に入りたい奴はそうはいなかったと思うが・・・
伊根着くと、観光であるが、船屋は丘からでは分からないから観光船で海から見るのである。
途中、カモメ等に餌をやるのだが、凄いことになっていた・・・
カモメは大丈夫だが、「鳶が来たら餌を海に投げて」と船長から注意があった・・・
こうして鳥を見ると、昔ヘリコプターの訓練生であった頃を思い出す・・・
ホバーリングの練習が難しいのだ。
ホバーしてタッチダウン(スキッドを地面に着けること)を何度も練習し、クローズドトラフィックの訓練で、ヘリパッドから飛び立ち空港のトラフィックパターン内をぐるぐる回り、着陸、離陸を繰り返すのだが、教官は無線機を持って、ここに降りろとか言ってくるのだ。
飛行機でもそうなのだが、急激の速度を落とすときにフレアという技を使う。
これは進行方向に対して機体を持ち上げ、機体の腹とWingに抵抗を作り減速する。
私はトラフィックパターン(空港により右回り左回りがあるが、通常は離陸時の滑走路に対して右回り)ギリギリまで高速度でやって来てパターンに入ったらフレアで減速するのだ。
いちいち飛行中に速度を落としていたら、遅くてイライラしちゃう!!!
管制塔のある飛行場の場合は、管制から指示が来るからその通りにすれば良い・・・
今一、ヘリのピーポイント着陸が出来ずにいたら、教官が飲みに誘ってくれた。
レドンドビーチで飲んだあとピアを歩いているとき、一羽のペリカンが舞い降りてきて直径15㎝くらいのポールに降りたのだ。
正にフレアを掛けて計算し尽くされた減速、降下に驚かされたのと同時に、何かヒントを掴んだのであった。
パイロット目線からすると、鳥の飛び方に憧れてしまうのだ。
無駄がなく綺麗な姿だと思いませんか?
さて、丁度お昼時であったので、伊根の道の駅に行ったのだが、激混み、レストランも激混みであったので、止めて途中で食べることにした。
天橋立付近まで戻ると沢山店があった。
天橋立海産センターでランチをしたが、その住所はなんと与謝野郡与謝野町であった、そう"与謝野鉄幹"の故郷である。
宮津天橋立ICから高速道路に乗り、一路目指すは中津川ICであった。
この日は中津川のルートイン中津川ICに宿泊であった。
流石に一日で700㎞走る気がせずに、途中で泊まることにしたのだが、夏のHarley独り旅でも利用したホテルである。
今回何故ここ?というと、ホテルの隣にある「昭和の香りプンプンのレストランで晩飯食べよう」であった。
レストラン"プリンス松葉"で、全てが昭和なのだが、会計は令和最先端であった・・・
何故か、ハンバーグ定食にしてしまうが、次に行ったら絶対スパゲッティを食べてやる!!!とリベンジを誓ったのだ・・・
翌日、ホテルで朝食を摂り8時半に出発した・・・
中央高速に乗り恵那山トンネルを抜けると、寒かった!!!
外気温計は5℃であったから、時速100㎞以上だと体感温度はマイナスであった筈だ・・・
全身、寒さが周り、お腹が痛くなってきた!!!
途中の駒ヶ岳SAで、ヒートジャケット一式の袋と着替えの袋を持って、多目的トイレに駆け込んだ!!!
用を足そうとズボンを下ろしたが、バイク用ジーンズのため膝当てがブーツに当たって、下がらない!!!
最終手段!!!
ブーツを脱いで、ベッドの上に上がり"チン○"になり便座に座り事なきを得た・・・
更に上も全て脱ぎ、何故かトイレの中で素っ裸となった・・・
もし、扉が開いたら「此奴何やってる?」と思われること間違いなかった!!!
ヒートジャケットは直接膚の上に着ることはNGである。何故から低温火傷を負うからである。
長袖のヒートテックの上下を着込むためには裸にするしかないのだ。
ヒート靴下は要らないと思い、装着しなかったが、グローブは着けた。
電源コードをBikeに差し込み、エンジンを掛けるとあっと言う間にホッかホッか!!!
指先まで温かいと幸せを感じてしまう・・・
こうして無事に旅を終えた。
家の玄関を開けるまでが旅である!!!
小淵沢辺りからは、テリトリーに入るのだが、気を緩めることなく、より一層気を引き締めることを言い聞かせながら走ったのだ。
こうして旅は無事に終わったが、総走行距離は2000㎞には僅かに届かなかった・・・
それを考えると、北海道は凄い!!!
3000㎞弱を走るのであるから・・・
旅は我々を非日常へ連れ出してくれる。
脳疲労は、寝ても治らないのである。
非日常を経験したときに、脳は疲労から回復するという。
皆さんも疲れたと思ったら無理せずに、Bikeや車で郊外に行く事だけが旅ではない。
疲れたら、ずる休みして、普段、通勤通学に使っている鉄道の逆方向に乗り込み、知らない土地へ行くだけでも脳はリセットされるという。
さあ、旅へ出ましょう!!!